カテゴリー別アーカイブ: サイクロン集塵機

サイクロン集塵機の自作(1)

田舎に住んでいると様々な道具が必要です。
ましてや、里山や古民家の再生に手をつけると道具は増えるばかりです。
なるべく手道具を使いたいと思うものの限度があり、どうしても動力式の道具に頼らざるを得ません。
そして動力式道具の中でも使用頻度の高いのは次のものです。

  • 刈り払い機(畑の管理)
  • チェーンソー(里山の管理)
  • 丸ノコ(古民家の改修)

危険な道具を集めたと言った感じですね。
少し興味深いのが、どれも切断するものだということです。
「自然のものを切って、それを利用する」というのが田舎の暮らしの基本なのかもしれません。

それはさておき、丸ノコなどの電動工具を使うと、すさまじい粉塵が発生します。
屋外で使うようにしているのですが、週末に限って雨天になり作業が進まないことがあります。
これから秋雨の季節に入ることもあり、屋内(倉庫)でも快適に作業ができるようにサイクロン集塵機を自作しました。

電動工具に接続するタイプのサイクロン集塵機は多くの方が自作されていて、ネットで多くの情報を得られます。
これらの情報のなかから、簡単、しかも安価にできそうなものを参考にして作ってみたものが下写真のものです。

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粉塵を貯める容器にはペール缶を使うことが多いようですが、倉庫に眠っていた大型の容器を使いました。
このように廃材を多用したため、購入するのは次のものだけで済みました。

  • 小型のカラーコーン(500円程度)
  • 塩ビ管(数百円)
  • ・インレット(流入)側:VUφ50にインクリーザー(φ50×φ40)を接続
    ・アウトレット(流出)側:VPφ25

そして試運転したところ、問題なく集塵できました。
ところが、本稼働を前にカラーコーンが塩ビ管(インレット側:VUφ50)を挿し込んでいるところから割れてしまいした・・・。

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インレット側の塩ビ管には集塵ホースを接続しますが、その取り回しの際に力が掛かったようです。
また、カラーコーンの土台部分を切り取って使っているため、より割れやすくなったのだと思います。

この弱点に対して次のとおり対策するものとし、作り直すことにします。

  • カラーコーンに力が掛からないようにする。
    →塩ビ管を固定する。
  • カラーコーンの土台部分を切り取らない。
    →カラーコーンの土台の上に蓋を被せるようにする(従前はカラーコーン内に蓋を設置)。

まずはカラーコーンに被せる蓋を作ります。
カラーコーンよりひとまわり大きい径で合板を切り取ります。
そして、切り取った合板にカラーコーンの径で溝を切ります(トリマーを使用)。

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タイヤのチューブを溝幅で切り、パッキンとして使います。

溝にパッキンをはめて、蓋部分の完成です。

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<続きます>

サイクロン集塵機の自作(2)

前回、カラーコーンに被せる蓋部分を作りました。

この蓋をカラーコーンに被せます。

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この蓋と、カラーコーンの下にある板を全ネジボルトで緊結し、強度面でカラーコーンを補強しています。
ネットで多くの方がこのようにやってみえるのを知ってアイデアを頂戴したのですが、確かにうまくいきます。
また、蓋を設置する前に、カラーコーンにインレット(流入)側とアウトレット(流出)側の塩ビ管を取り付けています。

そして、前回の失敗を踏まえてカラーコーンに力が掛からないようにするため、塩ビ管(インレット側)を保持する板を蓋に取り付けます。

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アウトレット側には家庭用掃除機を接続するため、塩ビ管はVPφ25を使っています。
掃除機のホースの内径とVPφ25の外径がほぼ同じ(約32mm)であるため、うまく接続できます。
家庭用掃除機よりパワーがある集塵機(マキタ、古民家改修用に購入)もあるのですが、騒音がスゴく、電動工具との併用を考えるとゾッとするため、家庭用掃除機を使うようにしています。

一方、インレット側に接続する集塵用ホースについては、電動工具との接続がしやすいようにマキタの集塵機の付属品を使うようにしています。
ちなみに、マキタの集塵ホースを塩ビ管に接続するには次の組み合わせで上手くいきます。

  • 電動工具側:集塵ホースの内側にVUφ40本体を挿し込む
  • 集塵機側:VUφ40継手ソケットの内面に集塵ホースを挿し込む

今回は、VUφ50にインクリーザー(φ50×φ40)をつなぎ、インクリーザー(φ40側)に集塵ホースを接続するようにしています。

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集塵容器が大きいため、取り回しが良くなるように移動用の台を設けることにします。
合板を切り取り、キャスターを取り付けます。

