古民家再生」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(2)樋復旧

前回、外便所を解体撤去しました。

主屋の樋は、外便所を経由して配管してありました。
外便所がなくなったことで、樋が宙ぶらりんになっています。

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主屋の南東角に沿わせて、樋を下ろすようにします。
犬走りを横断することになるため、解体業者さんに土間コンをハツっておいてもらいました。

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まずは、犬走りの横断部に塩ビ管(VUφ50)を配管します。
逆勾配になっていないか水準器で確認します。

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たて樋は一般的な塩ビ製のもので口径はφ60です。

たて樋の口径がφ60に対して、塩ビ管の口径はφ50です。
呼び径は異なりますが、外径はほぼ同じになっています。
(外径からそれぞれの肉厚を引くとそれぞれの呼び径に近いものなります。)

・たて樋の外径:60.4mm
・塩ビ管の外径:60.0mm

つまり、塩ビ管の継手(φ50)を使って両者を接続できることになります。

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専用の継手部材があるのだと思いますが、塩ビ管の継手だと入手しやすく何より安価(30円ぐらい)です。

もとの樋とつなぎます。

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犬走りの土間コンを復旧して終了です。

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<続きます>

庭の整備(1)外便所解体

前回、雑草対策について書きました。

雑草対策(&夏の暑さ対策)として庭に芝を張りましたが、それに先立ち排水路など庭の整備を行いましたので、一連の経過を書きたいと思います。

遡ること1年前になります。
古民家の改修工事に引き続き、外便所(汲み取り式)を解体しました。
ほとんど使っていないことや、近く供用開始となる集落排水への接続(水洗化)が必要となるため、撤去することにしました。

外便所は主屋の南東に位置します。
昭和30年代に建てられたコンクリートブッロク造りです。
水洗化はされておらず、昔ながらのボットン式です(^_^)

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このようなタイプのものは今も田舎ではよくみかけます。
外装の汚れが酷いためかもしれませんが、古民家と馴染んでいないような・・・

解体は地元の解体業者さんにお願いしました。
木造だと自分でも解体できそうな規模ですが、コンクリートとなると手に負えません。
解体で発生する大量のコンクリート殻の処分にも困ります。

ところで、業者さんにコンクリート殻を処分してもらい、我が家は綺麗になって良いです。
しかし、その行き先のことを思うと複雑な気持ちになります。
もし、これらのコンクリート殻を自分の敷地内に埋めるのあれば抵抗を感じます。
現代では、このような廃棄物に限らず多くのものが、その入口や出口の先が見えなくなっています。
真ん中だけを見ていれば、便利で快適なのですが・・・

さて、長年お世話になった外便所です。
解体工事に先立ち、氏神神社の神主さんにお願いして、お清めしてもらいました。

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解体が始まりました。

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便槽(コンクリート製)は残置すると費用が安くなるということでしたが、撤去してもらいます。
(事前に清掃業者さんに汲み取りと清掃をしていただいています。)

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解体・撤去完了。

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地盤は粘性土ですね。

山土で埋め戻してもらい工事完了。

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朝から始め、夕方前には終わったそうです。
さすが手早いです。

<続きます>