薪ストーブの導入(38)本焚き

前回、初焚きを行いました。

img_4521

本焚きに移るに際して、薪ストーブ初心者の私はどの程度での火力で焚けばよいのか見当がつきません。

モキ製作所のストーブは「高温燃焼」を謳っており、カタログや取扱説明書にも「表面温度500℃で家中ポカポカ」と記載されています。
500℃まで上げるように焚けばよいのでしょうか?

モキ製作所の担当者さんに問い合わせたところ、「ストーブの表面温度300℃を目安に焚きいてみて、あとは使いながら、暖めたい温度まで火力を上げるように使うと良い」とのアドバイスをいただきました。

300℃が目安になるわけですが、もちろん触って確認できるようなものではありません。
今更ながら温度計を購入することにしました。

薪ストーブ用の温度計は3、4千円のものが多いです。
ところが、以前、後付けダンパーを購入した「Hearth&Home 暖炉家」さんのオンラインショップを覗くと、税込1,800円という格安の温度計を発見!

imperial_thermo_meter

少しちゃっちい感じがしますが、温度がわかれば十分です(^_^)

英文の説明書を読むと、この温度計は本来は煙突表面に取り付けるものらしいです。
煙突へはマグネット式により取り付け可能とあります。
煙突はステンレス製のため磁石がつかないように思いますが、スレンレスでも「SUS430」のためつくのです。
「SUS304」を採用している高級な煙突だとつかないはずですが、ちゃんとそのためと思われるビスが1本同梱されていました。

煙突用の温度計ですが、ストーブ表面の温度を測りたい場合はストーブ表面に取り付ければよいだけでしょう。
この場合も、鋼板製のストーブであるためマグネットでつきますが、鋳鉄製のストーブだとひっつかないかもしれませんね。

では、温度計をストーブのトップに置いて、焚いてみます。

焚き付け後のストーブ表面温度の推移
15分経過:150℃
20分経過:200℃
25分経過:250℃

img_4612

針葉樹の廃材(主屋の改修工事で生じた古材)も入れているため、すぐに火力が上がります。

このとき、ストーブ表面温度は300℃近くまで上がっています。

img_4613

ヤカンをかけてありますが、沸騰してきました。
室温は20℃を超え、ちょうど良い感じです。

薪3本程度の投入を繰り返すと、300℃程度で安定するようです。

今回は、さらに薪の本数を増やし、温度を上げてみます。

img_4615

表面温度は450℃近くまで上がってきました。

img_4614

室内温度は30℃近くまで上がってきて、シャツ1枚で過ごせる暑さです。
少なくとも今の時期は、ここまで焚く必要はないですね。
しかし、カタログなどに「表面温度500℃で家中ポカポカ」と記載されているように、この温度で焚き続ければ我が家のようなボロ古民家でも家中ポカポカになるかもしれません(^_^)
<続きます>

柿渋の仕込み(5)試し塗り

昨年仕込んだ柿渋はコンニャク状のものができ、失敗作となってしまいましたが、捨てるのは勿体ないので液体だけは保管することにしました。

img_4645

img_4648

網で漉して、ペットボトルなどに入れて保管します。

img_4693

昨年はたくさん仕込みましたので、ペットボトルや一升瓶で4本分(約7リットル)になりました(^_^)
失敗作ですが・・・(T . T)

その隣に一昨年前に仕込んだ柿渋がありますが、色は一昨年前のものに比べると若干薄いです。
年月とともに色が濃くなっていくようです。

img_4694

上写真で手前にあるもの(小さいペットボトル)が、同じ市内の伊勢型紙のおおすぎ様で購入したものです。
一昨年前に仕込んだものとほとんど同じ色ですので、販売されているものは2年仕込みなのかもしれませんね。

昨年仕込んだものは失敗作ですが、多少なりとも効果があることを期待して、試し塗りすることにします。
スギ板に市販のものを含めて、すべての種類のものを塗布します。

img_4680

上写真で「H26(WS)」とあるのは、大台町(旧宮川村)で開催された柿渋仕込みワークショップに参加したときに仕込んだものを見本としていただいたものです。

<塗布から4日後>
塗布してからまだ4日しか経っていませんが、本日(12月4日)の状態です。

img_0077

早くも発色し始めています。
市販品が最も発色しています。
失敗したはずの昨年のもの(H27)が市販品並みに発色しているのが意外です。
今年のもの(H28)は発色が弱く、まだ熟成途中ということでしょうか。

<続きます>