薪ストーブの導入(34)屋内部の煙突設置

前回、屋内部の煙突を設置しました。
しかし、支え脚(下写真でシルバー色の金具)では煙突がしっかり固定されないため、より強度のある固定金具(朱線で加筆のもの)を追加することにしました。

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固定金具は、上図のとおり煙道の柱部分を利用して取り付けます。
ここで板材(750mm×160mm、厚みが1寸程度)を使いますが、同じ主屋で使われていた古材を再利用することにします。

その古材は、先に行った天井の張り替えで発生したものです。

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マツ材で白太部分に虫食いがあり処分したものも多いのですが、比較的状態の良いものは倉庫に保管してあります。

反りがあるため、電気カンナで削って、ある程度平らにします。

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表面を削ると、虫食いは白太部分に集中していることがわかります。

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木取りします。

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端材が生じたので、さらに丸ノコ盤の傾斜定規(マイターゲージ)の当て板として利用しました(マツよりケヤキなどの硬木のほうが良いのでしょうが・・・)。

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まさか100年以上昔の天井板がこのように使われるとは、当時のご先祖様は思ってもいなかったことでしょう!

煙道の柱部分に取り付けます。

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念のため、棚受け金具で補強しています。

煙道の内側から先の板に対して煙突固定金具を取り付けます。

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固定金具に煙突を取り付け、配管していきます。

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以前の支え脚に比べ、しっかり固定されるようになりました。

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<続きます>

薪ストーブの導入(33)屋内部の煙突設置

前回、ストーブ本体に接続することになる煙突(スライド管、シングル構造)に後付けダンパーを取り付けました。

煙突は、トップから屋根貫通部まで(屋外部分)は既に設置してあります。

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今回、残り(屋根貫通部からストーブ本体)の煙突を設置します。
上部から煙突を繋いでいき、最後にスライド管で調整しながらストーブ本体に接続することにします。

直管と45°曲管(2連使い)を繋ぎます。

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45°曲管の2連使いにより線形をシフトさせていますが、このため上写真に示すとおり煙突固定金具(屋根貫通部)を中心に回転する力(M)が作用します。
また、下方への重力(G)も働きます。

これらの力に対抗するため、煙突支え脚(写真で銀色の部材)を取り付けています。

しかし、二重煙突は意外と重く、この支え脚だけでは十分に支えきれず(特に重力方向)、しばらくすると煙突が動いてしまいます。
ストーブ本体まで煙突を接続すれば、ストーブ本体が支えにはなるため、煙突が移動(落下)することはありません。
しかし、煙突は上部から吊り下げるのが基本で、メンテナンスなどでストーブ本体を外すことがあっても、煙突はしっかり保持された状態であるべきだと考えています。

煙突を購入したノザキ産業さまにも相談したところ、煙突取付金具を追加してはどうかとの助言をいただき、部材(下写真)をすぐ手配していただきました。

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これならしっかり煙突を保持してくれそうです。
問題は、この取付金具をどこに設置するか?

大和天井の梁がありますので、そこに取り付けることができます。

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ただ、室内から無骨な取付金具が見えてしまいます・・・

そこで、少し手間がかかりますが煙道内に取り付けることにします。

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煙道の柱(野縁材ですが)がありますので、それを利用します。

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<続きます>