薪ストーブ導入」カテゴリーアーカイブ

薪ストーブの導入(23)炉台下地の造作

前回、炉台の見切り材を設置しました。

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見切りができましたので、今回はこれを基準にして炉台の下地を作ります。

炉台はケイカル板(不燃材、12mm厚)を下地にして、その上を天然石(スレート)のタイルで化粧する予定です。

ところで炉壁には空気層を設けますが、炉台にも空気層を設ける必要があるのでしょうか?
ネットで調べる限りでは炉台に空気層を設けている施工事例は余りないようです。
また、設置予定の薪ストーブ(モキ製作所MD80Ⅱ)には炉の下部に遮熱板があることから、空気層の必要性は小さいように思います。

md80

しかし、煙道の造作においてケイカル板(5mm厚)の端材がたくさん生じたため、それを有効活用すべく空気層(気休め程度)を設けることにします。

hearth_cross_section

見切り材の厚み(34mm)は既に決まっています。
モルタルを調整代にしていますが、空気層のケイカル板(5mm厚)を追加してもモルタル厚は9mm程度確保できますので大丈夫でしょう。

ケイカル板を60mm幅で切断し、格子状に配置します(天然石のタイルが100mm角の大きさですので、それより小さい格子になるようにしています)。

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よりによってケイカル板をたくさん切断しなければならず、凄まじい粉塵の発生に苦しめられます。
「労多くして益少なし」という言葉が頭をよぎります・・・

空気層のケイカル板(5mm厚)のうえに12mm厚のケイカル板を重ね、炉台下地の完成です。

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<続きます>

薪ストーブの導入(22)炉台の見切り材設置

前回、炉台・炉壁に用いる見切り材を古材(敷居)から木取りしました。

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今回は、その見切り材を設置します(次に作る炉台下地の基準となります)。

炉台前方のカドは隅切りしており、その内角は135°です。

stove2-13

このため、見切り材は67.5°(=135°/2)で継ぐことになります。

hearth_angle

継ぎに隙間ができないようにするには正確な角度で切断したいところです。
しかし、分度器を使って正確な67.5°の墨付けするのは困難です。
大工さんだと指矩を使って正確な角度を出すことができるのだと思いますが、素人の私にはそのような技術はありません。
そこで、以前ストームカラーを自作したときと同様に、CADで描いた上図を原寸大で出力し、それを木材に貼ることで墨付けします。

墨線にあわせて丸ノコ定規を設定し、丸ノコで切断します。

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いかにも素人的なやり方ですね・・・

まさしく図面通り!に切断できました。

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カドをトリマーを使って面取りします。

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炉台の見切りですので、シンプルにR面(ボーズビット使用)としました。
ちなみに炉壁のものはもう少し凝る(ギンナン面?)つもりです。

材料の加工が終わりましたので、予定位置に設置します。

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昨年の改修工事において新しくした柱や框などは古色塗りしています。
この柱などに比べると見切り材(サクラ)は白く違和感があるような・・・
しかし、サクラは自然油(亜麻仁油など)を塗布すると赤黒くなると思いますので、古色塗りはせずそのまま使うことにします。

67.5°の継ぎは隙間なくピッタリです。
しかし、額縁のように四辺が連結されていたら、自分の拙い技術ではこうはいっていないはずです・・・

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<続きます>