耕作放棄地再生」カテゴリーアーカイブ

耕作放棄地の再生(20)雑木の伐採と薪割り

2年前から管理するようになった耕作放棄地ですが、今シーズンも作業を開始し、前回、隣地に向けて倒壊している竹などを片付けました。

今回は、上写真で朱色矢印で示すエノキやイヌビワなどの雑木を伐採することにします。
エノキもイヌビワも大きく隣地(写真向かって左側)に向かって曲がっていますが、これは以前竹が密集していて、その勢いに押されていたためです。

これらの木とは別にもう1本、大きなエノキ(下写真で朱色矢印)があったのですが、この木については昨シーズンに竹を整理するのに支障になったため既に伐採済です。

今回伐採するのは太いものでも直径20cmないため、一度に伐倒します(エノキ1本、イヌビワ1本、シロダモ1本)。

伐倒完了。

昨シーズンに伐採したエノキの切り株からは新たに萌芽していますし、イヌビワやシロダモもヒコバエを残しています。
今度は曲がらずに真っ直ぐに大きくなってほしいものです。

昨年伐採したエノキの新芽を芽かき(数本を残す)しようかとも思いましたが、下手に触って樹勢を殺いでもいけませんので、そのままにしておきます。

伐採したことで隣地側にせり出していた竹や木が無くなってヤレヤレです。

伐採した樹木の幹部分は、薪ストーブの燃料にするため玉切りします。

枝葉は焚付けや畑のマルチにするためバラします。

常緑樹のシロダモの葉っぱは良いマルチ材になりそうです。

葉っぱはガーデンバッグ(1m3程度)に収集。

軽トラに積んで持ち帰ります(写真は一部)。

持ち帰った葉っぱは早速、畑の畝上に被せてマルチとします。

玉切りしたものも、グズグズしていると固くなって割るのに苦労しますので(特に広葉樹。昨シーズンの反省・・・)、伐採毎に割ってしまいます(下写真で右上のもの)。

ちなみに上写真で左下に写っているものは里山から拾ってきた枯れ木を割ったものです。
枯れ木は乾燥しているため軽くて運搬が楽なうえ、すぐに薪ストーブで使えて案外良いものです。

<続きます>

耕作放棄地の再生(19)2018スタート

長年(20年以上)耕作放棄されていた水田を2年前から定期的に草刈り(年3回)するなど管理しています。
昨年は9月上旬に最後の草刈り(同時にラジノクローバーを播種)を行いました(下写真はその直後の様子)。

そして、現在の状態が下写真です。

9月上旬の草刈り後に大きく成長している草がありませんので、やはり9月上旬に最後の草刈りを行うのが良いようです。

  • 1回目:5月下旬
  • 2回目:7月上旬
  • 3回目:9月上旬

ちなみに、その前年は8月中旬に最後の草刈りを行ったため、その後にセイタカアワダチソウなどが成長し、1年前の今頃は下写真の状態になっていました。

上写真からは手前側の笹が今以上に繁茂していたこともわかり、定期的な草刈りにより勢いが落ちているようです。

更にその1年前(今から2年前、再生着手前)の状態が下写真になります。

まるで山奥の過疎地の現状を示す写真のようですが、実は近くには新築の洒落た住宅が立ち並ぶ大規模団地があるのです。
しかし、谷間(谷津田)に位置するため、ここで作業していると人工物が一切目に入らず、まるで江戸時代にでもタイムスリップしたかのように、近くの道を牛車を引いた昔人が通って行ってもおかしくないような懐かしさを感じます。
(休憩時に新興住宅地に缶コーヒーを買いに行ったときに感じるギャップもスゴイのですが・・・。)
そんな素朴でノンビリした情景を楽しめたのですが、現在、団地のとの間で国道の新設工事が行われており、今後は車の騒音を耳にしながら、せわしなく作業することになりそうです。

閑話休題。

隣接する里山の竹は昨年も伐採したのですが、古竹ばかりで、田面側にも倒れてきています。
我が家の敷地へ倒れるのは良いとしても、隣地に倒れてしまっているのはマズイですね(下写真で朱色矢印)。

下写真は上写真の反対側(南側)で、昨冬に篠竹などを刈り取ったところ昔の進入路が出現しました。

進入路はその後、草刈りなどを行っていませんが、昔、人や荷物が通っていたことを土地が覚えているのか、そこは篠竹や草は生えにくいようです。

現状確認はこれぐらいにして、作業を開始します。
まずは、倒壊している竹の片付けから。

竹の切り株が残っているため、夏場に草刈りできず、蔓草などが巻きついています。

蔓草を剥がしつつ、倒壊している竹を玉切り・枝払いして片付けていきます。

今後、古竹の伐採を進めるとともに、隣地との境界付近(下写真でエノキなどが生えているところ)を整理したいと考えています。

エノキやイヌビワが隣地側(西側)に大きく曲がっていますが、これは以前竹が密集し、その勢いに押されていたためです。
このエノキとイヌビワは今シーズンに伐採し、萌芽更新させたいと思っています。

<続きます>