古民家再生」カテゴリーアーカイブ

倉庫の整理(16)野良猫侵入防止扉

主屋に隣接する鉄骨倉庫ですが、これまでに何回かブログ記事にしているとおり少しずつ使い勝手の良いように整備しています。

こうして使い勝手は良くなっているものの、屋根裏のない建物のため今の時期、倉庫内は温室状態です・・・。

温室状態を少しでも解消するため、窓を開けて風を入れるようにしています。
南側は窓がないため扉を開け放しにしたいところですが、扉を開けておくと野良猫が入るため開け放しにできずにいます(過去に野良猫が入って隠れたところに糞をし、それからノミが発生して痒いを思いをしたことがあります・・・)。
そこで、下写真の引き戸に網戸のようなものを取り付けて野良猫の侵入を防止することにします。

この引き戸には網戸用のレールがないため、蝶番(丁番)を使って開閉させたいと思います。
開閉させるには枠が必要になり、何か良い材はないかと探すと下写真の板材が目につきました。

この板材は以前、近所の方にウッドボイラーの燃料として古材を頂いた際、状態が良いため燃やさずに残しておいたものです。

これを板厚(20mm)を考慮して34mm幅で木取り(長さ1.2m)。

こうして木取りした4本の角材をホゾで組んで枠にしたいところですが、厚さが20mmしかないため難しそうです。
そこで、相欠きにより組むことにして加工(スライド丸ノコを使用)。

上下左右4本の部材が揃いました(横桟:870mm、縦桟:1,200mm)。

これらを組みます。

接合はボンドにビスを併用しています。

グラツキはないものの、やはり枠の大きさに対して接合面積が小さいように感じます。
そこで、合板を貼って接合面積を増やしておきます。

ちょうどビス頭が合板に隠れ、見た目も良くなりました。

次に、枠に網を張ります。
網は当初、網戸用のものを考えていたのですが、キチンと張るには周囲に溝を切ったうえ、専用の押さえゴムを使用する必要がありそうです。
今回はそこまでする必要もないため、枠に釘を打ち、それに水糸を張って網の代わりにすることにします。

野良猫の侵入を防ぐだけですので、これで十分でしょう。

開閉できるように上下2箇所に丁番を取り付けます。

そして、鉄骨倉庫に取り付け。

鉄骨倉庫(リップ溝形鋼)へは丁番を取り付けた角材をビス留めしています(タッピングネジを使用)。

完成です!

野良猫が本気を出せば、上を飛び越え(高さ1.2m)、網も突き破れると思いますが、そこまでして中に入ることはないでしょう。

夏の昼間は上写真の状態にしておき、倉庫に出入りする際は今回設置した扉を開閉することになります。
これが意外なことに既存の引き戸を開閉するよりも楽で良く、もう1箇所ある扉にも同じようなものを設置したいと思い始めています。

二連梯子の保管

昨冬に薪割りした薪は、乾燥とともにアクや油分を抜くため下写真(薪割り直後に撮影)の状態で雨晒しにしてありました。

梅雨が明け、晴天が続いた7月下旬、薪棚に収納しました。

上写真は土蔵の庇下に設置してある第1号薪棚です。
土蔵前は一昨年と昨年に播き芝を行いましたが、順調に育って今夏には全面芝生になっています。

下写真は第2号薪棚で、薪を使って空になっていたのが満載になりました。

Before
After

ところで、上写真の薪棚を設置する前は、ここに二連梯子を保管していました。
下写真は薪棚を作っているときのものですが、朱色矢印で示す棚受けに二連梯子を掛けていたわけです。

薪棚の設置に伴い二連梯子はとりあえず離れの軒下に移し、簡易的な台のうえに置いたままの状態で1年半が経過します・・・。
これでは梯子にとって良くないため、きちんと保管することにします。

まで保管場所ですが、二連梯子は重くて運ぶのが大変なため、できれば使用箇所の近くに保管したいものです。
二連梯子は基本的に離れ(二階建て)の雨樋いの掃除にしか使わないため、離れの外壁に掛ける形で保管することにします。

以前使っていた棚受け(250×200mm)を使って梯子を壁に掛けることにしますが、問題は棚受けの取り付け方法です。
以前は木造の建物だったため問題なかったのですが、今回は鉄骨造りです。
鉄骨と言っても胴縁には軽量鉄骨(リップ溝形鋼100×50mm)が使われているため、下図のとおり木材を介して棚受けを取り付けることにします。

木材は長持ちするように以前叔父からもらった肥松(fatwood)を使うことに。

棚受けを取り付けた木材を鉄骨の胴縁に対してビス留め(タッピングネジを使用)。

タッピングネジは屋外のためスレンレス製のものを使ったのですが、鉄製の鉄骨に対してビス留めすることから異種金属腐食のことが頭をよぎりました。
今回は接合部が雨に当たらないから良しとしましたが、果たして??

2箇所の取り付け完了。

早速、梯子を掛けてみます。

やはりキチンと保管されているのは気持ち良いものです。

ところで、二連梯子の本体はアルミ製で錆には強いのですが、梯子が地面と接する部分に付いている足は鉄製です(上写真は取り外した後に撮影したもので付いていません)。
それで全体に錆が生じていますので、この機会に手入れすることにします。
まずは電気ドリルに装着したワイヤブラシで錆を落とします。

ちなみに、上写真にボルト・ナットも写っていますが、これらはスレンレス製で、鉄製の足と接していた部分に異種金属腐食(もらい錆)が生じているのが分かります。

外面の錆は落とせたものの、内側はワイヤブラシが届きません。

内側は歯ブラシ状のワイヤブラシなどを使って手作業で行うことに。

錆が進行しているところもありましたが、強度には問題ないでしょう(錆を落としたことで状態がよく分かります)。

この後、塗装しますが、この機会に以前から気になっていたコードリールの錆も落としておくことにします。

このコードリールは亡き父が使っていたもので、土間(コンクリートではない)の上に直接置いてあったため脚の部分が錆びているのです。

先の梯子とは異なり、こちらは錆びていても見た目の問題だけですが、錆びているものを放置してあるのは嫌なものです。

こちらもワイヤブラシを使って錆を除去。

先の梯子の脚とともに塗装します(油性の合成樹脂塗料を使用)。

乾燥後、コードリールは元あった棚に収納。

梯子のほうも元通り取り付けて作業完了です。