果樹園再生」カテゴリーアーカイブ

果樹園の再生(5)カキの木の伐採

先日来、自宅敷地内に16本あるカキの木の剪定をおこなっています。

下図で1〜5番の木は、自宅裏に位置していることもあり、長く放任状態で枝が混乱し、樹形が崩れてしまっています。

この場所は昔は隣家の土地でしたが、昭和初期に町に移住されたため、祖父がカキなどの果樹を植えたようです。
このため、これらのカキの木の樹齢は少なくとも70年以上になります。
ただ、カキの木の寿命は200年、あるいは300年とも言われますので、人間で言えばまだ30代ぐらいなのかもしれません。
現に我が家のカキの木のなかでは若手の部類です。

さて、下写真は5番の木になりますが、枝が千手観音様の手のように伸びて、その手どうしが絡まっているような有様です。

3年前、お隣の方と「一度、大きく剪定すると良くなるのではないか」と話したことを覚えていますが、ついつい後回しになり、ようやくの剪定です。

太い枝も混乱しているものは思い切って根元から切り落とし、剪定完了(下写真で左側、5番の木)。

あまりにも強く剪定すると樹勢が落ちるかもしれませんし、先祖返りして渋柿になってしまうと聞いたことがあります。
今シーズンはこれが限界かもしれません。

枝をバラして、薪用と焚き付け用に分けます。

1本の木(5番)で、これだけの剪定枝が発生しました。
剪定よりも後片付けのほうが手間がかかりますが、薪ストーブの焚き付けになると思えば朝飯前です(^_^)

ところで、上写真の太い枝にはコケ状のものがたくさん付いています。
カキは元々こうしたものが付きやすい木ですが、樹勢が落ちると特に付きやすいようです。
今回の強剪定がカンフル剤になって元気になってくれると良いのですが。

ちなみに灰色のものは、ウメの古木などでよく見られる「ウメノキゴケ」です。
ウメノキゴケは大気汚染地域では発生しないと言われていますので、当地の空気はまだ大丈夫ということでしょうか。

引き続き、同様に2、3、4番の木を剪定。

もっとも山側にある1番の木(下写真で中央)については、枝が高位(3m以上)にしかないことから伐採することにします(人間だと、まだこれからの30代なのかもしれませんが・・・)。

伐倒完了。

近くのヤブツバキも畑側にせり出していますので、この際、伐採することにします。

樹高6〜7m、根元の直径20cm程度です(下写真中央)。

伐倒完了。

それほど大きくない木でも1本伐るだけで相当な量の枝葉や幹が発生するものです。
その処理に手間はかかるものの、薪ストーブのお陰で樹木の伐採・更新が進みます(^_^)

陰気だった山側の様子も明るくなってきました。

下写真が同じ場所(撮影の方向は異なります)で2年前にカシの木を伐採する前に撮影したものになります。

<続きます>

果樹園の再生(4)カキの剪定

前回、敷地内に16本あるカキの木の剪定を始めました。

前回は、上図で21、22番の2本を剪定しました。
今回は、15、17、18番の3本を剪定することにします(16番は3年前の伐採により欠番)。

下写真が現況です。

17番の上空にはケーブルテレビの引込線があり、このままだと今年中には接触しそうな感じです。

ところで、これらの柿の木は当地で「リョウノタマ」と呼んでいる種類の柿です。
甘柿ではなく、ほとんど食べることもないため、4年前の冬に亡き父が丸坊主に剪定しました(下写真は丸坊主にしてから1年後の状況です。強剪定により樹勢が弱ったのか、幹に苔がたくさんついています)。

一時は根元から伐倒することも考えたのですが、柿渋の仕込みに使えることがわかりましたので、再度、結実するように仕立て直したいと思っています。

4年前の強剪定後はごく弱い剪定をおこなうに留めました。
ほぼ自然に伸びるに任せた結果が先の写真です。
枝の混乱は少なく、上部の樹形が綺麗な半球を描いています。

このまま自然に任せたいところですが、これ以上樹高が高くなるとケーブルテレビ(架空線)の支障になりますし、収穫もしづらくなります。
このため次のとおり剪定することにします。

  • 上方に伸びる勢いのある枝を切り詰め、樹高を抑える(目処にする樹高は収穫時に10尺の脚立を使うとし、3m+1m=4m程度)。
  • 側方に伸びる枝は交差しているものを中心に間引く。
  • 側方に伸びる枝で残すものについては、結果させるために切り詰めない。

上記により剪定。

今後については、樹高はこれで抑え、スペース的には余裕があるため側方の枝を充実させていきたいと思っています。

続いて、1〜5番のカキの木(下写真)を剪定する予定です。

ところで、上写真には写っていませんが、この付近に古井戸があります。
以前から気になっていたことから現状を調べました。
テーマ(カテゴリー)が変わりますので、次のブログ記事に記載したいと思います。

<続きます>