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庭の整備(23)進入路の植栽(第一期)

敷地の雑草対策として、可能な限り除草剤や刈払機に頼ることなく、自然を活かすような方法を採っていきたいと考えています。
自然を活かす、具体的には「草は草でもって制す」という方針のもと、庭に芝を張ったり、畑では草生栽培するなどしています。

ところで、我が家(主屋)は公道から少し離れており、隣地との境界沿いにある進入路を通って入る形になっています(下図で朱色矢印箇所)。

この進入路の隣地側(南側)には石積みの擁壁があったのですが、2年ほど前、お隣の方が建物を解体するのに合わせてコンクリートの擁壁に更新されました(下写真はその工事中)。

擁壁は構造的に安全なL型擁壁(下写真で左側)で、高さは1m程度(根入れ部を除く)です。

擁壁のキワには、上写真(4月頃撮影)のとおりタンポポなどの雑草が生えています。
当初、雑草が生えないように擁壁の際まで砂利を敷き詰めようかとも思ったのですが、擁壁のコンクリートに砂利では余りにも無味乾燥のように感じ雑草を生やしてあります。

これらの雑草ですが、一応は我が家へのアプローチになりますので、タンポポやチジミグサなどの背が低く、かつ見た目が穏やかなものを残すように除草・管理しています。
雑草を生やしている分、他の草は生えにくいため、草取りの頻度は少なくて済んでいますが、芝生のようにできれば更に除草の手間を軽減できます。
しかし、ここは擁壁の北側に位置するため、日陰に弱い芝は適しません。
そこで思いつくのが、日陰にも強いとされる「タマリュウ」です。

タマリュウは近年、現代風の分譲住宅などでグランドカバープランツとして採り入れられているのを見掛けることがあります。
そんなオシャレなタマリュウですが、実は山裾などでよく見掛ける「リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)」(下写真)の園芸種です。


耕作放棄地で撮影)

そして、タマリュウは我が鈴鹿市の特産品なのです(恥ずかしながら2年程前まで知りませんでした)。
地域の特産であったり、至るところでリュウノヒゲを見掛けることから当地の気候に適しているのでしょう。
と言うことで、雑草に代わって擁壁沿いにタマリュウを植栽しようと思います。

タマリュウの苗(ポット)の必要数を把握するため、今回、植栽する延長を計測すると下図(平面図)のとおり12mあります。

次に断面(下図)から植栽する幅を検討します。

現在、擁壁際の砂利が敷かれていないところは幅30cm程ですので、この範囲にタマリュウを植えます。

また、状況に応じて植栽と砂利道との間にレンガで仕切り(芝を張ったときと同様)を設けたいと考えています。
以上から、タマリュウの苗は1列分を植え付ければ良さそうです。
ポット苗の植え付け間隔は10〜15cmとのことですので、必要個数は80個(=12/0.15)になります。

苗は市内で生産・販売されてみえる「石黒植物園」さまに軽トラで伺い、直接購入。

葉の色・艶ともに良く、ポットから溢れんばかりの元気さです。

まずは除草から(植え付けるのは下図で緑色点線で囲む箇所)。

堆肥として牛糞を少し入れて耕します。

15cm間隔で植え付けていきます。

現況で上写真左側に向かって僅かに勾配(7/1,000)がついていますので(流末に排水桝あり)、水糸を張って(少なくとも)逆勾配にならないようにしています。

80個のポット苗を植え付け完了。

終点側に三角コーナー部が残りましたが、ここには雑草!?の花壇を設けるとしましょうか(^_^)

<続きます>

庭の整備(22)笹の駆除

我が家の敷地は無用に広い(約800坪)ため、夏の間は草刈りや草取りに追われているような有り様です。
このため以前は除草剤を使って対処していたのですが、弊害も多いことから4年程前に除草剤を使うのを止めました。

除草剤の弊害として、除草剤に耐性のある「イシクラゲ」(下写真で黒いワカメ状のもの)だけが繁茂してしまうことがあるのですが、その状態で除草剤を止めたため、イシクラゲに加え無数の雑草が生え出し(下写真)、当時は途方に暮れてしまいました。

しかし、草は生えるのが自然であることを思うと、手間と時間をかけて全ての面積を除草するなんて馬鹿らしくてやっていられません。
そんなことで、できるだけ除草しなくて済むように、畑(敷地面積の約半分)は草生栽培を行うことにし、砂利敷きだった庭を芝生にするなどしました(以前、「選択と集中」というビジネス用語?が流行りましたが、除草する箇所の選択と集中を図ったわけです)。

<畑の草生栽培>

<芝庭>

そして、除草する箇所については、除草剤に手が伸びそうになるのを我慢して根気よく草取りを続けたところ、あくまでも一部ですが、ほとんど草取りをしなくても良い状態になってきました(下写真。最初の写真と同じ場所です)。

砂利敷きのため本来は雑草が生えにくいのでしょうが、無数の草が生え出したのは除草剤を止めた反動だったのかもしれません。
こうしたことから除草剤もタバコなどと同じように一度使うと手放せなくなってしまうのではないかという危うさを感じています。
そして、草刈りや草取りではいくら頑張ったところで雑草を駆逐してしまうことはないでしょうが、除草剤を使えば不可能ではないはずです。
除草剤の使用が拡大し、我が国土から雑草が消滅(=砂漠化、またはイシクラゲ化)なんてことにならなければ良いのですが。

こんなことを書きながら何ですが、実は今でも除草剤を使っているところがあるのです・・・。
それは、苔庭からの笹の駆除です。

下写真の苔庭も以前は笹庭と化していたのですが、除草剤の力を借りて笹を根絶させました。

笹は網目状に根を張っていますので、地上部だけを丹念に取り除いても直ぐに復活します。
全ての根を掘り上げれば良いのでしょうが、苔までズタズタにしてしまいますし、手間も掛かります。
そこで、笹だけに除草剤を塗布することで根まで枯らしてしまうのです。

下写真は昨夏の井戸周辺の状態です。

この井戸周辺を整備したいと考えており、昨夏、笹に除草剤を塗布しました。
その結果、現在では下写真(再掲)のとおり笹がかなり減っています。

それでも下写真(一部)のとおり残っているものがあります。

これらの笹に除草剤を塗布して駆除することにします。
除草剤の塗布には下写真のようにトングに太糸を巻きつけたものを使います。
これを除草剤に浸し、笹の葉だけに塗布するのです。

除草剤はグリホサート系(ラウンドアップ等)のものを原液、あるいは二倍程度に薄めたものを使いますので、大変危険です。
ゴム手袋を二重にはめ、防護メガネやマスクを着用。
さらに雨合羽を着るぐらいの慎重さが必要です。

除草剤の塗布後、晴天で暑い日が続きましたので、1週間後には下写真の状態に。

笹のように根を張っているものでさえ、このとおり枯死させてしまいます。
恐ろしいほどの威力です。

<続きます>