耕作放棄地の再生(28)カシの伐採とクヌギの植樹

前回で、山の斜面部分については竹(孟宗竹)を全て伐採しました。
この斜面の上端には大きなカシの木(アラカシ、下写真で朱色矢印)があります。

竹を伐採したところは雑木林に移行させる考えで、既に地生えの雑木や切り株から萌芽したものが成長しています。
将来、これらが大きくなると、上記のカシを伐採するのが難しくなります。
このため、伐倒方向に支障物が無くなったこの機会に伐採することにします。
とは言え、相当大きい木です・・・。

樹高は孟宗竹から頭ひとつ分出ている感じですので(このため孟宗竹に負けることなく生き残ることができた?)、優に20mを超えます。
私のような素人が扱えるレベルを超える大きさですが、伐倒方向&木の傾斜方向に障害物がないため比較的安全に作業できそうです。
技術的にはクリアできるとしても、果たしてこのような大木を安易に伐採しても良いものかどうかと感じ、実行に移せないまま数週間が経過・・・。
伐採後は薪ストーブなどの燃料として利用しますが、このような大木であっても、ひと冬の燃料にもなりません。
そう思うと、私自身が伐るに値する人間なのだろうかと思わざるをえないのです(一方、灯油などの化石燃料の場合に気になるのはお金(高い or 安い)のことだけです。自らの手で行うことは非常に重要なことかもしれません)。

それでも気持ちの整理がつき、チェーンソーを持って現場へ。
田面側に向けて伐倒。

根元の太さは40cm程度。

根元から数本の幹が株立ちしており、その主幹を今回伐採しました。

残った幹のうち比較的太いものは、これまで竹が密集していたため、光を求めてほとんど水平方向に伸びています。
将来的にはこれらも伐採し、まっすぐ上に伸びるものを残すのが良さそうです。

大木が無くなったことで、山側の景色が随分と変わりました。

枝を払いつつ玉切りしていきます。

カシは乾燥しても割りやすいため、特に急いで薪割りする必要はありません。
ところで、今回カシの木を伐採したことで、今後、斜面に向けて倒す木や竹はなくなりました。
そこで、薪割りは一旦横に置いておき、斜面への植樹を先行することにします。
植樹するのは、2年前に種を播いたクヌギです(北側斜面のため陽樹のクヌギを選定)。
畑で旺盛に成長し、既に高さ1mを超えています。

これ以上大きくなると移植するのが大変になりますので、休眠している今のうちに掘り出して移植することにします(クヌギは落葉樹)。
クヌギは深根型のため、根も樹高(1m)と同じぐらいの深さまで張っているはずですが、そこまで掘るのは大変です。
横着して根の浅いところにスコップの剣先を入れて掘り上げます。

根を確認すると、まだ十分な根鉢ができておらず、ほとんど直根だけのような状態です。
こんな状態で直根を切ってしまって大丈夫でしょうか・・・。
とりあえず上下部のバランスが取れるようにと上部も切り詰めておきました。

このように大きくなると掘り上げるのが大変になるため、一部は昨春に竹製ポットに植え替えました(下写真で朱色矢印がクヌギ)。

竹製ポットに植え替えても枯れることなく成長しているものの、高さは50cm程度と地植えのもの(樹高1m)に比べて成長が遅いです(来年に移植予定)。
上写真の竹製ポットにはユズ(実生1年、ミカンの台木用)もあり、なんとか無事冬を乗り越えました。

掘り上げたクヌギを移植する場所は下写真で丸印で示す箇所にします。

田圃への進入路跡(上写真で朱色線)が見つかっていますので、将来的に通路を再生できるように、そのキワになるように配置しています。

1本目を植え付け。

2本目を植え付け。

無事、根付きますように。

植樹を終えたことから、薪作りを再開します。
玉切りしたものを軽トラックに積んで自宅に持ち帰ります(下写真は一部)。

斧を使って薪割り。

カシは割りやすい木で、しかも生木のため気持ち良いほどに割れます。
そして、筋肉痛にならない程度の運動量で完了。
2年前は薪割りに不慣れなのに加え、割る時期が遅くなってしまって大苦戦したことを思い出します。
そのときは、私のような非力なものにはとても斧での薪割りは無理だと感じ、エンジン式薪割り機(20〜30万円)の購入を考えたものです(結局は購入せず)。
しかし、今になっては、我が家の1シーズンの使用量(広葉樹で約4m3、上写真で奥側に写っているものを含めて4〜5m3)であれば、斧(2本)で十二分だと感じています(と言いながら、節の部分用に手動式薪割り機を所有しています)。

