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自然農:竹マルチ(竹肥料)

タケノコの時期は既に終わりましたが、その後もしばらくは食用にならない細いものが上がってきます。

特に今年からは下図で黄色着色エリア(雑木林)に上がってくるタケノコの全てを伐採しているため、例年になく長期間かつ畑側に上がってくるものが多いように感じています。

こうして伐採した竹(タケノコ)は、これまでは山に残置していたのですが、試しに畑の被覆材(マルチ)&肥料として利用することにします。

この時期に伐採した竹はまだ木質化していませんので手でポキンと折ることができ、また1週間も経てば腐熟し始めます。

竹を原料にする肥料としては竹チップや竹パウダーがありますが、いずれも加工(粉砕)するのに機械(チッパーシュレッダー)や燃料、労力を必要とします。
その点、この時期の竹をそのまま使えば機械は不要となります。

さらに畑の畝に並べていくだけですので労力もかからず申し分なしです(ただし、不耕起を前提にしないと採用できないと思います)。

ちなみに上写真の箇所は、昨冬に伐採木の枝葉で被覆(マルチ)しているため、今の時期に除草せずともこの状態です(除草なしでいけそうな感じです)。
そのうえ、自然素材の被覆材はいずれ腐って土地を肥やしてくれます。

竹のマルチの傍らでは、夏野菜のゴーヤが自生してきています。

近くにはソラマメの枯れ枝が林立していますので、それによじ登って成長することでしょう。

雑草対策として、マルチとは別にクローバー草生栽培も試みており、先般、地這いキュウリ(2番手)を育て始めました(無肥料)。

そのキュウリですが、アッと言う間に大きくなり、旺盛な勢いで成長しています。

害虫のウリハムシもいるのですが、葉には虫食いの跡がほとんどありません。
クローバーの中でこれほどの勢いで成長するとは正直、思っていませんでした。

キュウリの勢いがこれほどあるのなら、スイカも成長するのではないか??
どのような成長をするか確認するためスイカの苗(この夏に食べたスイカの種を蒔いたもの)を植え付けてみることにします(収穫は時期的に期待できないと思います)。

植え付け完了。

マルチもクローバー草生もしていないところはさすがに夏草の勢いが強いですが、除草は最小限にしています。

上写真ではダイズとコスモスとの間(通路)の草(主にメヒシバ)を手鎌で軽く刈り込んでいます。

下写真はブッシュ化したトマトですが、ここまでくるとトマトが雑草のようなもので雑草も気にならなくなるかも(^_^;

自然農:トマトの野草化

野菜の栽培は無施肥で行なっており、畑の地力頼みです。
このため肥料分を多く必要とするウリ科の野菜(スイカなど)はイマイチでまだ時期尚早と言った感じです。

このため、これまでは肥料分をあまり必要としないマメ類が上出来だったのですが、畑の状態が変わりつつあるのか、ナス科の野菜が元気に育つようになってきました。

夏野菜ではナスやトマト。
下写真は種(市販のF1種)から育てたミニトマトです。

支柱や棚はありませんので、横方向に広がっています。
ミニトマトは大玉のものより丈夫ですし、ブッシュ状に広がることを期待しています。

さらにはミニトマトは自生しやすい野菜ですので、来年から野草化してくれることを目論んでいます(^_^)
このためは質より量が重要になりますので、脇芽を挿して増殖させることにします。

梅雨どきの雨の合間に脇芽を欠きます。

芽欠きは通常、病原菌予防のため晴れ間に行うものとされています。
雨の合間にしているのは、水遣りの手間を省き、活着のしやすさを重視しているからですが、元の株まで枯れてしまったら元も子もありませんよね・・・。

どの場所が適しているかわかりませんので、いろんなところに挿してみます。

ちゃんとつくでしょうか?

ところでトマトは今時分は大抵元気なものですが、実が生りだしたと思うと青枯れしてしまうことが多いです。
そのため昨今は接木苗が好まれるわけですが、青枯れ病の原因のひとつは化成肥料の多用とも言われています。
我が畑のような無施肥の状態で青枯れ病が発生するか否か、注目しているところです。

トマトに続いてサトイモも株分けして増やすことにします。

このサトイモは5年以上、この場所で育っています。
当地では、特別な保存をせずともそのままで冬越ししますので、まさに野草状態です。
ただ、ほとんど収穫していないので、子芋、孫芋で満員御礼状態になっています・・・。

そこで新天地へと移すべく、子芋の一部を掘り起こします。

それぞれの芋を畑のいたる所に別々に植えます。

一所に植え、その場所がサトイモに適していなかった場合、全滅しかねませんが、このようにすれば危険分散にもなりますし、サトイモの適した場所を知ることもできます。

ダイコンの種(莢部分)が乾燥していますので、ついでに採種しておきます。

これまで気づきませんでしたが、ダイコンの莢が乾燥して白くなるとダイコンそっくりですね。
上写真のものだと、無数のダイコンが空に向かって飛んでいっているように見えます。
まさにダイコン宇宙といった感じで壮観です。
来シーズンもこのような感じにダイコンが育ってくれますように(^_^)