庭整備」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(3)玉石積み

前回、外便所の撤去に伴い宙ぶらりんとなっていた主屋の樋を復旧しました。

外便所の跡地は山土で埋め戻してもらってあります。
(シートで覆ってあるのは、野良猫の糞対策です・・・)

跡地の一辺は排水路(幅45cm×高さ25cm)の法面になっています。
雨が降れば山土が流れ、法面が崩れてしまいます。

何らかの土留めが必要です。

img_2147

排水路の反対側のように、コンクリートの柵板(盆栽棚?)を杭留めすれば簡単そうです。
でも安普請感が・・・
かといって、ホームセンターで売っている洒落た土留めブロックを積むのも抵抗があります。
へんに今風のものを使うとそこだけが異質感を放ち、ボロ屋がますます貧相にみえてしまうものです。

ということで、昔ながらの玉石(自然石)積みで土留めを作ることにします。

石積みは、城郭の石垣に代表されるように伝統技術の結晶のようなものです。
でも、今回はたかが高さ25cmです。
日本人が初めて石を積んだときと同じように、直感を頼りに積んでみることにします。

まずは水糸を張り、玉石を積む箇所を掘ります。

img_2286

敷地内にちょうど良い大きさの玉石がありました。
こういうこともあろうかと、先祖が取っておいてくれたのかもしれません。

img_2287

試行錯誤しながら積んでいきます。

img_2289

とりあえず、ここまで積んで終了。

img_2288

ここまでの経験でわかったこと。

・最下段に大きい石をどっしりと据える。
・石の長辺を法面に対して直角方向に(挿し込むように)積む。(後に教えてもらったことですが、これを「ゴボウ挿し」と呼ぶそうです。)

<続きます>

庭の整備(2)樋復旧

前回、外便所を解体撤去しました。

主屋の樋は、外便所を経由して配管してありました。
外便所がなくなったことで、樋が宙ぶらりんになっています。

img_2145

主屋の南東角に沿わせて、樋を下ろすようにします。
犬走りを横断することになるため、解体業者さんに土間コンをハツっておいてもらいました。

img_2142

まずは、犬走りの横断部に塩ビ管(VUφ50)を配管します。
逆勾配になっていないか水準器で確認します。

img_2156

たて樋は一般的な塩ビ製のもので口径はφ60です。

たて樋の口径がφ60に対して、塩ビ管の口径はφ50です。
呼び径は異なりますが、外径はほぼ同じになっています。
(外径からそれぞれの肉厚を引くとそれぞれの呼び径に近いものなります。)

・たて樋の外径:60.4mm
・塩ビ管の外径:60.0mm

つまり、塩ビ管の継手(φ50)を使って両者を接続できることになります。

img_2158

専用の継手部材があるのだと思いますが、塩ビ管の継手だと入手しやすく何より安価(30円ぐらい)です。

もとの樋とつなぎます。

img_2159

犬走りの土間コンを復旧して終了です。

img_2213

<続きます>