遊休農地の活用(9)柴の回収と保管

昨春より管理を行うことになったについて、山側に大きなエノキの木があり、その幹のひとつが昨年9月に襲来した台風(21号)により折れました。

お隣の畑の障害になっていたため、その幹を根元から伐倒しました。
幹や太い枝については薪ストーブの燃料にするため自宅に持ち帰り、既に薪割りまで終えています(現在、アクを抜くため雨晒し中)。

一方、細かい枝葉については、とりあえずバラして畑に山積みにしてあります。

(昨年9月撮影)

それから半年が経過。
畑に行って確認すると乾燥して葉も落ちています。

このまま置いておけば草刈り時の支障になりますので、葉の落ちた枝を持ち帰って薪ストーブやボイラーの焚き付けとして利用することにします。
運びやすいように束ねます。

枝から落ちた葉については、昨年苗木を植え付けた果樹の周りに敷き詰めておきます。

上写真はビワ(実生1年)で、昨夏の酷暑をなんとか乗り切ったものの、ほとんど大きくなっていません。
畑の管理が我が家の手に戻ってきたのが昨年5月で、苗木の植え付けには時期的に遅かったことも原因のひとつかもしれません。

この畑には下図のとおり果樹を配置する予定で、クリとビワについては昨春に植樹済みです。

残すは農道(赤道:あかみち)寄りのミカンです。
ちょうど植え付けの適期ですので、ホームセンターでミカン(品種:甘夏柑)の苗木を仕入れて植え付けます。

これで当初計画の果樹をすべて植えたことになります。
あとは果実がなるのを楽しみして草刈りに勤しむだけです・・・。

畑面には春らしくホトケノザの紫色の花が咲いています。
また、島状に緑色の草が群生しています。
近づいてみるとクローバー(シロツメクサ)やカラスノエンドウであることがわかります。

クローバーは昨秋、除草の負担軽減を目的に播種したものが育っているようです。
クローバーもカラスノエンドウもマメ科の植物ですので、果樹の肥料分を蓄えてくれることでしょう。

果樹の植え付けも無事終えたことから、柴を軽トラに積んで帰ります。

太い幹や枝は別にして、このような細かい枝を持ち帰えるのは、現代のような電気・ガスの時代にあっては我が町でも私ぐらいなものでしょう。
しかし、ひと昔前(昭和30年代)まではこのような枝でも取り合いだったと聞きます。
それが今や捨てて顧みる人もいない時代で、気兼ねすることなく持ち帰ることができます。

持ち帰った柴は、ボイラー(ATOウッドボイラー)の焚き付けとして使います。

ボイラーは薪ストーブと違って通年で利用します。
これからの季節は湿度が高くなり、虫なども活動するため、山からこうした焚き付け材を得るのが難しくなります。
そこで、今回、持ち帰った柴をボイラーが設置してある倉庫内に保管し、少しづつ使っていくことにします(下写真に写っている古い板戸も解体して焚き付けにする予定)。

以前、この倉庫は物(ゴミ?)で溢れて歩くスペースさえ無かったのですが、少しずつ片付けた結果、こうした柴も保管できるようになりました。
物(ゴミ?)が溜まるのはデカイ倉庫があるためではないかと、この倉庫の解体・撤去も一つの選択肢として考えたことさえあったのが、今や、この倉庫で井戸ポンプ(みず)、ボイラー(ひ、つち)が稼働し、我が家の心臓部になっています。