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集塵容器が大きく、その上に集塵機(掃除機)を載せられますので、集塵機の固定具を取り付けます。
また、集塵ホースを掛けるフックも取り付けます。

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そして、完成です。
以前のものに比べて頑丈な造りになりました。

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サイクロン集塵機の自作(3)テーブルソー接続

前回、サイクロン集塵機を作りました。

サイクロン集塵機は集塵用のホースを介して電動工具へ接続します。
集塵用ホースはマキタのものを使っています。
所有している電動工具もほとんどがマキタ製ですので、標準で接続できるか、ちょっとしたオプション品を取り付ければ接続することができます。

ただ、テーブルソーとの接続が簡単にいきません。

テーブルソーは、マキタの小型丸ノコ盤2708を使っています。
以前は、普通の丸ノコを専用スタンドに取り付けて、テーブルソー代わりとしていました。
しかし、丸ノコの取り付けや取り外しに手間がかかるのと、いまひとつ精度よく加工ができないこと(腕が悪い・・・)からテーブルソーを購入しました。
既に廃版となっている旧式をヤフオクで1万円台で入手したものです。

このテーブルソーも集塵機に接続できるのですが、そのためにはオプションが必要となり、その価格が本体購入額以上もするのです。

そこで、このテーブルソーを集塵機に接続できるようにするものを自作することにします。
高度なものを作る技術はありませんので、難しいことは考えません。
テーブルソーの筐体のなかに箱を置き、その中に溜まった粉塵を吸引するのが簡単そうです。

廃材のベニア板を使って、筐体の内寸にぴったり合わせた箱状のものを作ります。
穴に塩ビ管(VPφ40)を挿し込み、集塵機の接続口とします。

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作業机にセットします。
机の天板に上記の塩ビ管を通す穴をあける必要があるのですが、この机は最初から穴があいています。
見てのとおり古いリビングテーブルで、もともと真ん中についていたガス台を取り外してありました。
昔はこのようなテーブルが流行ったのでしょうかね?

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前回作ったサイクロン集塵機と接続し、試運転です。

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良い感じで集塵します。

箱の中の状態です。

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電源コード部分を避けるために一部切り欠いたところがありますが、そこから少し漏れています。
許容範囲!?として、テーブルソーとの接続完了です。

サイクロン集塵機の自作(4)自動カンナ盤接続

以前、サイクロン集塵機を自作しました。
また、この集塵機と接続するためテーブルソー用集塵フード?も自作しました。

テーブルソーの以外の電動工具はメーカーオプション品で対応したのですが、あと自動カンナ盤だけが残っています。

自動カンナ盤は日立工機のP100RA2(手押し付き)という小型の機種です。
新品だと高価ですが、廃棄予定のもの(古く汚れていますが問題なく動作します)を1万円で譲ってもらいました。

野地板を自動カンナ盤にかけまくるなど酷使しています・・・
(合板の代わりに野地板が使える場合は、野地板を使うようにしています。)
また、大量に発生するオガ屑も畑作に重宝しています。
マイナーな工具ですが、案外、田舎での生活には必需品かもしれません。

大量のオガ屑を排出するので、これまでは畑の近くまで持ち出して使っていました。
倉庫内でも使えるようにサイクロン集塵機と接続したいと思います。

接続用の集塵フードがメーカーのオプション品として用意されているのですが、定価だと2万円近くします。
これまた本体以上の値段です。

自動カンナ盤にはオガ屑の排出口があり、そこに集塵用フードを取り付けられるようになっています。
これなら自作できそうです。

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集塵用フードは箱状のものになりますので、ベニア板を使って作るのが簡単そうです。
でも、ベニア板より鉄板で作ったほうが見た目が良いですね。

鉄板を扱ったことはありませんが、素人でもできるものなのでしょうか???
そういえば、叔父(素人です)がアルミ板で灯篭を作って神社に奉納したと言っていました。
素人でも可能ということでしょう!

