月別アーカイブ: 2017年1月

耕作放棄地の再生(4)樹木の伐採

前回、昨シーズンから仮置き状態であった竹の整理を始めました。

この竹は、昨シーズンに山側から倒れてきていた枯れ竹を伐ったものです。
枝を払わずにそのまま積み上げていたため、昨夏にはツル植物がはびこってしまい、草刈りもできない状態になってしまっていました。

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鉈(棟側を使用)を使って竹の枝を払っていきますが、孟宗竹で枝が太いうえ、枯れて硬くなっているため苦労します。

それでも、一部を残して片付けることができました。

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枝を払った竹の稈(茎の部分)は直接田面に、そしてできる限り積まないように並べてあります。
こうしておけば、田面は湿地状ですので早く腐ってくれるかと思います。

これで山裾で作業ができるようになりました。
今後、さらに立ち枯れしているものや古いもの(稈が白くなっている)を伐っていくつもりです。
竹が孟宗竹で太くて重いため厄介ですが、田んぼ側に倒しながら作業を進められますので少しはマシかもしれません。

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竹があるのは田の北側になりますが、反対の南側は下写真のような状態になっています。

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小高い山の尾根部に世古道が通っています。
その道から田面までの斜面は木々で覆われています。

しかし、隣接地の斜面が土手状に管理されているところを窺うと、もとはこれほどたくさんの木は生えていなかったのでしょう。

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地元の共同作業(当地では「世古道作り」と呼んでいます。)で迷惑をかけていることもあり、なんとかしたいと思っています。

そんなことで、手始めに斜面から田に迫り出している樹木を伐採することにします。

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胸高直径15cm程度ですので、チェンソーで容易に伐倒できます。

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平成の始め頃までは地元の方に耕作していただいていましたので、これらの木はそれ以降に大きくなったものだと思います。
雑木で樹齢20年程度、ちょうど良い伐り頃かもしれません。

その場で薪用に玉切りし、軽トラに積んで自宅に持ち帰ります。

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薪として使えるとなると現金なものでモチベーションが上がります(^_^)

<続きます>

薪ストーブの導入(48)薪と釘

前回、薪ストーブの炉床に溜まった灰を畑に散布しました。
そのとき、灰のなかに混入している釘をフルイにかけて取り除きました。

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薪としている廃材(特に垂木や根太)には釘がたくさん打たれていましたが、薪用に玉切りする際に釘を抜くことはしませんでした。
その代わり、釘も切断できるチップソー(山真製鋸「オールマイティ」)を丸ノコに装着して玉切りしました。

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そんなわけで廃材の薪には大量の釘が含まれたままとなっています。
最初の写真に写っている釘(フルイにかけて取り除いたもの)はほんの一部で、別途、炉床から直接拾い集めたものがあります。
それが空き缶に一杯溜まりました。

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重さを計ると約7kgあります。
薪4列分の廃材(古材)に7kgもの釘が打たれていたことになります。

ところで、このように燃やすことで釘を容易に分別できるのは、当たり前のこととは言え、本当に助かります。
もし、大量かつ錆びついた釘を1本ずつ抜くとなれば、相当大変な作業になります。
また、釘のある木材をそのまま空き地に放置すれば、木材はいずれ腐るので良いとしても、残った釘が散乱し厄介なことになってしまいます。

ということで、廃材(古材)処理としても薪ストーブは理想の器具かもしれません。

以前、主屋の改修工事前に厨子(ツシ)二階(=屋根裏)の片付けをおこなっている際に、大量の釘が入った俵を見つけました。

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俵のなかには大判小判が入っていることを期待したのですが・・・

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曲がっているものがほとんどですので、俵に詰めた時点で既に古釘であったことになります。

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しかし、どのような経緯でこの大量の古釘を残したのか?
これまでは、明治末に主屋(古民家)を建て替えたときに余った釘を俵に詰めて保管しておいたのだろうと思っていました。
どうもそうではなく、当時も釘が打たれた廃材を薪としてカマドで焚き、そして残った釘を集めて俵に入れておいたのだろうと思います。

ちなみにこの大量の釘のなかには、丸釘だけではなく犬釘もありました。

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犬釘は丸釘より時代が遡ります。
この犬釘が打たれていた古材は、もしかすると一代前の主屋(下画像、江戸期築で藁葺き屋根)で使われていたものかもしれません。

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<続きます>