果樹園の再生(22)スモモ&キンカンの植え付け

先日、畑の通路をゴロタ石と竹の枝葉を使って整備しました。

この通路沿いにはモモやスモモの木があります。
果実はもちろんのこと、花も楽しめるようにと3〜2年前に苗木を植え付けました。
モモもスモモも旺盛に成長し、モモは既に収穫できるようになっています。

(昨年6月末)

一方のスモモは木が大きくなるばかりで結実しません・・・。
スモモの木は1本しかありませんが、少し離れたところにスモモと同じバラ科サクラ属のウメの木があります。
その花粉と受粉することを期待していたのですが、開花期も異なり、そうはうまくいかないようです。
やはり、もう1本は必要なようですので、近くに異なる品種のスモモの苗木を植え付けることにします。
既存の木の品種は「貴陽」で、桃のような大玉がなる一方、そもそも結実しにくいそうです。
そこで、次はオーソドックスな品種の「大石早生」にし、ホームセンターで苗木を購入。
「貴陽」の隣接箇所に植え付けます。

果樹が増えて畑か果樹園か分からなくなりそうですが、春には果樹や野菜の花が咲き乱れて桃源郷のようになることでしょう!?

3年前から他の場所にも果樹を植えており、下写真は里山に隣接する箇所の様子です。

順調に成長していますが、ミカンだけは調子が良くありませんでした。
土地に合っていないのではないかと1年前に下写真の場所に移植したところ、今度は土地に合ったようで復活してきました(移植したのは「宮川早生」と「伊予柑」。最初からここに植えた「デコポン」は大きく成長しています)。

上写真で奥側にあるユズの木との間(朱色丸印)にもう1本植えられるスペースがあります。
ミカン科のもので何か良いものがないかと考えていると、母がミカンのように大きな実がつくキンカン(ミカン科キンカン属)が欲しいと言います。
スモモで大玉の品種を選んで結実せずに後悔しているところですが、これに懲りず「大実金柑」の苗木を購入。
穴を掘って植え付けます(継き木箇所が埋まらないように注意)。

こうして果樹を植えることで、カキばかりだった自宅敷地内の果樹がバリエーションに富むようになりました。

先日、我が家で生まれ育った叔母と話しをする機会があり、叔母の幼少時(昭和20年代)にはカキだけでなくナシやブドウ、ミカンなど様々な種類の果樹があり、果物に困ることはなかったと聞きました。
確かに、数年前に主屋(古民家)の片付けをしていた際、屋根裏から果樹の苗木のカタログや栽培に関するテキストが出てきましたので、叔母の父(私の祖父)がマメに手を入れて栽培していたようです。
しかし、祖父が早くに亡くなって手が入らなくなると、実らないようになり、そのうちに樹自体も枯れて無くなっていったそうです。
手を入れて栽培すれば立派な果実が期待できる一方、庭木と同じように途中から放任すると混乱してしまうのでしょう。
このため、新たに植えた果樹(里山側にあるもの)は基本的に剪定を行わず、自然のままに木を大きくするつもりです。

自然農:竹の枝葉の利用(園路整備)

学生のとき、学校(農学部)の附属農場が農業が盛んな地域にあり、実習のためにバスに乗って通ったことがあります。
そして、バスの車窓から見える畑の土がどこも真っ黒であることに驚いたことを覚えています。
そこは我が家から10km程度しか離れておらず、自宅周辺の畑の土は黄色いのに対し、さすが農業が盛んなだけあって土地が肥えているものだと思いました。
後に、この地域の土は火山由来の黒ボク土であり、それで土が黒いことを知りました。
黒ボク土自体が肥えているわけではありませんが、基本的には肥えた土は有機物の腐食量が多く、よって黒い色をしているものだと思います。

ところで、我が家の畑は5年前から自然農法(不耕起、無肥料、無除草)に切り替えましたが、この5年で土の色に変化があるか、スコップで掘り起こして確認してみます。

地表から3〜5cm程度のところが黒変しています(地山は粘性土)。
慣行農法ではこうしたことは生じないことから、不耕起や無除草の効果が大きいのではないかと思います。

