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里山再生:竹の子と竹馬

5月末から自宅裏の里山でタケノコが上がってくるようになりました。
タケノコでも、この時期に上がってくるはマダケ(当地では「イモクシ」)と言う種類の竹のものになります(4月:モウソウチク、5月:ハチク、6月:マダケ)。

雨上がりの先週末に収穫しにいくと、まさに「雨後の筍」状態。
2時間近くかかって約100本を収穫。

親竹などとして成長させるものは採らずに残していますので、実際にはこれ以上のタケノコが上がってきています。
一方で竹を後退させて雑木林に戻そうとしているエリアもあり、そこは全てのタケノコを採るようにしています。
このため、タケノコの収穫量は今シーズンぐらいがピークで、今後減っていくのだろうと思っています。

毎年の間伐が功を奏しているのか、マダケでもズングリして肉厚のタケノコが収穫できます。

竹と言えば、先般、竹馬(身長100cm程度の子供用)を作ってほしいと頼まれました。
材料の竹は、昨冬に間伐したものがたくさん保管してありますので大丈夫です。

問題は作り方です・・・。
これまで竹を使って門松などを作ったことはありますが、いずれも単純な加工で済むものです。
そこでネットで調べてみると、本格的な竹馬の作り方を紹介しているサイトを発見。

【保存版】裸足で乗れる竹馬の作り方(実用的なDIY生活)

このサイトに記載されている手順に従って作ることにします(手順通りのため詳細は省略)。

まずは竹を所定の長さで切り、各部材に加工します。

組み立てます。

竹を曲げたり(ガストーチ使用)、竹釘を使って組んだりしているのですが、初めてでも意外と簡単にできます。
さらに手鋸や鉈などの手道具だけで容易に加工できるため、作業していると気持ちが落ち着きます(高速回転する機械を使う木工の場合は、間違いなく血圧が上がっています・・・)。

竹の曲げ加工や組み立ての基本(の基本)を覚えたことで、今後の工作には竹をもっと取り入れていきたいものです。

上写真の状態でも頑丈に組まれているのですが、手順に従い、さらにビニール紐で巻いて仕上げます。

このビニール紐は主屋の改修工事の際、瓦の梱包に使われていたものです。
紅白二色なのは縁起を担いでいるのでしょうか。

足乗せ部にもビニール紐を巻くことで、素足でも乗りやすくなるわけです。

頑丈な竹馬ができたものの、足乗せ部は足のサイズにあわせて15cmしかありませんので、試乗は止めておいたほうが良さそうです・・・。

庭の整備(36)敷石は続く?

前回、播き芝を行いました。
これで最初に計画していた敷石の再生と芝庭の拡張ができたことになります。
今後1、2年は除草等の管理を行いながらターフが形成されるのを気長に待つことにします。

ところで、坪庭のサザンカですが、上写真のとおり新芽が伸びてボウボウになっています。

新芽も固まったようですので、剪定することにします。

3年前から刈り込んで玉散らしになるようにしており、それぞれの玉の形ができつつあります(昔、この形状で仕立ててあったのか?)。

坪庭の外周は石で組まれているのですが、現在は様々な植物で隠れています。
芝生のターフが形成されれば、それらを少し整理し、海原(芝生)に島(坪庭)が浮かんでいるようにすると良いかもしれません(敷石は桟橋)。

敷石(石畳)は今回、玄関前から排水路までを再生させましたが、排水路以降も続いています。
どこまで敷石が続いているのか確認するため、昔の写真を探してみると・・・

この写真は亡き父が撮影したもので、おそらく昭和40年前後のものだと思います。
不鮮明でわかりづらいですが、敷石らしきものは見当たりません。

ちなみに同じアングルで現在、撮影したものが下写真です。

昔の写真から敷石はそれほど長くは続いていないことが分かったものの、一体どこまであるのか?
考えられるのは下図で朱色点線で示すとおり井戸まで続いているのではないかと言うことです。

敷石は主屋へのアプローチ用だと思っていましたが、元々は井戸へのアクセス用だったのかもしれません。

そう言えば、主屋への進入路(下図で緑色線)の地番には枝番が付されています。

つまり、明治初期(登記制度化以前)にはこの進入路は存在しておらず、その後に分筆して設けられたと考えられます。
そして、この進入路が存在しなかったと言うことは、その当時は別ルート(上図で水色線)で出入りしていたことになります。
これなら、敷石が井戸までしか続いていなくても説明がつきます。

どうでも良いことなのですが、我が家は祖父が早くに亡くなったことから、昔のことが余り伝わっていないこともあり、こうした痕跡から色々とわかってくると面白いものです。

昔は井戸までの敷石で用が足りたわけですが、現在は主屋へのアプローチになっているため、将来計画として下図のとおり延伸すると良いかもしれません。

井戸も使えるようにする予定ですので、途中から井戸へ分岐させています。

そして、マツ(門冠りなるように現在、仕立て中)を木戸の代わりにし、ここまで敷石を延伸させるとキリが良さそうです。

木戸から内側には自動車は進入しませんので、ここも除草軽減のため芝庭(播き芝)を拡張してと。
計画だけはどんどん先に進みますが、実行はいつなることやら・・・。

<続きます>