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雨水対策(7)排水路の延長

前回、樋を延長し、雨樋の水が建物の東側に排水されるようになりました。

次に、この樋からの水を既設の排水路(昨年、芝庭整備の際に延伸)へ排水するようにします(下図で水色の点線)。

排水路はレンガを使って簡易的に設けることにします(下図で朱色の線。昨年、芝庭を整備した際に設けたものとと同様)。
ただし、通路の横断箇所だけはU字溝を使います(下図で黄色の線)。

最終的には公共の排水路に排水されることになりますが、宅地内はほとんどが土水路ですので、適度に地下水を涵養しつつ排水してくれることでしょう。

排水路の勾配を設定するため、起終点と途中の3箇所に木杭を打ちレベルをとります。

結果、いずれの地盤高も同じということが分かりましたので、水路はゼロ勾配(水平)とします。

まずはU字溝を敷設します。
そのU字溝(U-90)は現在、駐車場と畑との縁石として使われているものを流用します。

この縁石(U字溝)は亡き父が設置したものですが、U字溝を購入して縁石にすることはないでしょうから(U字溝より縁石のほうが安価なため)、これもどこからかの流用かと思います。つまり、今回は流用の流用ということになりますね。
それと、ここの縁石(U字溝)が無くなった分については竹か丸太でも入れようと思っています。

それでは、U字溝を敷設する箇所を掘削します。

U字溝を据え付けます。

均しコンクリートを打つ代わりに、継ぎ目部分でズレが生じないようにレンガ(廃材)を設置しています。

埋め戻して設置完了。

続いて、レンガによる排水路区間です。
砂利が敷いてあるため、ツルハシで崩しながら掘削します。

水糸を張ってレンガを据え付けていきます。

上写真でレンガが抜けているところがありますが、そこは樹木の根が横断しています。

それほど太い根ではないので切っても良いのでしょうが、レンガのほうを切ることにします。

ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを装着し切断。

根の横断箇所も設置完了。

掘削により発生した土ですが、砂利が混じっているため畑などに持っていくことができません。
分別すれば良いのですが、篩うのは大変ですのでネットに入れて雨に晒すことにします。

ネットに砂利だけが残り、その砂利を敷き砂利として戻す目論見ですが、果たしてうまくいくでしょうか?

いずれにせよ、排水路の完成です!

<続きます>

雨水対策(6)樋の延長

前回、雨樋の排水が谷の斜面崩壊を引き起こすことがないよう、その排水先を変えることにしました。
具体的には、これまで谷側(西側)に排水していたものを逆の東側に排水すべく樋及び排水路を延長(下図で青色及び水色の点線)する考えです。

まずは樋の延長から施工します。
下写真の青色点線で示すとおり樋を配管して流路を切り替えます。

建物を横断するような樋の配管なんて見かけたことがありませんが、水は流れるはずです(^_^;
問題は斜め配管部分を建物にしっかり固定できるかです。
たて樋の固定は下画像のような「でんでん」と呼ばれる金具が使われますが、これを必要な間隔で設置できれば良いわけです。


(パナソニック T字デンデン)

この「でんでん」は建物の胴縁などに固定することになりますので、断面図に胴縁の位置を書き加え検討してみます。

上図のとおり配管すれば、斜め配管部分に胴縁が3本ありますので、3箇所固定できることになります。
その間隔は広いところで1.8m程度となりますが、たて樋の施工要領書を確認すると約1m間隔で設置するのが望ましいとあります。
不十分な間隔ですが、自己責任ですのでこれで良しとしましょう。

ちなみに2箇所のエルボ(曲管)は一般的な105°のものを用いています。
105°はエルボの内角ですので、外角表記だと75°(=180°−105°)になります。
一般的には外角表記が多く内角表記に違和感を覚えますが、樋業界の慣習なのでしょうね。

さて、水糸を張って「でんでん」の設置位置に印を付けます。

上写真では梯子に隠れていて分かりにくいですが、右側(東側)の樋の合流箇所に「P型集水器」を設置しています。

斜め配管部分については、左側(西側)の樋の下方を切り取ったものを流用する考えですが、残念ながら長さが不足します。
不足分をホームセンターで仕入れてくるつもりが、少し前まで里山のゴミ回収をおこなっていたゴミなかに樋があることを思い出しました。

モノを調べてみると同じ口径(φ60mm)で色も同じです。
状態も良く、周りに捨てられているゴミに比べて年代も新しいようです(昔はφ55mmの樋が多かった)。
15年ほど前に離れを新築した際に余ったものをここに捨てたものでしょうか?
謎は深まりますが、いずれにしても再利用できますので、これを使うことにします(1,000円程度の節約に^_^)。

「でんでん」を設置し、樋を配管。

これで樋の排水先を谷(建物の西側)から離し、建物の東側に排水できるようになりました。

<続きます>