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スライド丸ノコのメンテナンス(1)電源コードが断線

1年ほど前、フリマアプリ(ペイフリ)で中古のスライド丸ノコ(下写真)を入手しました。

特段、スライド丸ノコが必要と言うわけではなかったのですが、たまたまフリマアプリのキャンペーンで安かったため物は試しに購入してみたのです。
実際に使ってみると想像以上に便利で、今では横挽きはほとんどスライド丸ノコを使っています(これまでは縦挽き、横挽きともにテーブルソーを使用)。

ところで、入手したスライド丸ノコは10インチモデル(チップソーのサイズ:260mm)で比較的大きい部類のものになります。
3寸(90mm)の角材も切断できて良いのですが、パワーやチップソーが大きい分、動作音もウルサイ!
夜間に作業することが多いこともあって動作音が気になっていたなか、ヤフオクからスパムメール?が届き、このスライド丸ノコよりひと回り小さい8インチモデル(チップソーのサイズ216mm)のものが格安で出品されているのに目が留まりました。
格安なのはもちろんワケがあり、それは不動(ジャンク品)のためです。
ヤフオクのジャンク品なんて十中八九ゴミだと思ったほうが良いのですが、今回は個人の方の出品で、説明書きに次のとおりあります。

  • いつの日からか動かなくなった。
  • モーターが動かないだけでなく、蛍光灯も点かない(蛍光灯やレーザー付きのモデル)。

肝心のモーターが壊れて不動であるなら買う価値はありませんが、蛍光灯も点かないと言うのであれば、不良箇所はモーターより手前の電源コードの可能性が高いです。
不動の原因は単に電源コードが断線しているだけに違いないと、ジャンク品に入札!!
まあ、このような特殊な機械を買おうとする人は当然察しがつくはずで、価格は競り上がり、結局、送料を含めて1万円弱で購入することに・・・(ホームセンターモデルだと新品を買えるかもしれません)。

で、そのジャンク品が届きました。

早速、コンセントにつないでみたくなりますが、何しろジャンク品です。
ここは焦る気持ちを抑え、テスター等を使って事前確認することにします。
まずはプラグで導通を確認すると(スイッチはON)、当然のことながら導通なし。
本体カバーを外して配線(スイッチ付近)を確認します。

この機種は蛍光灯やレーザーが付いており、しかも電子制御(上写真で左上の白いものがコントローラ)のため複雑な配線になっています。

とりあえずスイッチのところでテスターを使って電源コードの導通を確認します。
予想では不動の原因は電源コードの断線。断線していれば導通がないはず(祈)。

予想通り導通なし!

コード(キャブタイヤケーブル)に目立つ傷はないため、断線箇所はプラグ(の付け根)のようです。
そこで、プラグを切断除去。

改めて電源コードの導通を確認すると導通あり。

プラグで断線していたわけです。
プラグだけ市販の汎用品(ゴムキャップ。圧着端子で結線できるタイプ)に交換します。

これで電源コードの断線は解決し、当初予想だとこれで動作するようになるはずです。
ただ、不具合箇所はこれだけではなく、肝心のモーターが焼けているなんてこともあり得ます(何しろ海千山千のヤフオクです)。
プラグをコンセントに挿し、ドキドキしながらスイッチを入れると軽快に動作します!

少なくとも「1万円でゴミを購入」なんてことにならずに、ホッとひと安心(^_^)
動作音も、モーターやチップソーが小さいだけあって随分と静かで、これなら夜間も気兼ねなく使えます。
蛍光灯もレーザーも点灯するようになりました。

ただ、ブレーキが全く効いていません(スイッチを切ってもしばらくチップソーが回転し続ける)。
ブレーキが効かなくても使えるものの、不具合箇所が残ったまま使うのは嫌なものですし、ブログのネタにもなりそうですので、続いてブレーキの不具合を修理することにします。

<続きます>

里山再生:スギの伐採②伐倒

自宅の裏(西)にあるスギの木(樹高19m)を伐採すべく、前回、その準備としてスローラインを設置するところまで行いました。

そして、翌週末(新月期に入っています)。
天気良好、風もなく、伐採日和です。
まずは、前回設置したスローラインを利用して牽引用のロープを木に掛けます。
手順としては、スローラインの一端に取り付けられているウェイトを外し、牽引用ロープをつなぎます。

そして、スローラインのもう一端を引き寄せていけば、スローラインと牽引用ロープが入れ替わることになります。

次に手元に降りてきた牽引用ロープからスローラインを外し、下写真のように引き手側のロープを通した形で輪っかを作ります(もやい結び)。

これでロープを引けば、結び目が上昇してロープを掛けた枝のところに結び目を設けられます(→ロープの延長が短くて済む)。

文章や図で説明するとややこしく感じますが、要は下写真のようにしたかったわけです。

こうして掛けたロープを下図のとおりアンカーとする木(今回はカキの木)まで張り、ローププーラーで牽引できるようにしておきます。

今回伐倒するスギの木の樹高19mに対して、アンカーにするカキの木(下写真で朱色矢印)までの距離が40m以上ありますので、少なくとも牽引時に下敷きになることはありません。

この時点でロープに張力を与えておきますが、過度に張るようなことはしていません。

張ったロープを目印にして伐倒方向及びその周囲の状況を再確認します。

上写真で左下にあるアジサイが巻き込まれますが止むを得ません(右の茂みは雑木のアカメガシワ)。

それでは伐倒開始!
まずは受け口を作ります。

これで倒れる方向が決まりますので、慎重かつ正確にカットします。
受け口の深さは直径の1/3、角度は45°にしています。

問題ないことを確認したら、反対側から追い口を切ります。

直径が40cm以上あるのに対し、私が所有しているチェンソー(ゼノアGZ360EZ)は13インチ(35cm)モデルのため両側から切っています。

ツル(直径の1/10)を残すところまで切り込んだら退避。
そして、ローププーラーを使って牽引すると地響きとともに倒れました。

無事伐倒できてひと安心です。

今回ほぼ狙い通りに伐倒できたものの、偶然かもしれません。
切り株をチェックし、ちゃんと受け口や追い口を切れていたかチェックしておきます。

直径は42cm。

これに対して受け口の深さは13cmで、ほぼ正確です。

ツルも問題なく効いています。
ただ、厚さが6〜7cmあります。
今回はロープで牽引するため大きくできましたが、通常は4cm(直径42cmの1/10)まで切り込む必要があります。
そこまで切り込むのは大きい木ほど怖く感じるもので、今回ロープで牽引しながら伐倒して良かった感じます。

2本目(下写真で朱色矢印)も同様にロープで牽引しながら伐倒します。

伐倒完了。

切り株を確認すると、こちらは直径32cmと最初のものに比べるとひと回り小さいです。

そして、3本目も同様して伐倒。

これで3本のスギの木の伐採が無事完了しました。
とりあえず、この状態で3ヶ月以上放置して葉枯らし乾燥(自然乾燥)させる予定です。
その後、枝払い、そして樹皮を剥ぐつもりです。
樹皮の杉皮については、昨年に作った薪棚(第3号)の屋根材として使いたいと思っています。

現在、屋根は下写真のとおり防水材(アスファルトルーフィング)を張っただけ状態です。

果たして杉皮をうまく剥いで、屋根材としてうまく張れるものでしょうか??