このように我が家の畑は基本的には不耕起ですが、生ゴミを畑に還すときは下図のとおり畝立てしています。

そして、このとき両側にできる溝には竹などを投入しています。

竹は中空で腐りにくいことから、竹を入れることで畑の排水性や土壌構造が改善されることを期待しています。
もちろん、こうして竹を入れると耕耘機などを使って耕せなくなってしまいますので、この方法は不耕起が前提となります(慣行農法については既にありとあらゆる方法がなされて出尽くし感がありますが、不耕起と言う根本が変わることで可能性が広がるように感じています)。

こうして竹の稈の部分は有効活用できるようになったものの、枝葉の部分も何かに使えないものかと思ってきました。

一時期、竹の枝葉を裁断せずにそのまま畝上に被せてマルチにしたことがありますが、竹は枝も腐りにくく、(1〜2年)作業の支障になってしまうため止めました(裁断すれば良いですが、手間が掛かります)。
この反省を踏まえて思いついたのが、上記で畝立てする際に竹の枝葉をすき込むことです。

実際にやってみると、竹の枝葉は平面状に広がっているため設置しやすく、層状に積み重ねれば相当量の有機物をすき込めることになります。


これに樹木の枝葉を使おうとすると樹木の剪定時期に限定されますが、竹の枝葉であればいつでも容易に入手できます(里山で必要な分だけ伐採)。
しかも、枝払いするだけで使えますので、樹木の枝葉を使う場合より省力です。
単純なことですが、これまで何百本の竹を伐採しておきながら気づきませんでした・・・(慣行農法のやり方や、竹を畑の有機材料として使うにはチッパーやシュレッダーにかけて裁断する必要があると言う固定観念に縛られていました)。

ちなみに、竹の枝葉は少量であれば家庭用のガーデンシュレッダー(電動)を使って裁断することができます。

上写真に写っているガーデンシュレッダーはインターファーム社のLSG-2100(ギア式)です。
ガーデンシュレッダーは裁断方法の違いによりギア式とディスク式があり、ギア式のほうが多少高価ですが、竹の枝葉の裁断にはギア式が向いていると思います。

ガーデンシュレッダーにかけるとちょうど良いサイズに裁断されます(ディスク式の場合はもっと細かく裁断されます)。

こうして裁断したものは畑のマルチ材として使っても良いですが、今回は畑の通路に敷き詰めて抑草(腐れば堆肥)を図ることにします。
既に通路には抑草目的で廃材の板が敷いてあります(下写真は敷設時のもの)。

4年前、主屋の改修工事で発生した古材(天井板)を流用したのですが、元々、虫喰いが酷かったこともあり、朽ちた隙間から草が生えるようになってきています。
この板の代わりに竹の枝葉を裁断したものを敷き詰めます。

抑草を図るべく、ある程度の厚さに敷き詰めるため、両側に土留め状のものが必要となります。
その用途として丸太を使ってみましたが(上写真)、ほかに良いものがあることを思いつきました。
昔、米倉があった場所に、その基礎として使われていたゴロタ石が残置されており、夏の草刈り時(刈払機使用)に邪魔になるため移動させたいと思っていたのです。
このゴロタ石を通路の両側に据え、その間に竹の枝葉を敷き詰めます(下写真は施工後、ひと月ほど経ってから撮影したもので、既に竹の枝葉が乾燥して白くなっています。今のところ草も生えてきていません)。

ゴロタ石が通路の縁石にもなり、見た目的にも良い感じになりました。
上写真で手前側は駐車場になっていますので、その境界にも区切りが欲しいところです。
ちょうど主屋の基礎に使われていた延べ石(盆栽棚の土台にした残り。下写真で朱色矢印)がありますので、それを埋めて境界とします。

自然農の場合、無除草で草ボウボウになるため一見すると荒地!?のように見えてしまいがちですが、こうした通路や縁石のようものがあると締まりがついて良いものです。

同じ理由で、駐車場に接する箇所(上写真で手前側)には昨年、シバザクラを植栽しました。
その後、順調に生育しており、このところの陽気に誘われてピンク色の花が咲き始めました。

