古民家再生」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(78)グリーンカーテン設置

今年も暑い夏になりそうです。
近年のような酷暑になるとエアコン無しとはいかないものの、できるだけエアコン(電気)に頼らなくても済むよう、これまでに主屋(古民家)の自然換気、主屋周りの緑化(砂利敷→芝生)などを行ってきました。
また、暑さ対策のために設置したわけではありませんが、主屋前の水鉢(ハス&メダカ)が意外にも暑さ対策になっています。

もちろん気分的なものですが、夏の炎天下、水の中を涼しげに泳ぎまわるメダカを目にすると、あたかも自分が水の中にいるような錯覚になり、外気は変わらずとも体感温度がぐっと下がります(個人的感想です^_^)。
このような暑さ対策の効果に改めて気づいたことで、今年はグリーンカーテンを設置したいと思ってきました。
既にプランターでゴーヤとアサガオを育ててあり、それらが大きくなってきたことから支柱を立てることにします。

上写真にちょうど1年前に作った縁台が写っていますが、その日射し避けになるような形でグリーンカーテン(支柱)を配置することにします。
支柱の上部は軒先(垂木の先端に取り付けられている鼻隠し)に固定すれば良さそうです。

軒先の高さやプランターなどのサイズをもとに下図を考えてみました。

水鉢を中心にプランターと支柱を配置。
支柱にはネットを張りますが、水鉢のメダカに給餌しやすいように水鉢の周囲を除外しています。

では、作っていきます。
支柱には太さ3cm程度の竹(冬に伐採して倉庫に保管してあったマダケ)を使うことにして所定の長さで切断。

竹どうしを紐(農業用キョージンバンドを使用)でしばって組みます。

支柱にネット(海苔養殖用ネットの再利用品)を張って据え付け。

下写真のとおり支柱の上端が屋根の鼻隠しにかかるようになっています。

このままでは台風などで倒れてしまうため、ビス(SUS製)と絶縁電線(VVFケーブルの再利用:φ1.6mm単線)を使って支柱と鼻隠しとをしっかり緊結します。

下端もしっかり固定したいところですが、土間コンのため、とりあえずプランターをウェイトにして固定することにします(台風時にはコンクリートブロックなどで補強する必要がありそうです)。

水鉢の手前の竹を切断(メダカに給餌しやすいように)。

ネットが足りていないところに糸を張ってゴーヤやアサガオの蔓を誘引します。

そして、完成です!

ゴーヤやアサガオで覆われれば、縁台の良い日射し避けになりそうです。

縁台から見える景色も変わることでしょう。

ところで、水鉢のハスが早くも咲きそうになっています。

今春も株分けしましたが(ブログ記事にはしていません)、年々、株が太ってきており、今年もたくさんの花を期待できそうです(^_^)

倉庫の整理(11)電気引き込み③照明器具設置

前回、倉庫内の配線を行いました。

スイッチやコンセントは設置できたものの、肝心の照明器具をまだ設置していません。
照明器具については先般まで主屋で使われていたもの(下写真。丸形蛍光灯30型×2)を再利用する考えです。

この照明器具を下写真のように倉庫の中央付近に設置するとともに、前回設置したジョイントボックスまで配線することにします。

照明器具やケーブルを倉庫の構造材であるH形鋼に対して取り付けることになりますが、問題はH鋼が重量鉄骨であることです。
前回、ジョイントボック等を取り付けたリップ溝形鋼(下写真)のような軽量鉄骨であれば、タッピングでビス留めすれば良いですが、肉厚の重量鉄骨にタッピングするのは大変ですし、そもそも構造材に穴をあけて良いものなのか??

どうしたものかと思ってネットで調べたところ、重量鉄骨に対してパイプやケーブル等を支持する専用金具(下写真で朱色矢印)があることを発見。
こうした金具はネグロス電工と言うメーカーの独擅場のようで、メーカーのカタログを閲覧すると、ありとあらゆる金具が揃っていてビックリします。
しかも、代表的なものはホームセンターに普通に売っており(私が知らなかっただけです)、パイラック(ネグロス PH1S、約50円/個)を2個買ってきました。

このパイラックと引掛シーリング(ボディ)、ヒートン(照明器具を吊る)及び板材を下写真のとおり組みます。

パイラックはU字形をしています。
その溝にH鋼のフランジ部を差し込み、付属のネジを締め付けることで固定する仕組みになっています。

H鋼に取り付け。

単純な構造の金具ですが、しっかりと固定できます。

上写真のようにパイラックを使用した場合の許容荷重は80kgf(=40kgf/個×2個)で、照明器具を取り付けるには十分です。
この金具を利用すれば重量鉄骨に対して色んなものを取りつけられそうです。

続いてケーブル(VVF1.6×2C)をジョイントボックスまで配線します。

ケーブルはH鋼のフランジ上に這わせる形になりますが、ケーブルをフランジに固定するための金具もちゃんとネグロス電工の商品ラインナップにあり(上・下写真で朱色矢印。FVラック LF5、約40円/個)、それを使っています(安価で便利な金具があるものです)。

照明器具を取り付けて(引掛シーリング)、照明部分の完成です(照明器具のプラ製シェードは和風で倉庫に馴染まなかったため取り外しました)。

これで倉庫内の作業は全て完了しましたが、ケーブルはまだ分電盤と繋がっていません。
一旦、分電盤のブレーカ(専用線)を切ったうえ、前々回に設置した天井点検口でケーブルどうしを接続します。

ケーブルどうしを接続したところにはジョイントボックス(ナイスハットを使用)を設けておきます。

これで全ての配線が完了。
早速、ブレーカを入れたいところですが、屋外や鉄骨に配線していることからも念のためメガーを使って絶縁抵抗を測定しておきます。

問題なし(>0.1MΩ)。
ブレーカをON、そして、照明器具のスイッチをONにすると無事点灯しました!

照明器具は30型の丸形蛍光灯2個のもので、広い倉庫に対して暗いのではないかと思っていましたが十分です。

コンセントのほうも、井戸ポンプのプラグを挿して問題なし。

これまで延長コードを使っていたのに比べて安全になりましたし、見た目もスッキリしました。

これらの電気工事を行ったのは実際には今年3月のことです。
元々電気が来ていなかったこともあって、3ヶ月経った今でもスイッチを入れて電気が点くと感動を覚えます。
今回の電気工事は意外にも満足度の高いものになりました(^_^)