自然農」カテゴリーアーカイブ

十六ササゲと萩

中日新聞のサンデー版に旬の野菜を紹介する記事が連載されています。
取り上げられる野菜は、奇をてらったようなものではなく、普通に食卓にあがる馴染みのあるものです。
名前の由来や我が国への渡来の歴史など、知らないことも多く興味深く読んでいます。

昨日(日曜日)は「ササゲ」が紹介されていました。
豆科の夏野菜で、今が旬です。

でも豆科の夏野菜と言えば「インゲン」。
ササゲはいまひとつの存在感ですね。

また、当地では「インゲン」のことを「ササゲ」と呼んでおり、名実ともに存在感が無くなっています。
(どうも、ダイズやエンドウ以外の豆類を総称して「ササゲ」と呼んでいるようです
。)

我が畑でも今春に蒔いた「十六ササゲ」が旬を迎えています。
痩せた土地で肥料なしでも雑草を駆逐する勢いで成長しています。

img_3957

枝つきの竹でも転がしておけば、さらに勢いが増します。
こういうのを見ると、野菜と雑草との境界が曖昧に感じられます。

初期につけた実は、サヤが朽ちて種がこぼれ落ちそうです。

img_4047

新聞の記事で「十六ササゲの名前の由来は実が16個あることによる」とありました。
サヤの長さが16寸(48cm)だと思っていたので意外です。
(五寸ニンジンとか、長さを冠する名前は多いです。)

と言うことで、採種して確かめます。

img_4072

容器の長さ(長辺)は30cmですので、サヤの長さは40cmぐらいでしょうか。
16寸(48cm)には少し足りないですね・・・

このうちの1本のサヤから採種します。

img_4073

アズキのような種ですね。

で、数えると20個。
名前の由来は種の数で間違いないです。
(サヤの長さでも通用しそうですが。)

ササゲの根元では、こんな花が咲いているのを見つけました。
(もちろん植えたものではありません。)

img_4016

これは秋の七草の「萩」ですね。
萩も豆科の植物です。

教科書や指導本には「同じ科のものは競合するので避けるように」とあります。
このササゲと萩は競合していることになります。
でも、人間の目にそう映るだけであって、実際のところは共存共栄なのかもしれません。

同じくササゲの下で野良猫が佇んでいます。

img_4020

この写真の一部を切り取ります。

img_4020

「白猫とササゲ」

こちらも共存共栄でしょうか(^_^)

自然農 ダイコンの発芽

先週から冬野菜の種を蒔いています。
このところの降雨で、最初に蒔いたダイコンが一気に発芽してきました。

IMG_3973

雑草も生えているので分かりにくいですが、ハート型の双葉がダイコンですね。

雑草のほうはイネ科の「メヒシバ」です。
よく見かける雑草ですね。
メヒシバやその姉妹種のオヒシバのことを当地では「ヤツデ(八ツ手?)」と呼んでいます。
八方向に広がっていく様子からそのように名付けらているのかもしれません。

ヤツデは繁殖力が強いことから、お百姓さんからは特に嫌われます。
しかし典型的な夏草ですので、これからの季節はダイコンのほうが勢いよく成長していくかと思います。
ヤツデもそのままにしておきましょう。

今春に開花したあと自然に落下した種も発芽し、既に少し大きくなっています。
これはハクサイでしょうか。

IMG_3998

このような自然生えの様子をみると、野菜と雑草との境界が曖昧になってくるように感じます。
野菜も雑草も全く同じ条件で成長しています。
ここで野菜だけに高価な化学肥料を施せば、雑草はそれを奪う泥棒だと思ってしまうのが人間の性です。
逆に自然の状態のままに人間が行うこと少なければ、野菜と雑草が共存共栄しているように映るかもしれません。

ほかにもオクラの根元からニンニクが発芽しています。

IMG_3999

もうニンニクも植え付ける時期なのですね。
(この畑のニンニクは野草化しているものなのでそのままにしておきます。)

これまでに種を蒔いた冬野菜はダイコンのほかにはハクサイとブロックリー(F1)です。

今朝はニンジン(F1)の種も蒔きました。
(農作業は仕事前の早朝にやっています。基本的に週末の時間は使っていません。)
写真は種を蒔いたあとの写真ですが、とてもそうは思えませんね・・・

IMG_3996

こちらの畑はしばらくすると満開のコスモス畑となります。
そして春には今種を蒔いている野菜で菜の花畑です(^_^)