後ろの黄色は自生のダイコンの葉ですが、これもしばらくすればトウが立って白い花を楽しませてくれることでしょう。

耕作放棄地の再生(27)雑木林への移行

長年、耕作放棄状態だった谷津田(約1反=1,000m2)について、3年前から定期的な草刈り(年3回)などの管理を行っています。
定期的に草刈りを行うことで植生が変わり(一例:ノイバラ→ミゾソバ)、耕地については年々、草刈りの負担が減ってきています。
谷津田のため耕地の両側には里山が隣接しているのですが、その片側(南側)は竹(モウソウチク)が侵入して厄介なことになっています。

特に林縁部の荒れ方が酷く、3年前は下写真のとおりでした。

これを毎冬、耕地側から奥に向かって順に伐採を進めています。
下写真が現在の状態です。

竹が山全体に広がっていますが、全体的に黄変した竹が目立つことから(この時期はもう少し緑色なのが本来)、林縁部の竹は衰弱しているようです。

このため、前年の伐採により空間が生じたところに隣接する竹が次から次へと倒れてくるのです。

倒れている竹の根元を確認すると大きな根株ごと倒れています(通常、青竹がこのように倒れることはありません)。

竹は地下茎をネットーク状に張り巡らせていますが、おそらく地下茎が山の奥側へと後退しており、そのため、取り残された竹の地上部が根株とともに倒れたものと思われます。

その証拠ともなりますが、2、3年前に伐採した竹の切り株で、耕地に近いものは容易に引き抜けるのです(通常は竹を伐採しても周囲の地下茎が生きているため数年経っても切り株はビクともしません)。

竹の切り株が残っていると下草刈り時の支障になるため(刈払機を当ててしまい危険)、抜けるものは引き抜いておきます。

最終的に竹を無くして雑木林へ移行させたいと考えています(移行後も隣地の竹が侵入してくるため、タケノコの段階で収穫し続ける必要があります)。
これまでに竹を伐採したところには既に雑木が自生してきていますので、下草や蔓を刈っておきます。

ここには竹だけでなく大きな雑木(エノキ、イヌビワ)もあったのですが、竹の勢いに押されて下写真のとおり極端に前傾していました。

作業の支障にもなるため、2年前に伐採し、ちょうど今、薪ストーブの燃料として暖を採らせてくれています(エノキは火持ちも良くて最高の薪になります)。
伐採後の切り株からは新たに萌芽し、既に3mを超える高さになっています。
芽かきし、勢いの良いものを2、3本残るように整理しておきます。

エノキ
イヌビワ

今度は真っ直ぐに育ってくれることでしょう。

倒れている竹を整理するとともに奥側へと竹の伐採を進めていきます。

斜面の上端に大きなカシの木(上写真で朱色矢印)がありますが、前方に障害物が無くなったこの機会に伐採したいと思っています。
とりあえずは竹の伐採を進めるとし、カシの木の周囲の竹を伐採します。

これで斜面の上端まで竹の伐採が完了しました。

そして、山の上の状態は・・・

こちらも竹が密集しています。
しかし、林縁部のような荒れ様ではありません。

まずは、倒れている枯れ竹を片付けます。

枯れ竹を片付けただけで随分とスッキリしました。
この状態で何も支障はありませんので、今後も同様に枯れ竹を除去するとともに新竹をタケノコの段階で全て収穫すれば徐々に雑木林に移行できそうです(竹を無くしても良い場合にはこの方法が最も容易だと思います)。

林内にある大きな雑木は竹の勢いに押されてほとんどが枯れてしまっていますが、新たな雑木も生えてきています(下写真はイヌマキ)。

竹を減らしていけば、今度はこうした雑木が大きく成長していくことでしょう。

里山再生:竹の間伐と使用道具

自宅に隣接する里山(約30a=3,000m2)について、5年前から整備し始め、前回で当初計画分(竹の間伐及び竹林エリアの縮小)は無事完了しました。

次の計画として、さらに竹林エリアを縮小すべく(竹林:雑木林=10a:20a)、下図の紺色破線で囲む箇所(約10a)について今後5年程度をかけて竹を無くしていく考えです(一度に竹を皆伐すると林内の日当たりが良くなり過ぎて下草刈りに追われかねないため、時間をかけて雑木林に移行させる考えです)。

