薪ストーブ導入」カテゴリーアーカイブ

薪ストーブの導入(25)タイル割り付け&切断

前回で炉台と炉壁の下地ができました。

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下地ができましたので、次は炉台へのタイル敷きを行います。

タイルは天然石(スレート)のものを使います。

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このタイルは頂きもので長らく車庫に保管してありましたが、ようやく出番です。
詳細はわかりませんが、天然スレート(粘板岩)です。
天然スレートというと東京駅の屋根葺きが有名ですね。

天然スレートは層状になっており、層の境を剥ぐようにして板に加工しているようです。

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このためタイルの厚みには差があります。
薄いものは5mm、厚いものは9mmで、全体的には7mm前後のものが多くなっています。

タイルの固定にはモルタルを使用し、このモルタルでタイルの厚みの違いを吸収する考えです。

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タイルの大きさは100mm角です。
炉台の大きさを1.2m角とすると、炉台だけで144枚も敷かなければならず根気仕事になりそうです・・・

また、炉台は通路への動線を考慮し前方を隅切りしているため、その形状にあわせてタイルをカットすることになります。

そこで、タイルの割り付けを考えます。
なお、タイルの大きさ100mm角に対して目地幅を4mmとします。

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朱色で着色した箇所(4箇所)に、タイルを敷くには小さすぎ、かと言って目地にするには大きすぎるところができてしまいました。

どうやって対応すべきか?
本職ならこのような割付図を描かなくても対処できるのでしょうが、素人だとそうはいきません。
図を眺めることしばし・・・

分かってしまえば簡単ですが、全体を前方(画面上では下方)にずらせば良いだけです!

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この結果、カットすべきタイルは隅切りのところの6枚と前方の6枚となります。

タイルはディスクグラインダーにダイヤモンドホイールを装着してカットします。
ダイヤモンドホイールには、セグメントタイプとウェーブタイプ(波形刃)がありますが、ウェーブタイプのほうが仕上がりが綺麗だそうです。

セグメントタイプのものは、コンクリートなどの切断用に所有しています。
以前に花崗岩を割ったときに使ったのもセグメントタイプです。
今回は化粧用のタイルですので、ウェーブタイプのものを新規購入することにしました。
近所のホームセンターでLOBSTER(エビ印)のものが、なんと税抜き880円!

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カットしていきます。

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切れ味最高!

カット完了。

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<続きます>

薪ストーブの導入(24)炉壁下地の造作

前回、炉台の下地を作りました。

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今回は炉壁のほうの下地を作ります。

炉壁の下地は軽天材(不燃材)で骨組みを作り、そこにケイカル板(不燃材)を張ることにしています。

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この軽天材ですが、これまでホームセンターでみかけるものの一体全体何に使うものなのか疑問に思っていました。
調べてみて、軽天は軽量鉄骨下地のことで、マンションなどで壁や天井の下地として木材の代わって使われていることを知りました。

軽天材(鉄板)の肉厚は0.5mm程度で軽く扱いやすく、もちろん不燃です。
炉壁の下地に最適ではないかと採用することにしました。

今回使う軽天材は壁下地用のもので、スタッド(角形)と呼ばれる柱部分と、それを天地で支えるランナー(Cチャンネル)という部材で構成されています。

まずはランナーを設置するため、必要長さで切断します。

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天側については、通常は天井に取り付けるのだと思いますが、今回は壁(柱)に取り付けることになります。
ランナー(鉄板)の肉厚は薄く、それだけで固定するのは心もとないように感じます。
そこで、ランナーの上部をアングル(アルミ)で補強し、そのアングルを壁(柱)に取り付けることにします。

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ハンドリベッターを使ってランナーとアングルを接合しています。
以前購入した安物ですが、いろいろ使う機会があるものです。

ランナー(天・地)を壁(柱)に取り付けます。

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柱(可燃材)との間には熱が伝わりにくようにケイカル板(不燃材)を挟んでいます(ここまでする必要はないと思いますが)。

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続いて、スタッド(柱部分)を必要長さで切断します。

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先ほど設置したランナーに取り付けます。

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これで骨組みができました。
この骨組みにケイカル板を張ることになりますが、その前に記念として壁にサインしておきました・・・

ちなみに、この壁は昨年の改修工事において新設したものです。
炉壁完成後には漆喰で仕上げることにしており、現在、中塗りのうえに下地を塗った状態となっています(ほかで下地材を使ったついでに塗布)。
天井の張り替えなどで、ここから厨子(ツシ)二階へ材料の上げ下げを行ったため汚れています・・・

軽天材の組み立て・取り付けの詳細です。

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ランナーとスタッドとをリベットで接合していますが、ケイカル板を張れば固定されますので特に必要ないと思います。

ケイカル板(t=12mm)を張れば、炉壁下地の完成です。

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炉壁の空気層については、スタッドの奥行き(45mm)に加え、壁(柱)からのフカシ(10mm)と壁チリ(6mm)で、約6cm確保されています。
空気は左右両側から入り上に抜けることになります。

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<続きます>