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自然農:畑の様子と果樹の幼木

下写真は現在の畑(自然農)の様子です。

至るところに自生しているダイコン(上写真で黄緑色の葉)の間でブロッコリー(播種したもの)などの冬野菜が育っています。
その後ろで花を咲かせているのはキクで、秋の畑を鮮やかにしています(キクが咲く前はコスモスが咲き誇っていました)。

このキクは元々は亡き父が栽培していたもので、自然農に切り替えて一旦消えかけたのですが、再び元気になってきたのを見て株分けして増やしました。

キクと言えば、今年の初夏にタマリュウを移植したあとに植えたマリーゴールド(キク科)も満開になっています(水路のヒメツルソバも満開です)。

マリーゴールドの後ろには同じくキク科のゴボウ(自生)の葉が写っています。
自然農に切り替えて土壌がキク科に適した状態に遷移しているように感じますが、キク科だけでなく全体的にも良く育つようになってきています。

自然農に切り替えて4、5年は多肥を要するナスやハクサイは夢のまた夢のような状況が続きましたが、今夏は漸くまともなナスを収穫できるようになりました。

下写真は自家採種するために残してあるトマトのような形をしたナスです。

ナスと言えば、自宅からは離れたところですが、信号待ちのときに見られるナス農家の畑があります。
10年ほど前は、それは見事なナスがたわわに実っていて、指をくわえて眺めるほどでした。
しかし、年々生育状況は悪くなる一方で、今年はほとんど売り物になるものがないのではないかと思うような感じでした(それでも我が家のナスと同じくらい)。
私のような素人は、ナスは接木苗を用いて化成肥料をたっぷり与えておけば良いと思ったりするのですが、そうは問屋が卸さないようです。
10年間の単作、化成肥料の連続使用により肝心の土が死んでしまっているのかもしれません。
全くお節介な話しですが、私なら2、3年間、草生で冬はソラマメ、夏はダイズを栽培して地力の回復を図りたいです。

閑話休題。

花卉や野菜の調子が良くなってきていますが、実は一番元気が良いのは果樹の幼木です。
接ぎ木をするため、その台としてウメ(モモなどの台木)、ナシ、ユズ(ミカンの台木)、カキを播種・畑へ移植しました(下写真は今年4月。ウメとナシの発芽)。

それが1年も経たぬ間に身長と同じぐらいの高さにまで成長しています(下写真はウメ)。

まあウメは種が大きいから有り得るとしても、ナシ(下写真)も同じぐらい成長しているのです(ユズやカキは10〜20cm程度です)。

それも畑に移植した、ほぼ全てが活着して大きくなっています。
夏の間は雑草に覆われていたため徒長気味のところがありますが、逆に雑草に覆われていたことで虫に葉を喰われずに済んでいます。
特にユズなんかはイモムシに丸裸にされてしまうものですが、雑草に覆われていることで蝶々に見つからないようです。
蝶々に見つからないぐらいですので、当然人間が見つけるのも難しいぐらい自然農の畑は渾然としています(特に夏の間)。
畑は自然に任せるため良いとしても困っているのが保管している種子の管理です。
ゴチャゴチャになっているため在庫があるのにダブって買ったり、自家採取したものを播き忘れたしてしまうのです。
きちんと管理できるように次回、種子の保管箱を作ることにしたいと思います。

<続きます>

農園の整備(1)畑の通路を芝生化

今年の8月は酷暑に加え雨が全く降りませんでしたが、9月に入った途端、雨天が続くようになりました。
植物の播種や移植の適期到来と言うことで、まずは年内にできるだけ成長させておきたい播き芝から行うことに。

播き芝はここ2年ほど、春と秋に少しずつ行っています。
今春、主屋の表(南側)に行ったところ(下写真)は今夏の酷暑にも耐えて生育し、現在ほとんどの面積が緑で覆われるようになっています。

<今春:播き芝直後>

<現在>

主屋の裏(北側)も播き芝を行っており、既に下写真のとおり全面にターフが形成され、ほとんど草取りをしなくて良い状態になっています。

建物の北側であることもあって以前は空気が淀んでいる感じがあったのですが、緑があることで雰囲気も良くなりました(水槽の中に水草があると水が腐らないのと同じような感じでしょうか)。

上写真の場所に続く土蔵前(昨秋に播き芝)の芝も生え揃ってきました。

今春、播き芝をし直した箇所(下写真)は雑草(主にドクダミ)と混在していますが、来年から芝刈りすることでドクダミの勢いが落ちてくると思います。

こうしてこれまでに芝生でグランドカバーしたところが下図で緑色着色箇所になります。

主屋周りのグランドカバーは完了しましたが、まだ芝生によりグランドカバーしたいところがあります。
それが上図で①、②の緑色点線で囲う箇所です。

①については、公道と畑との間で、畑の通路として使っているところです。
畑は自然農(無除草)により耕作しており、草茫々(自然豊かな)状態なので、せめて公道沿いは見映えを良くするとともに除草の負担を減らそうと言う考えです。
同じ理由から最も公道に近いところは既にタマリュウ(下写真でピンク色)やシバザクラ(下写真で青色)を植栽してあります。

畑の通路も公道から目につくため草刈りをするのですが、草刈りをすればするほど根を張るイネ科の多年草(チワラ等)が蔓延ってきます。
こうした草が蔓延ると草刈りが大変になりますし、また畑にも侵入するようになって厄介です。
かと言って草刈りしなわけにもいかず・・・。
そこで思うのが、中途半端に草刈りするのがいけないのであって、雑草よりも芝が優勢になるぐらい草刈りをすれば良いのではないかと言うことです。
芝なら見た目が良く、草刈りも容易です。
ただ、心配なのが芝が畑に侵入してしまわないかです。
この点が心配で、これまで実行に移すことができずにいたのですが、自然農の畑や芝庭を管理するようになって感じるのが、芝は本来弱い植物で、自然農の畑のように除草しなければ、芝よりも雑草が優勢になる(畑に侵入できない)だろうことです。

この直感を信じて、畑の通路部にいつものように播き芝を行います。

雨天の間に行っていますので、ランナーが良い具合に土(粘性土)に張り付いてくれます。

この播き芝を実際行ったのは9月上旬のことで、それから1ヶ月近く経った現在の様子が下写真です。

上写真では雑草(スギナやドクダミ)だけが生えてきているように見えますが、芝も活着して成長し始めています。
ここは日当たり、水はけともに良いため、来年の今時分には芝生になっていると思います。

もう1箇所、芝生によりグランドカバーしたいのが下図で②の箇所です。

ここは庭でも畑でもない中途半端な状態になっているところで、現状は下写真のとおりです・・・。

以前は除草剤により草が生えていなかったのですが、除草剤を止めてから笹やイネ科の雑草が蔓延り荒れ地化しています(上写真で奥側は庭で、6年ほど前に笹を駆除して現在綺麗な苔庭になっています)。
笹や雑草だけでなく、タマリュウも生えてきていますので、昔は樹木周りにタマリュウが植栽してあったようです。
この場所も日当たりが良いため芝生をメインにし、樹木周りの日当たりが悪いところをタマリュウでグランドカバーしたいと思っています。

今シーズンはとりあえず全体の1/3程度の面積に対して播き芝を行うことにします。
ざっと耕起して笹などの根を除去したうえ播き芝。

あとは芝の成長力に期待して寝て待つことにします(^_^)