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里山再生:シロダモの萌芽更新と伐採

自宅に隣接する里山について、例年この時期に竹の間伐等の整備を行っています。
整備が進むにつれて年々作業量が減ってきていることもあり、林内については既に今シーズン分の作業を終えることができました。

そこで、作業箇所を林縁部(畑との境界)に移し、風通しが良くなるように下草を刈ったり木々の枝を払っていきます。

既に林内の整備が終わっていることもあり、少し手を入れるだけで風が通って気持ち良い雰囲気の場所に変わります(以前は真っ暗で幽霊が出そうな感じでした・・・)。

とは言え、やり過ぎると夏に草や蔓が蔓延って草刈りに苦労する羽目になりかねませんので、この程度に留めておくのが良さそうです。

林縁部の樹木は、竹の勢いに押されて著しく前傾しているものがあります。
下写真のシロダモもそのひとつです。

3年前にも同じように前傾していたシロダモを伐採しましたが、その切り株からは新たに萌芽し、今度はまっすぐ上に向かって成長しています(更新させるため芽欠きをしています)。

元気よく成長していることから、先のシロダモも同じように伐採して萌芽更新させることにします。

チェンソーで根元から伐倒。
伐倒方向にナシの木(昨冬に植え付け)があり、巻き込まれたものの無事でした。

ロープで牽引して伐倒方向を変えることも考えましたが、傾きが大きいため私の技術レベルでは危険と判断しました。
当然、ナシの木(1,000円弱)より安全第一です。

あと、木が大きく傾いていることで注意したのが、追い口を切る際に幹が裂け上がらないかと言うことです(非常に危険。バーバーチェア)。

こうした場合、突っ込み切りにより追い口を切ると安全とされていますが、今回は突っ込み切りをするには径が小さいことと、シロダモは粘るため瞬時に裂ける可能性は小さいと思い、受け口の上部にロープを巻くだけに留めました。
結果的には上写真のとおり裂けることはありませんでしたが、細心の注意と対策が必要であると感じています。

先にシロダモは粘ると書きましたが、それがデメリットとして現れるのが薪割りです。
以前、玉切り後3ヶ月ほど経ってから薪割りして苦労したことが脳裏に浮かびます・・・。
しかし、伐採直後の生木であれば容易に割れますので、他の作業を中断してでも薪割りを実施。

上写真で左側が今回割ったシロダモ(右側はクヌギ)です。
名前のとおり白い木肌を見ても分かるようにスパッと気持ち良く割れています。
こうなると薪割りは苦痛どころか最も楽しい作業です。

里山再生:シイタケの収穫と植菌

前回、倒木のクヌギをストーブ用の薪に造材しました。

薪用には上写真に写っている幹の太い部分を用いました。
もちろん細い部分もあり、直径10cm程度のところは長さ90cm程度に玉切りして引き上げてきました。

これらを何にするかと言えば、シイタケのホダ木です。
クヌギはシイタケのホダ木としても適しています。
この程度のサイズのものが4、5本もあれば十分な量のシイタケを収穫できるようになりますので、100駒(=25駒×4本)分の種駒を買ってきました。

シイタケと言えば、収穫時期は春と秋ですが、当地では冬の間も少しずつ収穫できます。
そこで、2年前の今時分に植菌して里山内に伏せてあるホダ木の様子を見にいくと・・・

うじゃうじゃ上がっています!
本来なら嬉しいところですが、いくら暖冬とは言え1月下旬にこれほど上がるのは自然環境の異常さを感じざるを得ません・・・。

この近くには5年前に植菌したホダ木も伏せてあるのですが、こちらは朽ちて昨秋から全く上がっていません。

シイタケは植菌後2夏経過して収穫できるようになりますので、収穫できる期間は3シーズンが限界のようです。
と言うことは、2〜3年に1回植菌すればコンスタントにシイタケを収穫できることになります(シイタケのためだけに木を伐採するようなことはしませんので、原木を入手できたときの楽しみです)。

さて、今回入手できたクヌギのホダ木への植菌です。
電気ドリルで穴をあけ、その穴に種駒をゴムハンマーで打ち込んでいきます(詳細な手順は以前のブログ記事に記載したため省略)。

こうして植菌を終えたホダ木は里山に運んで仮伏せします。
朽ちたホダ木をどけ、以前と同様に棚積みした竹を枕して伏せます。

乾燥を防ぐため竹の枝葉を被せて仮伏せ完了です。

本来は梅雨期に仮伏せから本伏せにし直す必要があるのですが、こうしておけばその頃には竹の葉が落ちて自動的に本伏せに移行することを狙っています(2年前もこうしましたが、ちゃんとシイタケが上がっていると言うことは問題ないようです)。
あとは2年後の収穫を寝て待つだけです(^_^)

朽ちたホダ木は、そのまま林内に置いておけば良いのですが、畑に運んで堆肥としてさらに活用することにします。

畑は、畝間に溝状のところがありますので、そこに並べるようにして置けば邪魔にもなりません。

溝の底には既に竹(桿の部分)が入っていますが、これはお正月の門松に使ったものの再利用です。

既に砕けてチップ状になっているものは果樹の根元に敷いてマルチにします。

里山は長年の放棄により、ある意味肥えた状態にありますので、その一部を畑に移すことで、化学肥料の使用により低下した地力を回復させたいと思っています。