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テーブルソー:溝切り用治具の作製(1)

このブログを始めて早くも1年以上が経ちました。
記事数は250を超えているものの、その内容は個人的な備忘録的なものに止まり、参考にしていだけるような情報は皆無に近いかもしれません・・・。
記事ごとの閲覧数を確認すると、その過半数が薪ストーブの導入過程のもので、次いでサイクロン集塵機の自作など道具に関するものになっています。
ブログのタイトルにしている「里山」や「古民家」に関する記事は残念ながら閲覧数が少ないような状況です。

確かに、私自身も薪ストーブを導入する際にはネットでいろいろと調べまくりましたし、道具の使い方はネットで多くのアイデアを仕入れています。
特に私のような素人にとっては、具体的なノウハウを惜しげもなく公開されているサイトには何度助けられたかわからず本当に有り難いものです。

そんなことで今回は道具関連の記事として、テーブルソーを使って溝切り加工するときの治具を紹介したいと思います。

そもそも溝切り用の治具を作ろうと思ったのは、土蔵の網戸を作り直すのに溝切り加工(下写真矢印箇所)が必要になったためです(土蔵の修繕関連もブログにアップしているのですが、更新が追いついていません・・・)。

上写真で矢印で示すような溝を設ける場合になります。
もちろん、トリマーや溝切り機を使って加工できますが、テーブルソー(マキタ 丸ノコ盤2708)の取説に溝切りカッターの取り付けが可能で、そうすれば簡単に溝切り加工ができると記載されているのを見つけたのです。
確かに、網戸などの小物を作る場合にはテーブルソーを使えば、より正確に加工ができそうです。

しかし、ただでさえ危険なテーブルソーで安全に溝切り加工ができるものか疑問に感じるところですが、それに対してちゃんと溝切り加工時の操作例が掲載されています。


(マキタHPより)

上図では、テーブルソーの使用において最も注意すべきキックバック(材が前方に弾き返される)を防止するために「木製スプリング」というものを使っています。
これで材が弾き返されるのを防ぐとともに、材の進路を固定できるため刃の近くに手を近づける必要がなくなるわけですね(溝切りでは刃が見えなくなるため特に注意が必要)。

図中にある道具のうち「プッシュスティック」と「Cクランプ」は市販品を所有していますので、自作する必要があるのは「木製スプリング」と「補助定規」になります。

木製スプリングは「フェザー(feather:羽根)ボード」とも呼ばれています(フェザーボードのほうが一般的?)。
「フェザーボード」で検索すると様々な作成例(一例として下記リンク先)が見つかりますので、これらを参考にして作ることにします。

自分で作るフェザーボード(YouTube動画)

材料としては20mm厚の杉板(端材)を用います。
適当な大きさに切って、羽根をつける側を60°の角度でカットします。
そして、糸鋸や帯鋸を使って羽根の切り込みを入れたら完成。

羽根の切り込みは最初、目見当で行ったところ、その間隔が広いところや狭いところができて無残なものになってしまいました・・・。
ブレードの厚さにもよりますが3mm間隔と決めてカットしたところ、見栄えの良いものになりました。

補助定規は適当な大きさで切った合板を平行定規(テーブルソー付属)にネジ止めします。
とりあえず、今回作ったものを仮置きしてみます。

上写真でテーブルソーにセットされているブレードは通常の鋸刃ですので、これを溝切りカッターに付け替えることになります。
ただそうすると、この刃口板(上写真でシルバーの鉄板)では溝幅が狭く、溝切りカッターと接触してしまうため、溝切りカッター用の刃口板が必要となります。
その刃口板を次回、作製することにします。

<続きます>

掛矢の修理

先日、掛矢(木槌の大きいもの、下写真左下)を使っていたところ、ヘッドが割れてしまいました。

この掛矢は昔からある骨董物ですが、使いやすく愛用していたので残念です。

掛矢は今でもホームセンターなどで購入できますが、ちょうど良い太さ(直径φ130mm)の樫の木がありますので、これを使って修理することにします。

この樫の木は2年前に伐採したもので、これまで屋外に放置してあったところ樹皮が自然に剥がれ良い感じになっています。

チェンソーを使って、既存のもの(下写真左端)と同じ長さで切断します(予備を含め2個)。

残念ながら片面の樹心付近に腐れがあります。
腐れがないほうの面を使うとしても耐久性は劣りそうです。

あと既存のものに比べると材が緻密でなく、重さが軽いのも残念なところです。

柄は既存のもの(樫)をそのまま再利用します。
柄のヘッド側はφ30mmの円形になっていますので、先ほどのヘッドにドリルを使ってφ30mmの穴を開けます。

柄を差し込んで完成。

柄の直径は厳密にはφ30mm以上あったようで、楔を入れなくてもしっかりと固定することができました。

先ほど樫の木を切断するのにチェンソーを使いましたが、今シーズンの里山整備は終わっていますので、これでしばらくチェンソーを使うことはないはずです。
そこで燃料を抜いて、簡単にメンテナンスしておきます。

エアフィルターの状態を見ると・・・。

これは酷い!
シーズン途中にも点検・掃除するようにしなければなりませんね。

ダスターで木屑などを吹き飛ばして掃除完了。

チェンソーと入れ替りで、これから活躍するのが刈り払い機です。
新しい替え刃に交換し本稼動に備えます。

ついでに軸受け部(ギアボックス)も古いグリスを拭き取って綺麗にしました(替え刃の取付後に新しいグリスを注入)。

これで準備万端。

今夏、何時間稼動することやら・・・。