この箇所の現状は下写真のとおりで、竹は1坪1本程度の密度になっています。

今シーズンは、これを2坪1本程度の密度になるよう間伐することにします。
つまり、2本に1本を伐採します。
そして、間伐完了。

写真では余り変化がないように見えますが、実際には林内が相当明るくなっています(下草が生えることを考えると、これが限界?)。
清々しくも感じ、作業していても気持ち良いです。
竹には殺菌作用もあるそうで、私自身、冬に風邪をひかなくなったのも、こうして竹林で作業しているのが功を奏しているのかもしれません。

僅か5年前は下写真の状態で、林内で一人作業していると幽霊が出てきそうな感じで怖かったのを覚えていますが、5年でここまで変わるものです。

元々、ここは山と言っても小高い丘陵地の斜面部分で、幅は2、30m程度しかありません。
そして、この上側が畑や屋敷(自宅)になっているため、特に林内が明るく感じられるのでしょう。

反対の下側には水田が広がっており、竹を間伐したことで、木立の間から水田の様子が窺えるようになりました。

ところで、今回の間伐(1本/3.3m2→1本/6.6m2)で伐採した竹の本数は約150本(=1,000m2÷6.6m2/本)になります。
竹の種類がマダケ(モウソウチクのように太くない)で、既に坪1本の密度になっているため(掛かり木になることが少ない)作業は容易なのですが、それでも本数が多く大変です。
このため、竹の伐倒及び玉切りにはチェーンソーを使っています。
チェーンソーは昨シーズンまではエンジン式のもの(下写真で奥側:ゼノアGZ360EZ、14in.)を使っていたのですが、今シーズンから充電式の小型のもの(下写真で手前側:マキタUC121D、4.5in.、竹用ソーチェーン装着)を使っています。

この充電式のチェーンソーは電動工具(やクリーナー)のバッテリー(14.4V)が使え、本体のみであれば2万円少々と比較的安価です(エンジン式は倍以上の価格)。
もちろん性能もそれなりで、エンジン式に比べると遥かに非力で、その違いは丸ノコとジグソーと言った感じです。
しかし、竹(マダケ)を伐るには十二分のパワーで(モウソウチクには非力です)、何より安全に作業できるのが最も良いと感じています(木の伐採時と異なり、アイドリング状態で移動することが多いこと。刃の回転速度が遅いことなど)。
これに加え、トップハンドルのため玉切りがしやすく、伐倒・玉切りの作業が本当に捗ります(エンジン式チェーンソーを使っていたときの倍程度)。

そんなわけで伐倒・玉切りばかりやってしまい、枝払いの作業が溜まってウンザリしてしまうのですが・・・。
ちなみに、竹の枝払いは鉈(下写真)を使って行います。
と言っても鉈の刃で切り落とすのではなく(刃が欠ける)、鉈の背(峰)を枝の付け根に打ち込むと容易に枝を払えます。

写真は枝払いしているところではありません・・・。

しかし、この方法が使えるのもマダケまでで、モウソウチクともなると困難です。
このため、モウソウチクの枝払いには竹ひきノコ(下写真で下の手鋸)を使っています。

手鋸は替え刃式が主流で、新しい刃に取り替えれば切れ味が復活するのは良いのですが、一般的な竹ひき用の替え刃は千円以上し、1シーズンに何本も交換するとなると私のような貧乏人には厳しいものがあります。
そこで、私が愛用しているのは上写真にあるゼットソーの 「竹ひきのこ240」です。
ゼットソーと言えば大工用ではトップブランドですが、山仕事ではマイナーかと思います。
しかし、ゼットソーだけあって切れ味は申し分無し、それでいて価格が1本500円弱と安価なのです。
さすがに柄が大工用のもの(木の棒)では使いにくいため、ピストル形状のもの(ゼットソーピストル265柄)に換え、専用の鞘(ゼットソー・パイプソー共通鞘)に入れて使っています(上写真)。

