庭整備」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(27)コケの植栽

前回、アプローチの三角隅切り部を植栽しました。

この植栽用に軽トラ1車分の山砂を購入しましたが、まだ半分程度が残っています。

そこで、この山砂を使って井戸(南井戸、下写真で竹蓋が被せてあるところ)の周辺部も整備することにします。

この井戸は昭和30年代に簡易水道が供用されてから使われていませんが、まだ地下水は枯れていないため、いずれは(東井戸と同様に)ポンプなどを設置して使うようにしたいと思っています。

使いもしない井戸は邪魔ものにしか過ぎず、こんな危険なものは埋めてしまいたい。
しかし、埋めるにはお金がかかるし、祟りとかの話しを聞いたこともあって怖い。
このようなご時世、どうしても井戸周辺部が荒れやすいものです。

我が家でも井戸周辺部は(も?)除草がおろそかになってササが侵入し、2年前は下写真の状態になっていました。

ササは強靭な地下茎を張っていますが、他の植栽があって掘り返すことが難しいため、2年前の夏から除草剤を使って駆除し始めました。

それから1年後(今から1年前)。

そして、現況。

まだまだササは蔓延っているのですが、アプローチ沿い(上写真で左側)に関してはササが無くなりました。

そこで、下写真の朱色点線で囲む箇所について井戸側が高くなるように(井戸に雨水が流入しないように)山土で盛り土したうえで植栽することにします。

また、縁石(ゴロタ石の大きいもの)の一部が外れて無くなっていますので、この機会に復旧しておきます。
縁石が無くなっているのは、以前は玄関前まで自動車が進入していましたので、その邪魔になって外したのだと思います。

元々、縁石として使われていたと思われる石が奥側にありますので、それを使って縁石を復旧します。

縁があると締まって見えるものです。

縁石の天端はアプローチの路面より2、3cm高くなるようにしています。

縁石を復旧できたところで、山砂で盛り土します。

上写真で奥側(井戸)に向かって高くしておけば、雨水が井戸に流れ込むことはないはずです。

ところで、井戸側(井筒)に接して石が置かれています。

盛り土の邪魔になるため、どかすと・・・

井戸側に沿って小さな穴があき、井戸内にまで繋がっています。
この穴の存在に気付いた父が、拡大しないように石を載せておいたようです。

これだけではいずれは穴の拡大とともに雨水の浸入は避けられないでしょう。
この程度の大きさであれば塞げると思いますが、山砂では無理ですので、後日作業することにし、とりあえずは波板で屋根をかけておきます。

この状態で盛り土に雨を当てて落ち着かせることにします。
野良猫が荒らさないようにネットを被せておきます。

その後、雨天があり、盛り土が落ち着いたことから植栽します。
ここはキンモクセイなどの樹下になりますので、コケで覆うようにすると良さそうです。
コケなら環境さえ合っていれば、そのうち生えてくるのでしょうが、少し移植しておいたほうが良いかもしれません。

適当なコケがないかと周囲を見渡すと、ありました!

これは亡き父が作ったシュロの盆栽?なのですが、2年前に芝庭を整備した際に盆栽棚を設け、そこに置いておいたら、コケ(ハイゴケ)の状態の良いこと(雑草:スズメノケヤリを抜いておかないと・・・)!

これなら少しぐらい剥がしても直ぐに再生するでしょうから、少し分けてもらいます。

これ位あれば十分でしょう。

これらを盛り土したところに移植します(山砂に半分程度埋まるようにしました)。
十分に水やりして植栽完了(井戸の近くについては、いずれポンプを設置する際に掘り起こすことになるため除外)。

<続きます>

庭の整備(26)進入路の植栽(第二期)②

進入路の三角隅切り部(下図で朱色着色箇所)を植栽すべく、前回、盛り土するところまでできました。

土を落ち着かせるため、この状態で雨に当てることに。

その後、雨天の日があったため排水状況についても確認しておきます。

三角隅切り部は盛り土の傾斜に従って排水されています。
ただ、その上流側に水溜まり箇所が残っていますので、その延長(L=1.8m)を測っておきます。

翌週末、上記の1.8m区間にも盛り土をして水が溜まらないようにします。

客土する山土には肥料分が含まれていないため、盛り土する際に牛糞と草木灰を若干加えています。

均して盛り土完了。

これで植栽する準備が整いましたが、問題は「この三角隅切り部をどのような感じに植栽するか?」です。
ここは我が家へのアプローチになりますので、花壇のようにすると良いかもしれません。
しかし、ズボラな私に花の世話は無理です・・・。
それとコンクリート擁壁のキワでもあることから、以前と同様、日陰に強いタマリュウを植え付けるのが無難そうです。
全面にタマリュウを植え付けるには数が必要になりますので、周囲をタマリュウで囲み、その中はコケを植えることにします。

周囲の延長を測り、ポット苗の必要個数を算出します。
@150mmピッチで植え付けるとし、60個のポット苗を市内の石黒植物園さまで購入(昨秋と同じ)。

鈴鹿市はタマリュウの産地として有名なのですが、実はこのことを知ったのは恥ずかしながら最近のことです。
それどころか、そのことを叔父と話していたら、なんと叔父の実家もタマリュウを栽培されていたのでした(他にサツキやシバザクラなども)。

昨秋に植え付けたもの(下写真で上側)を、今回購入したもの(下写真で下側)と比べると・・・

昨秋に植え付けて冬の間はほとんど成長していないと思っていましたが、意外にも大きくなっています。
これなら@150mmピッチより広く植え付けても大丈夫そうですので、倍の@300mmピッチに変更することにします(残るものは他の場所に使用)。

三角隅切り部の周囲に@300mmピッチで植え付け。
この植え付けが最も楽しい作業ですね(^_^)

タマリュウで囲まれた中はコケを植えるつもりですが、改めて観察すると擁壁の影に入っているのは一部で、大半は日当たり良好です・・・。
今の時期(春)でこれですので、太陽の高度(仰角)が高くなる夏にはさらに日陰が狭くなります。
この環境はコケには厳しすぎますので、コケはやめて中もタマリュウで植栽することにします(タマリュウは日向もOK)。

これで全ての植え付け完了。
順調に生育して緑の絨毯で覆われた三角隅切り部ができますように。

土がある程度締まるまではネットと竹を使って野良猫が侵入しないようにしておきます。

その後、再び降雨があり、その時の様子が下写真です。

写真では分かりづらいですが、水溜りが生じることもなく、うまく排水できています。

<続きます>