古民家再生」カテゴリーアーカイブ

動物侵入防止ネットの作製(1)

以前、いつもお世話になっている近所の方のご自宅で竹垣を作りました。

その際に建物(我が家と同じく厨子二階の古民家)の外観を眺めると、厨子(ツシ)二階の外壁(土壁)に開口があることに気がつきました。

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お話を伺うと、以前は屋内から厨子二階へ上がることができたが、その後のリフォームで出入り口を塞いだそうです(我が家も同じでした)。
このため、厨子二階へ上がることができなくなり、やむなく屋外から入れるように土壁に取って開口を設けたとのことです。

ご高齢のため、もう厨子二階へ上がることはないだろうとのことですが、このままでは野良猫などの小動物が侵入するかもしれません。
裏手ですので簡易的に金網を張ると良さそうだということになりました。

ちょうど不要だという建具(障子)があるとのこと。
金網の枠として使えそうですので、持って帰り動物侵入防止ネットを作ることにしました。

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檜ですので雨にも強そうです。

建具を分解します。

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昔の建具は接着剤が使われていないため、簡単・綺麗に分解できます。

框(縦、横とも)は1寸(30mm)角の角材です。
これを枠部分に再利用します。
枠の大きさは、開口の大きさから900mm×400mmとします。

木取りと継手加工(相欠き)をおこないます。

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組み立てます。

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上写真で枠の下にあるのは、4分厚の板材を1寸幅で切ったものです。
これで金網を押さえて固定します。

裏側に金網を取り付けます。

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表側からみた状態が下写真です。

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丸で囲んだところは、裏側を欠き、表側をすっきりさせるべきでした。

端材は薪ストーブの焚き付けに利用することにします。

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<続きます>

薪ストーブの導入(43)焚き付け材のストック

以前のブログ記事のとおり、相当な量の廃材(古材)のストックがあります。
このため、薪ストーブのための薪は来シーズン分まではありそうです(逆に、古材ですので腐る前に早く使い切ってしまいたくもあり・・・)。

ところで、薪ストーブの焚き付けは着火剤などを使わず、原始的な方法で粗朶などから火を起こしています。
この焚き付けに使う粗朶類をどうするか?

裏山から枯れ枝を拾ってくればよいだけなのですが、これまで処分に困っていた伐倒木の小枝が良い焚き付けになっています。

ひとつは2年前に伐倒したシラカシ。

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このシラカシの幹はシイタケのホダ木にしました。
しかし、枝葉は処分に困り、そのまま積んでありました。
夏になると、刈払機での草刈りの邪魔になるだけでなく、刈らないことで蔓草がはびこり悪循環・・・

2年経過後の現在、葉っぱは既に土に還り、小枝だけが残っています。
乾燥しきっているので良い焚き付けになります。

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小枝を回収すると、これまで山になっていたものが片付きスッキリしました(^_^)

さらに、今春に伐倒したツバキです。

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伐倒後に幹は玉切りし、枝葉はこれまた処分に困り、山にして積んでおきました。

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現在、下写真のような状態になっています。

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枝葉の山は、枝から葉が落ち、小枝だけを回収できる状態になっています。

まずは、小枝を回収し焚き付け用とします。

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1本のツバキの木からフレコンバック(小さめ)2袋分程度の小枝が得られました。
結構な量があるように思いますが、1ヶ月程度で焚き付けとして使い切ってしまう感じです。

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上写真で奥側には枝から落ちた葉っぱが堆積しています。

腐葉土として使うため、一輪車で畑(すぐ隣)に運びます。

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わざわざ土にすき込むようなことはせず、天然マルチシートのごとく畝上に被せます(何しろ手間がかかりません^_^)。

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以前から剪定クズや落ち葉などを積み重ねていますので、今回の腐葉土部分がどれかハッキリしませんね・・・

枝葉を回収すると、跡は片付いてスッキリです(^_^)

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これまでは木を伐ったとしても、その後の行き先がありませんでした。
そこがネックになり、邪魔になっている木を伐ることもできずという悪循環・・・
薪ストーブが入ったことで、ひとつの行き先が確保できたことは本当に有難いものです。

ちなみに下写真は3年前のものです。
柿の木を剪定したのですので、枝の処分に困り、わざわざ軽トラに積んで市の処分場まで運んでいました。

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貴重な木質資源を無駄にするだけなく、化石燃料のガソリンを撒き散らすような二重の誤りを犯しているのかもしれませんね。

<続きます>