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庭の整備(73)外灯設置⑤門柱灯

設置しようとしている外灯について、前回、自動点滅させるべく、必要となる器具をプラボックス内に配線しました。

このプラボックスは下図で「P」とある箇所に設置します。

ここには将来的に井戸ポンプを設置する場所です(プラボックス内にはポンプの電源をとるためのコンセントも設けてあります)。
将来、井戸ポンプを設置すればポンプを格納する小屋が必要になるため、その壁面にでもプラボックスを取り付けたいと考えていますが、ポンプを設置するまでの間は何らかの形で仮設しておく必要があります。
遅くても2、3年以内にはポンプを設置するはずですので、簡易的に木杭を打ち、それに取り付けることにしましょう。
木杭に取り付けやすいようプラボックス側に板(合板の端材)を貼っておきます。

木杭については、ホームセンター等で市販のものは45mm角ですが、今回の場合、もっと細いもので十分です。
そこで、40mm角の角材を買ってきましたので(50円ほど節約^_^)、自分で杭先を加工します。

杭先を上写真のように斜めに切るわけですが、これをテーブルソーやスライド丸ノコを使って行うと切断片が飛ぶことがあって危険です。
手ノコで切れば良いだけですが、レシプロソーにゼットソーの替え刃(縦挽き)をつけて切ってみてはどうかと思いついて試したところ中々良い感じでした(今回は2本だけなので手ノコのほうが手っ取り早いのですが)。

そして、設置予定箇所に掛け矢で打ち込みます。

上写真で左側の杭について、掛け矢で打った際に頭の角が欠けてしまいました。
そこで、右側の杭は面取りしておいたところ欠けることがありませんでした。
ちょっとしたことですが違うものですね(市販のものを確認したところ、ちゃんと面取りしてありました)。

木杭にプラボックスを取り付け、立ち上げてある2本のCD管(主屋から:CD16、外灯へ:CD22)と接続します。

そして、ケーブル(VVF1.6×2C及びVVF1.6×3C)も接続(リングスリーブ+エフコ2号テープ使用)。

ところで、外灯へ向かうケーブルは3芯のもので、そのうちの1芯(上写真で朱色のコード。下図で緑色線)は接地用にしています。

接地線が朱色と言うのは違和感がありますし(一般的に緑色)、将来勘違いしないように緑色のビニールテープを巻いて標示しておくことにします(アース棒を打ち込んでの接地は井戸ポンプ設置時に行う予定)。

とりあえず、これで井戸ポンプ側は完了しましたので、次に外灯側を施工します。
外灯側の現状は下写真(縁石施工前に撮影)のとおりCD管を立ち上げた状態になっています。

照明器具は上写真で左側にある門柱(米搗き臼の支柱を再利用)に取り付ける予定で、それに直接結線しても良いのですが、将来の管理や拡張性を考慮してCD管を立ち上げたところにアウトレットボックスを設けておくことにします。

予定は未定ですが、このアウトレットボックスから分岐配線してアプローチのコーナー部(下写真でタヌキの置物が置いてあるところ)にも外灯を設置してはどうか?と空想が膨らんでいます(^_^;

アウトレットボックスは郵便受けの支柱(SUS巻パイプφ25mm)に取り付けることにし、板(肥松の端材)を噛ませてサドルバンド(SUS)を仮付けしておきます。

アウトレットボックスの底面には水抜き用の孔と、照明器具への配線の貫通孔(VVF1.6×3Cの外径寸法)もあけておきます(ドリルを使用)。

そして、CD管を接続するとともに支柱に取り付け。

肝心の照明器具については、下写真の門柱灯を購入しました。

コイズミ照明 AUE664011

この照明器具は一般的なソケット(E17)が使われており、一般的な電球を使える点が選定の決め手になりました。
標準では60W形のミニクリプトン電球が付属していますが、消費電力の小さいLED電球(40W形、440lm、ミニクリプトン球形)に取り替えて使おうと思っています。
ちなみに、そのLED電球(アイリスオーヤマ LDA4L-G-E17-FC)の消費電力は4Wとありますので、1日3時間点灯させるとして1年間の電気代を算出すると次のとおり131円になります。

4W×3h×365日/年÷1,000×30円/kWh=131円/年

LED電球の消費電力が小さく、ランニングコストはほとんど無視できるほどです。
一方、配線などにかかるイニシャルが大きいため昨今は配線不要のソーラー式ライトが流行るわけです。

それはさておき、照明器具には下写真の金属製プレートが付属しており、これを門柱にビス留めして取り付けられるようになっています。

門柱が石であってもビス留めできるものの(プラグ、アンカー、コンクリートビス等を使用)、いずれの方法でも照明器具の撤去後に痕が残ることから避けたいと感じています。
そこで、直接門柱に取り付けるのではなく、先のアウトレットボックスのように支柱(SUS巻パイプ)に取り付けることにします。

支柱に取り付けられるように間柱材(厚さ30cm弱)を使って部材を作ります。
片側をプレートの形に合わせて半円形に切断(ジグソーを使用)。

ジグソーの切断はラフです。
これまでだと木工ヤスリを使って形を整えるところですが、今回は昨春に入手したベルトサンダーを使ってみます(ベルトサンダーを固定)。

なかなか便利です。

裏面にはケーブルを配線できるように溝を切っておきます(テーブルソーに固定したトリマーを使用)。

気休めかもしれませんが、保護用の塗料(以前、表札を作ったときに使用したもの)も塗布しておきます。

ケーブルを照明器具に結線したうえ、先に加工した部材に取り付けます(下写真で朱色のコードをネジ留めしてあるのがアース端子)。

そして、支柱に対してサドルバンドで取り付け。

アウトレットボックス内でケーブルどうしを接続します(リングスリーブ+エフコ2号テープ使用)。

とりあえずは照明器具を取り付けられました。

庭の整備(72)外灯設置④自動点滅器&タイムスイッチ

前回、縁石や積み石を施工しました。

上写真の縁石の下には外灯用の電気ケーブルが埋設されています。
このケーブルを井戸ポンプ設置予定箇所(下図で「P」)で主屋からのケーブルと接続すれば外灯設置予定箇所まで電気がいくことになります(下図で朱色線)。

