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庭の整備(60)シバザクラへの移行による笹の駆除

先日のブログ記事で、除草剤に頼らない笹の駆除方法として笹から芝への移行を試みることにしました。

ところで、今でこそ、いろいろと試行する余裕が出てきたものの、6年前に除草剤を使うのを止めたとき笹を含め厄介な雑草が広い敷地にはびこりだして途方に暮れました。
逆に言えば、除草剤はそれだけ強力で、一度使うと止めるのは非常に難しいと痛感しています(農薬メーカーにとってはそのほうが都合良いのでしょうが・・・)。
除草剤を止めたものの、広い敷地に一斉に生えてくる雑草を一人で草取りしても追いつくはずがなく、自ずと「草は草でもって制する」の方向で試行錯誤しているわけです。

下写真は半月ほど前のアプローチの様子ですが、ここも除草剤を止めた途端、厄介な雑草が生えてきました。
下写真でアプローチの左側はドクダミ、右側は笹、中央の砂利敷きのところはスズメノカタビラと言った具合です。

さすがにアプローチが草ぼうぼうと言うわけにはいかず、上写真で左側(ドクダミが生えていたところ)は2年半前の秋にタマリュウを植栽しました。
既にタマリュウが優勢になり、ほとんど草取りをしなくて良い状態になっています。

一方、右側(笹が繁茂)については、2年前の春に試験的に少しシバザクラを植えてみたのですが、今春には下写真のとおり大きくなっています。

笹の根が残っているためシバザクラの間から笹の葉が出てくるのですが、たまに切るようにすると徐々に出なくなってきます。
笹とシバザクラだと笹が勝つように感じますが、環境が合って少し手入れするようにすれば(草取りよりも楽です)、シバザクラでも十分に笹から移行できるように感じています。

そうしたわけで、シバザクラを拡張すべく、その準備(育苗)として昨年の春と秋に挿し芽を行ないました(昨春に挿し芽したものを秋に植え付けたのが上写真で奥の小さい株です)。
今回、その苗(下写真は一部)を植え付けます。

とりあえず苗を植え付けるところだけ笹の根を掘り起こしたうえ、30cm間隔で植え付けます。

苗を購入する必要がなかったこともあり、今春はたくさん(20ポット程度)植え付けることができました(下写真で朱色線)。

残るは全延長の2割程度になりました。
できれば今秋に植栽したいと思っていますので、この春の新芽を使って挿し芽を行なっておきます。

シバザクラの増殖は株分けよりも挿し芽が容易です。
新芽を培養土に挿しておけば、ほぼ100%活着します。
秋挿しのほうがさらに容易で、水やり等の管理も一切不要ですので、初めてなら秋挿しから始めるのがオススメです。

傘掛け作製(2)完成

前回、古材&竹&庭木を利用して傘掛けを作ることにし、そのうちの古材を加工するところまでできました。

次に竹(傘の持ち手を掛ける部分に使用)を加工します。
倉庫に保管してある竹(2年前の冬に伐採)から、先に穿孔の取り付け穴(φ30mm)に合う太さのものを選びます。
それを所定の長さで切れば竹の部材の完成です。

竹は木材のようにカンナがけや塗装をせずとも、そのまま仕上げ材として使えるため(一方、木材のように自在に加工するのが難しいです)多用したいと思っています。

続いて、2年半前に伐採した庭木(チャボヒバ:ヒノキの園芸種)を土台(ウェイト)に加工します。

ちなみに、このチャボヒバを伐採する際に撮影したのが下写真です。

伐採時には薪にするぐらいしかないと思っていたのですが、こうして一部を傘掛けや表札として残すことができて良かったです。

今回は土台として使うため丸太を太鼓状に加工します。
バンドソー(10インチ)を使って2面を落としますが、悩ましいのは送材方法です。
以前、表札を作る際に製材した際は下写真の治具を作り、これで丸太を保持して送材しました。

今回もこれで良いのですが、製材所では台車のようなものにのせて送材しているような話しを聞きましたので、下写真のとおり板にのせて送材してみることにします。

実際、バンドソーで切っていくと良い具合です。

板に乗せるため丸太の保持が容易になるのに加え、送材もスムーズにできます。

左右をひっくり返し、反対側も同様に落とします。

土台がガタつくことがないようにプレーナにかけておきます。

チャボヒバの木肌は床柱に使えるのではないかと思うぐらい綺麗なのですが、太鼓落としにすることで元々の木肌の一部を残せました。

側板取り付け用のホゾ穴をあけます。

木口側の角(下写真で朱色矢印)を少し大きめに面取り。

面取りすることで少しソフトな印象になりました。

木口も現しになるのでヤスリ掛けしておきます。

庭木と言うこともあって年輪が詰まっています。
この年月を想うと一部を残せて良かったと改めて思います。

これで全ての部材が揃いましたので組み立てます。

太鼓落としの土台(ウェイト)も良い感じです。

大きい傘を掛けても問題なしです。

塗装はしないほうが良さそうなので、これで完成として玄関に設置。

肝心の傘の整理はこれからですが、これなら整理しやすそうです。