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自然農:ソラマメの採種とジャガイモの果実

7月になりました。
その7月1日に種を播くと良いと当地で言われているのが黒豆です。
マメ科の植物は土地を肥やすのに効果が大きいため(窒素固定)、畑(約1反)の基幹作物として黒豆を含む大豆を例年たくさん播種しています。
しかし、昨年収穫したものを、うっかり種用に残しておくのを忘れて味噌の仕込みなどにほとんど使ってしまったため、今年播種するのは3、40個程度です。
新たに購入することもできますが、これまでのものが長年当地で栽培され続けてきたもの(大豆:父から、黒豆:近所の方から)ですので、これを今後も継いでいきたいと思っています。

そして現在、大豆や黒豆、ササゲの播種とともに行っているのが、同じマメ科のソラマメ(+エンドウ)の採種です。

ソラマメは通常5月に収穫しますが、収穫せずにそのまま置いておくと上写真のとおり莢が黒くなってカラカラに乾燥してきます。
乾燥した莢からは面白い具合に採種できるとは言え、何しろ膨大な数があって追い付かない状況です・・・。

上写真は一部ですが、おそらく2、3千個はあるように思います(煮豆にも使いたいと思っています)。
4年前に購入した一袋の種子(5、6個入り)が倍々ゲーム(それ以上)で増えたのです。

ちなみに収穫期の5月は下写真のとおり猛烈に繁茂していました。

それが畑の至るところにあります(下写真で少し濃い緑色がソラマメ)。

これだけ繁茂していると蔓ボケしてしまっているように思いますが、たわわに実っているのです。

播種以外は特段何もやっていませんので、自然が力を発揮すれば不耕起・無肥料・無農薬・無除草であっても育つものは何もしなくても育つわけです。
一方、化成肥料の申し子のようなハクサイなどは全くと言って良いほどダメです。
自然農では、その土地の状態にあったものを栽培することが最も大切なように感じています。

また、土地の状態は刻々と変化しているようでもあり、我が家の畑はマメ科からナス科に適した状態に移行しつつあるように感じています。
その理由の一つとしてナス科のジャガイモの生育状況の変化です。
数年前に植えたときはイマイチだったのですが、それが繁茂し出したのです(1箇所だけではなく全体的)。

上写真は6月初めに撮影したもので、既に収穫時期を迎え、現在は茎葉が枯れた状態になっています。

ソラマメの採種に手一杯でジャガイモはひとつも収穫していませんが(そのまま放置可)、ダイズの播種時に鎌に突き刺さってきたものを見ると良いものができているようです。

ところで、ジャガイモの芋は地下茎が太ったものですが、他のナス科のトマトやナスのように開花後になぜ結実しないのかと疑問に思います。
そう思っていたところ、なんと実をつけているものがありました!


(6月初頭撮影)

上写真のジャガイモは今春ホームセンターで購入して植え付けたもので「とうや」と言う品種です。
ネットで調べてみると、一般的な品種の男爵やメークインが結実しにくいだけで、他の品種は実をつけるものがあるそうです。
結実すると言うことは採種もできるはずで、種からジャガイモを育ててみるのも面白いかもしれませんね。

自然農:ジャガイモと夏野菜の種播き

今年も雑草に追われる季節が近づきつつあります。
もちろん雑草だけではなく、作物も育つわけで、ジャガイモや夏野菜の種を播くことにします。

まずはジャガイモから。
ジャガイモは既に畑で野草化しているのですが、ナス科の雑草や作物の生育が良くなってきたことから、ジャガイモを少し増やすことにします。

ホームセンターで種芋(メークイン)を1kg(300円弱)購入。

これを畑の異なる場所に埋めておきます。

当地では、ジャガイモはそのままでも冬越ししますので、収穫しなければ野草化して増えていくことになります。
このため必ずしも収穫する必要はなく(気が向けば収穫する)、こうやって植えておいても負担にならないのです(雑草対策で負担減。サトイモも同様)。
その点、同じイモ類でもサツマイモはそのままでは冬越しさせられないため、秋に収穫しなければなりません。
たかがサツマイモ掘りなのですが、このような忙しい世の中では負担にもなりかねないため、今は栽培しなくなりました。

次に夏野菜の種播きです。
苗を仕立てて移植するものを準備します。
時期的に少し早いような感じがしますが、雨模様の休日(3/21)となって外での作業ができないため、倉庫内で種播きすることにします。

倉庫内に亡き父が買った培養土がありますので、それを使うことにします。

育苗ポットで36個もあれば十分でしょう。

培養土が乾いているため、一旦、外に出して雨に当てたうえで種播き。

播いたものは、カボチャ、キュウリ(地這い)、オクラ、ミニトマト、シシトウ、スイカです。
ミニトマト(F1種)以外は自家採種したものです。
ミニトマトも昨秋、実ったものを畑の至るところに置いておきましたので、地生えしてくれることを期待しています。