ただ、外灯は24時間点けっぱなしにするわけにはいきませんので、どこかにスイッチを設ける必要があります。
スイッチについては、手動では毎日のことで手間がかかりますし、私のような横着な人間だと、そのうち面倒になって外灯を点けなくなってしまいそうです・・・。
そこで、街中にある街路灯のように暗くなったら自動点灯(明るくなったら消灯)するように下写真のような自動点滅器(下写真。EEスイッチ)を使うことにします。

三菱電機 自動点滅機(モノタロウより)

自動点滅器は光を感知してON・OFFさせる機構になっており、夜は街路灯のように一晩中、点灯した状態になります。
一方、我が家が外灯を設置する目的は来客用で、来客があるのは遅くても21時までです。
最近のLED照明は消費電力が小さいと言っても、21時以降は消灯させたほうが貴重なエネルギーを無駄にせずに済みます。
そこで、自動点滅器に加えてタイムスイッチ(下写真)を併用することにします。

パナソニック タイムスイッチ TB171N(モノタロウより)

これらのスイッチの設置場所は、井戸ポンプ設置予定箇所付近にポンプの電源用としてコンセントを設けることから、これとあわせてプラボックス(下写真でプラスチック製ケース)内に格納することにして必要部材を揃えました。

このうち比較的高価なのがタイムスイッチで実売で4,000円程度するのですが、たまたまフリマサイトで安価(2,500円)に出品されているものがあったため、それをGET!
タイムスイッチは使用電圧等によって幾種類もの機種設定があり、出品されていたものは「100V」、「同一回路」(パナソニック TB171N)のものです。
「同一回路」とは電源と負荷の回路が同一と言うことで、今回のように自動点滅器と併用する場合は「別回路」のほうが良いのでしょうが、フリマサイトのため選択の余地はありません。

さて、外灯を下記のとおり制御するには自動点滅器とタイムスイッチをどのように組み合わせれば良いか?

  • 日没:自動点滅器により外灯を点灯
  • 21時:タイムスイッチにより外灯を消灯

自動点滅器及びタイムスイッチのON・OFFをタイムラインで示すと下図のとおりになります。

上図で朱色箇所が今回外灯を点灯させたいところで、それらしく?論理式で示すと次のとおりになります。

(自動点滅器)AND(タイムスイッチ)

論理積(AND)はスイッチ回路では直列に対応するため、二つのスイッチを直列に接続すれば良いことになります。

自動点滅器、タイムスイッチ及び外灯の各器具を配線すると下図のようになるでしょうか。

タイムスイッチには時計が内蔵されており、常時通電させる必要があるためタイムスイッチ→自動点滅器の順で接続しています。
今回のような場合(日暮れ:ON、21時:OFF)、とりあえずはこれで動作するのでしょうが、少し引っかかるのがタイムスイッチのOFF時には自動点滅器に通電されない点です。
これがタイムスイッチが「別回路」のものであれば、下図のとおりできるのですが・・・。

1,500円安く買えたのだから仕方ないと思いつつ、パナソニック社のサイトを閲覧したところ、なんとQ&Aに「同一回路」の場合の結線図が掲載されているではありませんか!

何やら難しく感じますが、要は負荷を挟んで両側(非接地側と接地側)にスイッチを配置すれば良いと言うことです。
恥ずかしながらスイッチは非接地側に設けると言う固定観念が邪魔して全く考え及びませんでした。
上図を単純にすると下図のとおりです。

これをもとにプラボックス内の器具の結線図を描きました。

タイムスイッチや自動点滅器とは別に強制的に外灯をOFFにできるように(タンブラ)スイッチを設けています。
また、井戸ポンプ用のコンセントも設けています。

それでは、上図に従って実際に組んでいきます(ここからの作業には電気工事士の資格が必要になります)。
タイムスイッチ等の器具をプラボックス(未来工業 ウォルボックス WB-11DM)に付属の樹脂製基台に取り付けたうえ結線。

IV線同士の接続は上写真のとおりリングスリーブ(E形)を用いています。
プラボックスは一応防水タイプのものですが、屋外使用と言うことでクイックロック(屋内専用)ではなくリングスリーブを使うことにしました。
ちなみにリングスリーブをかしめるには専用の圧着ペンチ(上写真で黄色の柄のもの)を用いる必要があります。
今時リングスリーブを使うことはないだろうとリングスリーブ用の圧着ペンチは持っていなかったのですが、今回購入することに・・・。

自動点滅器(EEスイッチ)はプラボックスの側面に取り付けます(コードを通すための穴をドリルで穿孔)。

自動点滅器側のコードも接続します(将来、自動点滅器の交換が必要になることを見越して反対側のコードを長く取っています)。

最後にリングスリーブにビニールテープを巻いて絶縁処理を施します。

ビニールテープについては、今回は屋外使用であることから防水性能に優れているエフコテープ2号(上写真。自己融着性絶縁テープ)を用いています。