アルミ板だと加工は容易そうですが高価です。
メーカーのオプション品を買ったほうが安かったということになりかねません。

倉庫のなかにトタン製の布団入れがあります。
トタンのような薄いものでも箱状のものを作れるということです。
トタンなら安価です。

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この布団入れを観察すると、段ボール箱のように組み立てて作ってあります。

なるほど!ということで、集塵用フードの展開図を描いてみます。

集塵

絵は描けましたが、本当に作れるものなのでしょうか?
とりあえずはホームセンターへ行って、平トタンを仕入れてくることにします。

<続きます>

サイクロン集塵機の自作(5)自動カンナ盤接続

前回、集塵用フードの展開図を描きました。

集塵

材料のトタンは、ホームセンターで最も小さい3尺四方のものを購入してきました。
1枚約700円と安価です。

図面通りに罫書きます(「鉄板なので「墨付け」と言うより「罫書き」と言ったほうが良いのかな?)。
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罫書き線に沿って切り取ります。

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本来なら金切り鋏で切るところですが、手入れ悪く錆び付いています・・・。
ゴミ処分用に購入した万能鋏を使ったところ問題なく切れます。

角材を当てて折り曲げていきます。

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板厚が薄いため、金床や金槌を使わなくても容易に曲がります。

すべて曲げて、仮組みします。
ここまで順調です!

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ところが仮組みしたものを自動カンナ盤の排出口にあてがったところ、サイズはピッタリですが、取り付けできません。
取り付け部分のことを考えていませんでした・・・。
一からやり直しです。

写真上が当初作製したもの。
下が再作製したものです(取り付け部があります)。
(展開図は修正したものを掲載しています。)

<続きます>

サイクロン集塵機の自作(6)自動カンナ盤接続

自動カンナ盤の集塵用フードの作成を続けます。

前回、仮組みまでできました。

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さて、本組のためのトタン同士の接合をどうするか。

金属板同士の接合と言えば、「溶接」、「ロウ付け」、「ハンダ付け」などが思い浮かびますが、いずれも素人には難しそうです。
ネジやリベットで接合する手もあります。
また、リベット接合を手早くできるハンドリベッターなる道具もあるようです。

金属板を接合する機会なんて滅多にありませんので、わざわざハンドリベッターを購入するのもいかがなものか・・・

と思っていましたが、ホームセンター仕様のものが1,000円で買えました!
(高いものは5,000円以上します。)

ハンドリベッターを使って(ブラインド)リベットをかしめます。

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ホームセンター仕様の安物でもトタンぐらいは楽々です。

このような箱状のものでも片面から容易にリベットを打つことができます。

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もう少しリベットを打つピッチを狭くしたほうが良いかもしれませんね。
でも、これでもしっかりした造りになっています。

塩ビ管(集塵ホースと接続)は合板に固定したうえ、その合板をトタンに取り付けます。
薄いトタンに直接、塩ビ管を取り付けるのは厳しそうです。

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塩ビ管の周りをシーリングして完成です。

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集塵ホースへはVUφ40で接続しますが、その手前にφ40×φ50のインクリーザーを入れることで段階的に口径を落とすようにしています。

要した材料費(ハンドリベッターを除く)は次のとおりです。

○トタン 約700円
○ブラインドリベット 約300円
○塩ビ管(DV継手インクリーザーφ40×φ50) 約50円

大凡1,000円です。
安くできたのも良いですが、これを応用していろいろできそうです。

<続きます>

サイクロン集塵機の自作(7)自動カンナ盤接続

前回、自動カンナ盤の集塵フード(トタン製)が完成しました。

本体に取り付け、試運転を行います。

本体の排出口にネジ穴がありますので、ボルトで取り付けます。

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全体の取り付け状態です。

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見た目は本体と馴染んでいるような(^_^)

いよいよ試運転です。
まずは、0.5mm弱の深さで古材の板(松)を削ってみます。

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ここで早速、問題が発覚!
木材の排出方向に集塵ホースがあるため、集塵ホースが邪魔になります・・・

集塵自体は問題なくできています。

さらに切削深を1mm強に上げて、何回か機械に通します。

そうすると、集塵機(掃除機)のゴミ捨てサインが点灯します!
サイクロンで集塵しきれなかったおが屑が掃除機に流れてしまったと思い、掃除機を確認しても問題ありません。

集塵ホース内を覗くと、ホース内がおが屑で詰まってしまっています!
ホースが詰まっているということは、集塵フード内にもおが屑が溜まっているのでは?

集塵フードを取り外すと予想通りです・・・

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この集塵ホース(マキタ製)は口径φ38ですが、これでは細すぎるということです。
これでは、角材か、板材だと0.5mm程度しか切削できません・・・

今さらですが、メーカー純正の集塵フードを確認します。

hood

排出口の口径はφ100になっています。
しかも、排出口の向きが斜めになっており、木材の排出方向とぶつからないようになっています。
さすがメーカー純正品です。

とりあえずは今回作ったもので我慢するとし、深く削るときは屋外作業です・・・
また時間をみつけて、口径と排出口の向きを変えたものに作り直したいと思います。

自己採点:30点
とほほ・・・