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薪ストーブの導入(48)薪と釘

前回、薪ストーブの炉床に溜まった灰を畑に散布しました。
そのとき、灰のなかに混入している釘をフルイにかけて取り除きました。

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薪としている廃材(特に垂木や根太)には釘がたくさん打たれていましたが、薪用に玉切りする際に釘を抜くことはしませんでした。
その代わり、釘も切断できるチップソー(山真製鋸「オールマイティ」)を丸ノコに装着して玉切りしました。

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そんなわけで廃材の薪には大量の釘が含まれたままとなっています。
最初の写真に写っている釘(フルイにかけて取り除いたもの)はほんの一部で、別途、炉床から直接拾い集めたものがあります。
それが空き缶に一杯溜まりました。

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重さを計ると約7kgあります。
薪4列分の廃材(古材)に7kgもの釘が打たれていたことになります。

ところで、このように燃やすことで釘を容易に分別できるのは、当たり前のこととは言え、本当に助かります。
もし、大量かつ錆びついた釘を1本ずつ抜くとなれば、相当大変な作業になります。
また、釘のある木材をそのまま空き地に放置すれば、木材はいずれ腐るので良いとしても、残った釘が散乱し厄介なことになってしまいます。

ということで、廃材(古材)処理としても薪ストーブは理想の器具かもしれません。

以前、主屋の改修工事前に厨子(ツシ)二階(=屋根裏)の片付けをおこなっている際に、大量の釘が入った俵を見つけました。

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俵のなかには大判小判が入っていることを期待したのですが・・・

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曲がっているものがほとんどですので、俵に詰めた時点で既に古釘であったことになります。

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しかし、どのような経緯でこの大量の古釘を残したのか?
これまでは、明治末に主屋(古民家)を建て替えたときに余った釘を俵に詰めて保管しておいたのだろうと思っていました。
どうもそうではなく、当時も釘が打たれた廃材を薪としてカマドで焚き、そして残った釘を集めて俵に入れておいたのだろうと思います。

ちなみにこの大量の釘のなかには、丸釘だけではなく犬釘もありました。

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犬釘は丸釘より時代が遡ります。
この犬釘が打たれていた古材は、もしかすると一代前の主屋(下画像、江戸期築で藁葺き屋根)で使われていたものかもしれません。

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<続きます>

薪ストーブの導入(47)灰の利用

昨年11月から薪ストーブを焚き始め、2ヶ月半が経ちました。
毎日、朝・晩の2回焚いていることもありますが、薪の消費量は想像以上に多いように感じています。

薪は、以前のブログ記事にも書いたとおり、廃材(古材)を優先して使っています。

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この2ヶ月半の間に、上写真の廃材3列分と、通常の薪1列分の計4列分を使いました。

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廃材が次々とハケていきスッキリする一方、薪が減っていくと思うと少し寂しくもあります。

ところで、このペースでいけば今シーズンで計8列分の薪を消費することになります(あと2ヶ月半、薪ストーブを使用すると想定)。
これだけの薪は立木だと何本に相当するのだろうかと思わざるをえませんが、相当な量には違いありません。
昔は薪をカマドや五右衛門風呂に通年使用していましたが、それでもこれほどの薪を使うことはなかったのではないかと思います(私自身は経験がありませんので、あくまでも想像です)。
そう思うと廃材とは言え大切に使わなければなりませんね。

さて、薪を焚くと灰が残ります。
2ヶ月半の使用で灰が溜まってきましたので、畑に散布することにしました。

廃材(古材)を焚いていますので、灰のなかには釘などが含まれています。
これらをフルイにかけ取り除くとバケツ半分程度の灰が得られました。

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ストーブのなかに残しているものもありますので、2ヶ月半でバケツ1杯程度の灰が発生したことになります。
使用している薪ストーブ(モキ製作所「MD80Ⅱ」)は高温燃焼で灰の発生量が少ないそうですが、確かに少なく感じます。

「薪4列」から「バケツ1杯の灰」に。
先に薪4列という多さを感じたところですが、今度はバケツ1杯という少なさに驚きます。
般若心経の「色即是空」という一節を思い起こさずにはいられません。

こうして得られた灰(カリウム等を含有)は畑の貴重な肥料となりますので、畑の畝上に散布します。
(灰のなかには火が残っている可能性がありますので、畑に散布するのは灰をストーブから取り出して3日以上経ってからとしています。)

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100年以上にわたり風雨から守ってくれていた木材は、最後に暖をとらせてくれたうえ、畑へと還っていきます。
電気やガスもその有り難みを感じますが、こうして自然の恵みや循環をダイレクトに感じさせてくれるのが薪ストーブを使う醍醐味なのかもしれませんね。

<続きます>