月別アーカイブ: 2016年10月

薪ストーブの導入(8)煙突の本設計

前回、屋根貫通部(だけ)の煙突を設置しました。

これで煙突の正確な位置を把握できるようになりました。
今回はその位置を計測し、以前行った煙突の概略設計を正確なものにします。
そして残りの煙突部材を注文するため、数量を拾い出すことにします。

煙突に下げ振りを取り付け、正確な水平位置を計測します。
まずは南北方向です。

img_4101

右側に見える丸太の桁とも離隔が確保されています。
壁(改修工事で新設、幅3尺)の中心から外れていますが、炉壁(設置予定)の幅がそれより広く(4尺)で、その中心になる予定です。

計測した結果を煙突設計に反映させます。

chimney_design1

続いて、東西方向です。

img_4104

概略設計で検討したとおり、煙突をまっすぐに下ろすと壁面と近接してしまいます。(→45°曲管の2連使いで壁から離します。)

設計に反映させます。

chimney_design2

この結果、必要となる煙突部材は上図面の左側に示すとおりになりました。

使用する煙突は、口径φ150mmの二重煙突(二重管の口径φ200mm)です。
二重煙突にはシングル煙突に比べるとかなり高価ですので、全部でいくらかかるのか気になります。

積算すると、高機能な溶接タイプで約19万円(煙突固定金具等を含む)となります。
一方、一般的なハゼ折りタイプだと約12万円(煙突固定金具等を含む)です。

迷うことなくハゼ折りタイプで決まりです(^_^)

一般的に煙突はストーブ以上にお金がかかると言われています。
我が家の場合、厨子(ツシ)二階で屋根が低いことや、屋根貫通で大体まっすぐに煙突を配管できたことから、煙突延長が短く(約5m)なり、比較的安価に収まりました。

これで残りの煙突部材を注文できます。

<続きます>

薪ストーブの導入(7)屋根貫通部の煙突設置

前回、大工さんに煙突瓦の設置(瓦屋さん担当)と屋根貫通部の造作をしていただきました。

img_3979

屋根貫通部の造作において、屋根下地(野地板)の上下面は不燃材のケイカル板を張り、木材が直接煙突に面することがないようにしています。
しかし、野地板の小口及び木端面(t=12mm)は現状では煙突に直接面しています(離隔はあります)。
その面にもケイカル板を張るつもりでしたが、大工さんに屋根下地(野地板)を円形にくり抜いてもらうようにお願いしてしまった結果、円形のカット面にはケイカル板を当てることができません・・・

img_2500

たかが野地の板厚さ分(12mm)で、しかも二重煙突を使い離隔もあります。
しかし、火を扱うことですので念には念を入れたいと思います。

そこで、野地板の小口及び木端面にもケイカル板を当てることができるように野地板を四角形に切断することにします。

stove1-6

屋内側から切断します。
このため、煙突瓦を取り外す必要はありません。

img_2501

これで野地板の側面にもケイカル板を当てることができます。

今後正確な煙突設計を行うため、煙突の正確な中心位置を知りたいと思っています。
屋根貫通部の煙突を設置するため、とりあえず直管(L=800mm)1本だけを入手していますので、それを設置することにします。
煙突の固定には便利な金具(ホンマ製作所製)がありますので、それを使います。

img_4049

煙突の固定では鉛直にするのがなかなかうまくいかなかったため、金具を先に煙突に取り付け、鉛直を確認しながら屋根(垂木)にビス留めすることにしました。
しかし間隔が狭くドライバーが入りませんので、六角頭のビスをレンチで締めました。
こういうビスがちゃんとあるものなんですね!

img_4050

img_4107

鉛直になっていることを再確認します。

img_4051

屋根貫通部のみ煙突を設置できました。

img_4055

ところで、煙突瓦は昔カマドに使っていたものと同じ貫通部の口径がφ200mmのものを大工さんを通じて瓦屋さんに手配していただきました。
しかし、実際の煙突(外径φ200)を通してみるとキツキツで煙突の鉛直が取れないため、口径φ215mmで再手配していただいたものを使用しています。

<続きます>