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倉庫の整理(12)鉄骨を再塗装

先般、鉄骨倉庫に電気を引き込み、倉庫内で照明やコンセントを使えるようになりました。

この倉庫には下写真の棚が3箇所設えてあり、以前はモノで満載になっていました。
それらのモノを片付けたところスペースが生じたため、自然と作業テーブルのような形で使うようになったのですが、これが思いのほか便利で、これは活用しないと勿体ないように感じるようになりました。

実は、先に電気工事を行った際も、この棚を作業テーブルとして使うことを見込んで上写真で朱色矢印のところにコンセントを設置してあります(コンセントの設置位置としては少し高い)。

この倉庫は昭和55年(1980年)築で、当時、鉄骨関係で働いてみえた隣家の方から、こうした棚を設えておくと便利だと教えてもらって取り入れたそうですが、築40年を過ぎて、その便利さに漸く気付いた思いです。
一方、40年を経過し、上写真のとおり鉄骨に錆が生じてきていますので、この棚を気持ち良く使えるようにするためにも塗装し直すことにします。

鉄骨の再塗装についてはこれまでから少しずつ進めており、下写真の井戸ポンプやウッドボイラー周りの濃い緑色のところは再塗装してあります。

井戸ポンプやウッドボイラーを設置するために塗装したわけでなく、塗装した場所にたまたま井戸ポンプやウッドボイラーが整備されました。
不思議なもので、こうした手入れや片付け、掃除を行うと、その後の整備が進むように感じています。

と言うことで、棚部分の再塗装を行います。
ペンキを塗る前に錆や浮いた塗膜をワイヤーブラシで落としておきます(ケレン)。

面積があるためベビーサンダー(ディスクグラインダー)を使いますが、高速回転するワイヤーが折れ飛んで怪我をすることが多い(労災事故)と聞きますので、スピードコントローラで回転速度を落とし作業することにします。
また、折れ飛んだワイヤーが目に刺さったら洒落になりませんので、フェイスガードのついたヘルメットも装着。

ワイヤーブラシは細かいところの作業がしやすいようにベベル型のものを使いますが、ホイールカバー(下写真で黒色のカバー)もベベル型専用のものがあり、それに取り替えています(安全第一!)。

写真では変化がわかりにくいですが、ケレン作業完了(マスキングテープの養生も完了)。

そして、楽しい?ペンキ塗り。

塗料は油性の合成樹脂塗料(某ホームセンタープライベートブランド)を用いました。
色は以前と同じ緑色なのですが、メーカーによって少し違うようで以前に比べ少し明るい色になりました。

これで気持ち良く作業できそうです。

ペンキや刷毛を使ったついでに一輪車の錆が生じている部分にも塗っておきます(タッチアップ程度)。

この一輪車は亡き父が使っていたものですが、こまめに手入れして一生モノにしたいと思っています。

さて、今回塗装し直した棚はウッドボイラーの手前に位置することから、ウッドボイラー用に使おうかと考えています。
ウッドボイラーの燃料にする木や竹は今は手ノコやレシプロソーを使って切断していますが、この棚に卓上丸ノコと集塵機を設置してはどうかと。

実は既に卓上丸ノコと集塵機を入手してあります。
こうした電動工具のメンテナンスに関するブログ記事をこれまでに2、3回書いたことがありますが、意外にも人気?(アクセス数)があります。
そこで、ブログのネタ的にも面白いかもと、不動かつボロボロのジャンク品(いずれも送料を含めて3,000円未満の代物)を買ってみました!。

ここまで酷いジャンク品は初めてです!

集塵機のほうは比較的マシな外観ですが、スイッチを入れてもうんともすんとも言いません(カーボンブラシは問題なし)。

果たして再生できるでしょうか??

倉庫の整理(11)電気引き込み③照明器具設置

前回、倉庫内の配線を行いました。

スイッチやコンセントは設置できたものの、肝心の照明器具をまだ設置していません。
照明器具については先般まで主屋で使われていたもの(下写真。丸形蛍光灯30型×2)を再利用する考えです。

この照明器具を下写真のように倉庫の中央付近に設置するとともに、前回設置したジョイントボックスまで配線することにします。

照明器具やケーブルを倉庫の構造材であるH形鋼に対して取り付けることになりますが、問題はH鋼が重量鉄骨であることです。
前回、ジョイントボック等を取り付けたリップ溝形鋼(下写真)のような軽量鉄骨であれば、タッピングでビス留めすれば良いですが、肉厚の重量鉄骨にタッピングするのは大変ですし、そもそも構造材に穴をあけて良いものなのか??

どうしたものかと思ってネットで調べたところ、重量鉄骨に対してパイプやケーブル等を支持する専用金具(下写真で朱色矢印)があることを発見。
こうした金具はネグロス電工と言うメーカーの独擅場のようで、メーカーのカタログを閲覧すると、ありとあらゆる金具が揃っていてビックリします。
しかも、代表的なものはホームセンターに普通に売っており(私が知らなかっただけです)、パイラック(ネグロス PH1S、約50円/個)を2個買ってきました。

このパイラックと引掛シーリング(ボディ)、ヒートン(照明器具を吊る)及び板材を下写真のとおり組みます。

パイラックはU字形をしています。
その溝にH鋼のフランジ部を差し込み、付属のネジを締め付けることで固定する仕組みになっています。

H鋼に取り付け。

単純な構造の金具ですが、しっかりと固定できます。

上写真のようにパイラックを使用した場合の許容荷重は80kgf(=40kgf/個×2個)で、照明器具を取り付けるには十分です。
この金具を利用すれば重量鉄骨に対して色んなものを取りつけられそうです。

続いてケーブル(VVF1.6×2C)をジョイントボックスまで配線します。

ケーブルはH鋼のフランジ上に這わせる形になりますが、ケーブルをフランジに固定するための金具もちゃんとネグロス電工の商品ラインナップにあり(上・下写真で朱色矢印。FVラック LF5、約40円/個)、それを使っています(安価で便利な金具があるものです)。

照明器具を取り付けて(引掛シーリング)、照明部分の完成です(照明器具のプラ製シェードは和風で倉庫に馴染まなかったため取り外しました)。

これで倉庫内の作業は全て完了しましたが、ケーブルはまだ分電盤と繋がっていません。
一旦、分電盤のブレーカ(専用線)を切ったうえ、前々回に設置した天井点検口でケーブルどうしを接続します。

ケーブルどうしを接続したところにはジョイントボックス(ナイスハットを使用)を設けておきます。

これで全ての配線が完了。
早速、ブレーカを入れたいところですが、屋外や鉄骨に配線していることからも念のためメガーを使って絶縁抵抗を測定しておきます。

問題なし(>0.1MΩ)。
ブレーカをON、そして、照明器具のスイッチをONにすると無事点灯しました!

照明器具は30型の丸形蛍光灯2個のもので、広い倉庫に対して暗いのではないかと思っていましたが十分です。

コンセントのほうも、井戸ポンプのプラグを挿して問題なし。

これまで延長コードを使っていたのに比べて安全になりましたし、見た目もスッキリしました。

これらの電気工事を行ったのは実際には今年3月のことです。
元々電気が来ていなかったこともあって、3ヶ月経った今でもスイッチを入れて電気が点くと感動を覚えます。
今回の電気工事は意外にも満足度の高いものになりました(^_^)