古民家再生」カテゴリーアーカイブ

一輪挿しを作製(破竹の開花)

昨年の今頃、古材を再利用して木箱を作りました。

この木箱を作ったのは、昔、田圃で拾った土器(須恵器)を地域の文化祭に出品するためです。
地域の文化祭は数年前から開催されているのですが、私は昨年初めて出品しました(地区の担当者に依頼されて出品)。
文化祭への出品は昨年だけのつもりでいたのですが、今夏、文化祭の主催者である自治会長や副会長と3人で支障木を伐採し、その木を薪ストーブ用の薪にさせていただいたこともあって、今年も出品することに。
ただ、問題は何を出品するかです。
昨年と同じと言うわけにもいかず、かと言っても絵や書などの高尚な趣味もなし・・・。
地域に関係するもので何か良いものはないかと考えて思いついたのが、今年2月に町内で見つけた竹の花です。

今年2月、近所の方とミカン(八朔)を収穫しに山に行ったとき、隣接する竹藪(下写真)の様子がいつもと違うこと気づきました。

上写真のとおり竹が茶色くなって枯れているのです。
竹藪は以前から荒れており、枯れた竹も多かったものの、それとは違って薮全体の竹が枯れています。
倒れている竹があったため、その枝先を見ると花が咲いた跡を見つけました。

私自身、竹の花を見るのは生まれて初めてですが、竹はイネ科の植物で、花も稲のそれと似ていて直ぐに花だとわかりました。

竹の花は60年あるいは120年に一度しか咲かず、開花すると、その後、薮全体の竹が枯れると聞きますが、まさにこの薮の竹も開花して枯れたのです。
この竹の種類はハチク(破竹)で、ネットで調べると、ハチクは広域にわたって一斉に開花する性質があり、近年、全国でハチクの開花が確認されているようです。
ハチクの開花は120年周期とのことで、我が町の竹も120年ぶりに開花したのでしょう。

120年ぶりの開花で珍しく、枝の1本を持ち帰って保管してありますので、それを地域の文化祭に出品すればと考えたわけです。
この竹の枝を出品・展示する際には一輪挿しのような花器に生けると良さそうです。
そこで、竹を使って一輪挿しを作ることにしますが、展示台のうえに一輪挿しが自立するよう土台が必要になります。
土台として、ある程度重さのある板材を探したところ、以前、庭木(チャボヒバ)を自家製材したものがちょうど良さげです。

上写真で中央の一番厚いものを使うことにします。

板の長さから一輪挿しを2個作ることにし、スライド丸ノコでカット。

竹も直径2cm程度のものを準備しました。

土台にする板材について、トリマーを使って面取り。

この土台に竹を固定できるよう、座ぐり錐(竹の直径に設定)を使って穿孔。

この穴に竹を差し込んで、一輪挿しの完成です!

一輪挿しが2個できたため、1個には竹の花を生け、もう1個にはテングス病にかかった竹(下写真)の枝先を生けることにします。

テングス病は枝先が鳥の巣(天狗巣:テングス)状に異常繁殖する病気で、放置竹林でよく見かけます。

これを見て「竹の花が咲いた」と勘違いすることが多いため、竹の花(下写真で左側)と並べて展示することで比較してもらおうと思います。

ついでに、それぞれのラベルには「A」「B」としか示さず、クイズ形式でどちらが竹の花か当ててもらうことにしましょう(^_^)

モンキーバナナの栽培と台車の作製

今年7月、ご近所の方からモンキーバナナ(バナナの矮性品種。ミニバナナ)の株をいただきました。
ご近所さん自身が株分けしたもので、いただいたときは小さかったのですが、夏の間にぐんぐん大きく育ちました。

南国の植物だけあり、ご近所さん曰く「昨冬は小屋に入れたうえビニールで保温したが2月の寒さで枯らしてしまった。冬を越すには5℃以上を保つ必要がある」。
もちろん我が家に温室はなく、どうしたものかと思ったのですが、薪ストーブが設置してあるLDKであれば、とりあえず温度については問題なさそうです。
そこで、寒くなったら屋内(LDK)に入れることを見越して、株をわけていただいときに10号の鉢に植え付けておきました(土は畑のものに灰を配合)。

そして、10月下旬になり朝晩が冷えるようになってきたため屋内に入れることにします。
ただ、鉢が大きく、土の重さとともにかなり重たいです。
また、屋内では窓近くに置いて日差しを受けられるようにしますが、就寝時に薪ストーブの近くに移動させようかと思っています。
そこで、容易に移動させられるようにキャスター付きの台を作ることにします。

ちょうど鉢のサイズにあった廃材(12mm厚の合板)があるため、それを2枚重ねて利用することにします。

この合板は亡き父がどこからか入手してきたもの(パレット?)で、主屋(古民家)の軒下に数百枚積んでありました。
それで風通しが悪くなり、隣接する土台がシロアリにやられてしまったのですが、合板のほうは同じ木材でも無被害だったと言う・・・。
合板は接着剤が使用されているためシロアリが嫌うのでしょうが、反面、経年により接着剤の強度が落ちて下写真のように剥がれやすくなってきています。

サンドペーパーで表面を調整している際にも手に棘が刺さって痛い思いをしました・・・。
このままでは危ないため合成樹脂塗料で塗装して表面を固めるとともに、見た目も良くすることにします。

百均の合成樹脂塗料(水性、80ml、アイボリー)1本で表裏両面を二度塗りできました(ちょっとした面積を塗装するのに百均のものは便利です)。

キャスターについては、百均のものは精度が悪くて以前懲りているため、ホームセンターで購入、取り付け(自在キャスター、ゴム車輪、耐荷重10kg×4)。

こうしてできた台車に鉢皿を置くと下写真のような感じになります。

そして、モンキーバナナを据え付け。

ここは夏の間、冷風扇を置いているところですので邪魔になることはありません。

薪ストーブ(既に焚いています!)とも近いですし、就寝時には窓から離して薪ストーブの近くに移動させようかと思っています。

モンキーバナナの木は観葉植物のようでもあり、室内に緑があって意外に良いものだと感じています。
今冬は薪ストーブに加えてモンキーバナナと冬を越すことになります(^_^)