月別アーカイブ: 2016年8月

倉庫の整理(2)農具掛け作製

前回、農具掛けの設計図(のようなもの)を作りました。

農具掛け

図面のとおりにホゾを加工します。

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材料には1寸角のスギを使いました。
残材利用のため仕方ありませんが、本当はもう少し太い角材にしたかったです。

ホゾは斜めに挿さります。
大工さんなどの本職の方だと指矩一本で墨付けするのでしょうが、素人には到底無理です。
そこで図面の出番です。
図面はCADで描いていますので、どの寸法も拾い出せます。
その寸法だけで(指矩の技術は使わずに)墨付けしました(邪道!)。

組み立てます。

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ホゾ組みの接合部です。

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細部をみると素人感がありますね・・・
昨年の改修工事で大工さんが加工したものをみる機会がありましたが、これとはレベルが違い過ぎました。
まあ、これでも用は足してくれるでしょう。

倉庫の胴縁(Cチャンネル)にタッピングビスで取り付けます。
そして少し切り込みを入れておいたところに竹竿を載せます。

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試しに農具を掛けてみます。

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竹竿が二段になっているのは、上段の竹竿に掛けるだけでは安定しないためです。
下段の竹竿で農具が回転して転落するのを防いでいます。
(上段だけだと半数ぐらいの農具が安定せずに転落するような感じです。)
農具の柄を下段の竹竿の内側に入れるか外側に出したほうが安定するかは、農具(の重心位置)によって異なります。

鍬や斧などは竹竿に掛けることができます。
しかし、スコップやツルハシを掛けることができません。
スコップなどを掛けられるように角材を追加します。

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かなり多くの農具を掛けるようになり、胴縁(Cチャンネル)に負担がかかります。
縦に2本の角材を追加して重さを分散させました。

スコップはこのように掛けます。

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ツルハシもうまく掛かりました。

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全て(まだ他にもあるような・・・)の農具を掛けます。

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サビの酷いものがありますね。
農具の手入れもしないといけません。

<続きます>

倉庫の整理(1)農具掛け作製

前回、竹蓋(井戸蓋)を作製しました。

竹蓋には自宅に隣接する里山から伐り出した竹を使いました。

竹は、我が家の里山だけでなく日本全国であり余るような状態です。
竹を少しでも使いたいと思い、これまでに門松や竹のそうめん流し、土壁の竹小舞などに使ってきました。

門松です。

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投稿の内容に関係ありませんが、写真に写っているネコは野良猫です・・・
ワラのうえは暖かくて気持ち良いのでしょう。

こちらは竹のそうめん流しです。

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土壁の竹小舞(エツリ)です。

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これらは竹を使ったものの定番でしょうか。
ちょっとしたところでも竹を使えないか、そう考えています。

そこで、今回は竹を使って農具掛けを作りたいと思います。

我が家には倉庫が二つあるのですが、荷物で満員御礼の状態でした・・・
ようやく荷物の処分(3年で軽トラ100台分!!)が終わり、これから整理していこうと思っています。
鍬や斧などの農具も使えそうにないものは処分しましたが、それでもたくさん残っています。

鉄骨倉庫の胴縁に農具を掛けたりしていますが、農具にも胴縁にも良くありません。

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そこで、ここに農具掛けを作ります。

○竹は、農具を掛ける竹竿として使います。
○竹竿の支えは木材(角材)で作ります。
○この支え(角材)を倉庫の胴縁(Cチャンネル)に取り付けます。

竹竿の支えは苦手のホゾで継ぐため、図面を描いて寸法を出します。

農具掛け

<続きます>