前回、薪ストーブ煙突の貫通を考慮し、天井張り替えの計画を立てました。
今回は施工します。
まずは、長年、天井板(床板)の下になっていた梁天端の汚れを落とします。
梁もマツですが、板材とは異なり虫食いがほとんどみられません。
多少の傷みはありますので、柿渋を塗布しておきます。
写真では分かりにくいですが、柿渋を塗布すると傷みの箇所が落ち着きます。
例えると、人間の荒れた手肌にクリームを塗ったような感じでしょうか。
部屋から直接見えることになる板(下図で下側の板)は、外壁用として大工さんに手配してもらったスギの羽目板を用います(一部余ったため)。
天井に外壁用の羽目板を使うのはイレギュラーですが、我が家のようなボロ屋にはそれで十二分です。
それどころか、赤身のスギ板を屋内に使うのは贅沢だ!なんて(^_^)
羽目板には4分(12mm)幅のアイジャクリ加工が施されています。
そのまま使うのではDIYで行う意味がありませんので、目透かし(幅2分)を入れて遊んでみます。
いかにも無垢板という感じが出れば良いのですが・・・
小型溝切りを使って片側に幅2分(6mm)の溝を追加します。
あとは、色をどうするか?
築100年超の古民家ですので梁は茶色になっています。
そこに色の白い新材を張れば違和感が出そうです。
古色塗りすれば良いですが、折角張り替えるのに以前と同じようになってしまうのも面白くありません。
そこで、着色は行わず、柿渋だけを塗布することにします。
しばらくは新材を楽しみ、数年後には古材と同じようになってくれることでしょう。
柿渋を塗布した羽目板を張っていきます。
上の写真は違う部屋での張替えの様子です。
約1年前に柿渋を塗布したスギ板の色と比較できますが、1年でかなり変色しているのが分かります。
次に羽目板の上に根太を打ち、その間に断熱材(フクフォーム)を入れていきます。
まだ、根太のうえに野地板を張る作業が残っています。
とりあえずは、これで厨子二階に上がって作業ができますので、大工さんに煙突瓦の設置(瓦屋さん担当)と屋根貫通部の造作をお願いすることにします。
ちなみに、煙突瓦の設置と屋根貫通部の造作までは昨年に行なっています。
柿渋塗布した天井板(スギの羽目板)は約1年が経過し、ここまで色がでてきています。
上の写真の中央に写っているトップライト(障子の格子戸)もDIYにて一から製作したものです。
この製作過程も取り上げたいのですが、本題の薪ストーブから脱線しすぎますので今回は端折ることにします。