ところで、竹ひき用の鋸刃は目が細かく、製品によっては塩ビ管の切断用にも使えるとされています。
ゼットソーの場合、塩ビ管の切断用として別途「パイプソー240」のラインナップがあり、これを「竹ひきのこ240」と比較すると下写真のとおりです。

素人目にはパッケージだけが異なるようにしか思えず、パイプソーで竹を切っても同じように感じます。
こうしてわざわざ比較したのは、実はパイプソーは竹ひきのこよりも更に安く、1本300円程度で購入できるからです。
両者の価格差は販売量の違いによるものだと思い、今では竹ひきにもパイプソーを使っています(ケチくさい話しになりました・・・)。

里山再生:竹林エリアの縮小

冬の週末は里山整備を中心に作業しています。
そのうち自宅に隣接する里山(約30a=3,000m2)については5年前から始めましたので、この冬で6シーズン目になります。
当初は竹ヤブと化していたため、最初の3年で竹(マダケ)を坪1本程度の密度になるように間伐しました(10a/年のペース。この作業が最も大変でした)。
その後、春に成長させたタケノコに相当する本数を冬に伐採することで坪1本の密度を維持するとともに竹の更新(5年サイクル)を図っています。

これと同時に、下図で黄色着色箇所(約1/3=10a)については、元々は雑木林(クヌギ)であったことから、雑木林に戻すべく、年々、竹の本数を減らしていっています(3年前からはタケノコの時点で全て収穫することで新竹も生やしていません)。

このため、このエリアの竹は下写真のとおり疎らに点在している状態になっています。

2018年3月撮影

竹が少なくなったことで、その分、雑木が勢いよく成長し始めています。
この状態であれば、残っている竹を伐採しても林内に雑草が蔓延ることはなさそうですので、今シーズンに残りの竹を皆伐することにします(一度に皆伐すると林内の日照が良くなり過ぎて下草刈りに追われかねないため、時間をかけて徐々に竹と雑木を入れ替えるような形にしています)。

残っている竹を全て伐採。

このエリア(約10a)から竹が無くなりました。
もちろん根は残っているため、3年程度は春にタケノコが生えてきますが、タケノコの段階で全て収穫しておけば根も後退していくことでしょう。
繁殖力が旺盛な竹は、里山の荒廃とともに全国で問題になっていますが、ある程度管理して竹ヤブにさえしなければ意外と扱いやすい植物なのかもしれません。

このエリアに古くからある大木はクヌギなどの落葉樹なのに対し、新たに成長している雑木はヤブツバキなどの常緑広葉樹(照葉樹)がほとんどです。

やはり当地のような温暖地では照葉樹林になるのが自然なようです。
竹の皆伐後にはクヌギを植樹するつもりで苗木も育てているのですが、ツバキなどの雑木も良質の薪になりますので(成長が遅い?)、余計なことはせずにそのままで良いのではないかとも思うようになってきました。

さて、これで当初考えていた竹の間伐(皆伐)を中心とする整備は5年かかって全て完了しました。
今後は、竹林のエリア(20a)について、現状を維持すべく毎年、竹を更新していけば良いことになりますが、新たな課題も見えてきました。
それは20a(2,000m2)程度の広さの竹林でも、想像以上の竹(1年120本=2,000m2÷3.3m2/本÷5年サイクル)が発生することです。
伐採竹はボイラーの燃料として使うようにしているものの、1年に120本も必要ありません。

また、地元の長老などから話しを伺うと、竹を多用した昔でも、これほど竹林は広くなく、どうも下図で旧道(赤道:あかみち)より下側(南側)だけだったようです(昔は桶屋さんが竹を買いにみえたりして、竹林として相当整備されていたそうです)。

そこで、竹林のエリアをさらに縮小し、下図のとおり全体の1/3(10a)程度にすることにします。

このため、上図で紺色破線で囲む箇所について、今後5年程度かけて竹を無くしていくとともに雑木林へと移行していきたいと思います。