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自然農:ラジノクローバー播種

夏草の勢いが峠を越える8月の終わり頃から、畑の手入れをしつつ冬野菜の種を播いています。

冬野菜はダイコン(自家採種の固定種、下写真で箱の中のもの)を中心とし、その他のアブラナ科(F1種)を幾種類か混播します。
これらの種子を畝の空いているスペースに適当にばら播きします。
手鎌を使って薄く覆土し、軽く足で踏んで完了です。

ちなみに、上写真で土から飛び出しているタマネギは野草化しているものです。
ジャガイモも同様のものがありますが、そうしたものを見掛けては違う場所に株分けして増殖を図っています。

ニンニクに至っては全く収穫していないこともあって満員御礼状態・・・。

株分けしてやれば大きく成長するのですが、こちらは放置します(増えすぎているため)・・・。

そして、一週間も経たずに播種したダイコン等が発芽してきました。

食べる分には僅かにあれば十分なのですが、至るところに大量に播くことにより雑草の防止を図っています。

実際、作物による雑草防止の効果は大きいと感じています。
夏場でも作物を栽培(不耕起)しているところは雑草が少なく、生えてくる雑草も柔らかいものが多いです(→手鎌で対応可能)。
一方、同じく不耕起でありながらも作物を栽培していないところは、イネ科などの根を張る雑草が密集したり、蔓草の繁茂がスゴイことになっています(→刈払機必須)。

このことから、敷地が必要以上に広い(約800坪)我が家では、できる限り畑(下図で黄・緑色着色箇所、約1反)として維持することで除草の軽減を図っています。

そして、更なる除草の軽減を図るべく、昨年からはクローバー草生栽培を試みているところです。
今夏、このクローバーの中でキュウリ(地這い)を栽培してみましたが、クローバー(マメ科)とキュウリ(ウリ科)が十分に共生することが分かりました(課題もあります)。

そこで、クローバー草生を拡大することにします。
場所は先の図及び下写真で、水色の線で囲む箇所になります。

ここは昔からある柿に加えて一昨年から栗や梨の苗木を植えているところですが、果樹の下草(緑肥)としてもクローバーが適していそうです。
柿の木の下(上写真で黄色線)はフキの自生地になっていますので、そこを除く範囲をクローバー草生とします。

クローバーの品種については、これまでは一般的な白花のものを使っていましたが、今回は「カリフォルニアラジノ」という品種のものを使います。
このラジノクローバーは自然農法を提唱された福岡正信氏の著書で取り上げられているもので、一般的な白花クローバー以上に旺盛に繁茂するとのことです。

種子は隣市(四日市市)にある種専門店で購入しました(特殊ですのでホームセンターには売っていません)。
1袋500g入りで約1,700円。
1反(1,000m2)に種子300gですので、今回はこの1/10も使いません(残りは耕作放棄地に播くつもりです)。

目につく雑草(多年草や蔓草)を除去したうえ、雑草の上から種子をばら播きします。
播種後、刈払機で全面を刈り込みます。

昨年まではここで大豆を栽培していたのですが、今年はクローバーを播くことを考慮して作っていません。
しかし、自生えのキュウリやゴボウ、サトイモが育っています。

今後、クローバーが密生しても、これらの野草化している野菜は自生するものでしょうか?
とりあえず、熟したキュウリの一部は違う畑に置いておくことにします。

柿渋の仕込み(搾汁)

今年の柿渋を仕込むため、先日、青柿を破砕・加水するところまで行いました。

この状態で1週間程、発酵させたうえで搾汁することになります。

ところが、今年は破砕にミキサーを用いたためだと思いますが、撹拌しても一日も経たずにブクブクと膨張してくるのです。

ただ、昨年までと同様、ワインのような香りがするようになってきていますので、アルコール発酵が進んでいるのだとは思いますが、失敗!?という一抹の不安も・・・。

そして、とりあえずは一週間が経ちましたので、搾汁することにします。
布を使って液体だけを漉します。

ミキサーの使用により小さく砕けているため、搾汁も容易に行えました。
搾った液体も僅かに粘度があり、良い感じです。
これは昨年までよりも良い!?

搾りカスは柿の木の周りに撒いて土に還します。

柿渋の仕込みはこれで終わりではなく、これから一月程、毎日、撹拌しなけれなりません。
一昨年は、これをサボって、肝心のタンニンを凝固させてしまいました(こうなってしまうと、全く使いものになりません)。

ここが柿渋の仕込みの要だと思いますので、サボることなく撹拌するつもりです。