果樹園の再生(23)里山と果樹園と畑

前回、里山の林縁部(畑との境界)について、雑木の枝を払ったり下草を刈ったりしました。

この畑側は果樹園にするため、4年前から果樹(ナシ、イチジク、クリ、カキ、ビワ)を植えています(順調に成長して既にイチジクとクリが収穫できるようになっています)。

日当たりの良い林縁部についても、雑木や竹を伐採して果樹を植えてはどうかと考えたこともありました。
しかし、果樹農家でもあるまいし(自家消費用の果樹が収穫できれば十分)、林縁部の雑木を残して全体として果樹と雑木との混植にしたほうが自然の状態に近くなり、病虫害などに煩わされないで済むのではないかと思い、林縁部は自生の雑木を残すことにしました。

それでも林縁部から畑側に控えたところに、まだスペースがあります(下図で朱色丸印で囲う箇所)。

この一部は昔、馬小屋として使われていたようですが、当然ながら馬を飼うつもりはありませんので、ここにも果樹を植えていきたいと思います。

ところで、私自身、梨が好物と言うこともあり、これまでに4本の苗木を植え付けました。
最初(4年前)に植えたものは既に3mを超える高さにまで元気良く育っていることから土地に合っているようです。
そして、たまたまホームセンターでナシの苗木が処分品として半額(400円)で販売されていたため、さらにナシを植えることにして2本(品種:豊水)購入してきました。

まず上図で46番の位置に植え付けます。

たまたま安売りしていた品種が豊水だったのですが、ちょうど隣に異品種(幸水。2年前に植え付け)のものがあって良かったです。

処分品のため細くて小さい苗木ですが、そのうちに大きく育ってくれることでしょう。

この横(上図で47番。約5m間隔)にもう1本(豊水)苗木を植え付けますが、ここは昔、馬小屋が建っていたところになります。
馬小屋は祖父が昭和の初め頃に建てたもので、当時としては珍しいコンクリート基礎にレンガの壁、そして屋根は瓦葺きでした。
それが隣接する竹やぶの湿気にやられて平成の初め(約30年前)に倒壊し、今は下写真のとおり基礎の一部と土間コンが残っています(里山側に瓦礫が散乱しています)。

祖父は教育を受けたため当時最先端の技術を取り入れたかったのでしょうが、今思えば、当時一般的であった土壁&藁葺きで建てていてくれれば今頃は全てが土に還って何の苦労もせずに済んだと恨みたくもなります。
話しは大きくなりますが、現代日本では自然から離れた素材を多用して、あらゆるものが作られていますが、それらが将来の世代の重荷になるのではないかと思わざるをえません。
ローマは一日にしてならず、一日にして滅ぶ・・・。

閑話休題。

苗木を植え付けるには土間コンを撤去する必要がありますが、幸い無筋です(骨材も近くで採取したと思われる砂利が使われています)。
このため強度はなく、既に竹の根が亀甲状に壊してくれています。
とりあえず植え付け箇所の周辺だけ土間コンの塊を取り除いて地山を出します。

そして地山をスコップで掘ると長年土間コンで覆われていたため土は粘土状ですが、意外にも有機分が含まれて黒変している部分もあります。

土間コンの下だったのになぜかと言えば、土間コンの下で竹の根が長年の間、腐食・再生を繰り返していたためだと思います。

竹の根と言えば厄介ものの典型のような存在ですが、ツルハシの代わりに土間コンを壊し、鍬の代わりに土を耕し、化学肥料の代わりに土を豊かにしてくれていたものと思うと有難いものです。

と言うことで、軽く穴を掘るだけで苗木(豊水)を植え付けます。

果たして周囲に土間コンが残っている状態で元気良く成長するものでしょうか・・・(将来的には土間コンを含めて全て撤去するつもりです)。
まあ、398円の苗木ですので、うまくいけば儲けものです!?

このエリア(主屋の北側)への果樹の植え付けは、とりあえず今シーズンは以上の2本で完了です。

上写真で果樹の右側に軽トラが通行できる程度の幅の通路があり、それを挟んで畑になっています。
ちなみに、この畑では、以前は地力回復のためマメ科の作物(夏:ダイズ、冬:ソラマメ)を栽培していたのですが、昨夏からはマメ科からイネ科の作物(オオムギ)に移行しています。

麦と言っても収穫・調製して食用にするのではなく、藁などの有機物を畑に還元することで、さらに土地を肥やしたいと考えています。
いずれは畑で米・麦、その周囲に果樹が実り、そして里山で薪炭材を得られる楽園にしたいのですが、当面はそのベースになる地力の回復や植樹に注力するつもりです。

里山再生:シロダモの萌芽更新と伐採

自宅に隣接する里山について、例年この時期に竹の間伐等の整備を行っています。
整備が進むにつれて年々作業量が減ってきていることもあり、林内については既に今シーズン分の作業を終えることができました。

そこで、作業箇所を林縁部(畑との境界)に移し、風通しが良くなるように下草を刈ったり木々の枝を払っていきます。

既に林内の整備が終わっていることもあり、少し手を入れるだけで風が通って気持ち良い雰囲気の場所に変わります(以前は真っ暗で幽霊が出そうな感じでした・・・)。

とは言え、やり過ぎると夏に草や蔓が蔓延って草刈りに苦労する羽目になりかねませんので、この程度に留めておくのが良さそうです。

林縁部の樹木は、竹の勢いに押されて著しく前傾しているものがあります。
下写真のシロダモもそのひとつです。

3年前にも同じように前傾していたシロダモを伐採しましたが、その切り株からは新たに萌芽し、今度はまっすぐ上に向かって成長しています(更新させるため芽欠きをしています)。

元気よく成長していることから、先のシロダモも同じように伐採して萌芽更新させることにします。

チェンソーで根元から伐倒。
伐倒方向にナシの木(昨冬に植え付け)があり、巻き込まれたものの無事でした。

ロープで牽引して伐倒方向を変えることも考えましたが、傾きが大きいため私の技術レベルでは危険と判断しました。
当然、ナシの木(1,000円弱)より安全第一です。

あと、木が大きく傾いていることで注意したのが、追い口を切る際に幹が裂け上がらないかと言うことです(非常に危険。バーバーチェア)。

こうした場合、突っ込み切りにより追い口を切ると安全とされていますが、今回は突っ込み切りをするには径が小さいことと、シロダモは粘るため瞬時に裂ける可能性は小さいと思い、受け口の上部にロープを巻くだけに留めました。
結果的には上写真のとおり裂けることはありませんでしたが、細心の注意と対策が必要であると感じています。

先にシロダモは粘ると書きましたが、それがデメリットとして現れるのが薪割りです。
以前、玉切り後3ヶ月ほど経ってから薪割りして苦労したことが脳裏に浮かびます・・・。
しかし、伐採直後の生木であれば容易に割れますので、他の作業を中断してでも薪割りを実施。

上写真で左側が今回割ったシロダモ(右側はクヌギ)です。
名前のとおり白い木肌を見ても分かるようにスパッと気持ち良く割れています。
こうなると薪割りは苦痛どころか最も楽しい作業です。