庭整備」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(35)播き芝(まき芝)

芝庭を拡張するため、下写真で「A」の範囲(隣接箇所から芝が侵出)については目土入れ、「B」の範囲については播き芝の手法で行うことにしました。

そして、前回、下写真で敷石の左側(西側)について、表面の砂利を取り除いたうえ山砂を客土・敷き均すところまでできました。

これで播き芝ができる状態になりましたので、ホームセンターで芝(姫高麗芝)を1束(1m2分、9枚)購入。

余程売れないのか、かなり前に仕入れたものと見え、緑色の状態は端部のみです・・・。
とは言え、枯死した不良品と言うわけではなく、休眠状態に入っているだけです。
一雨当てれば復活してくれるはずです。

播き芝は、匍匐茎(ランナー)をバラバラにほぐし、それを播くのが本来のやり方だと思いますが、実際にやってみると上手くほぐせません。
そこで、剪定鋏で細かく切って小片を作り、それを植えることにします。

10cm間隔程度で植え、山砂と密着させるため足で踏みつけます。

さらに全体に目土(山砂)を被せ、板状のもので叩いて密着させます。

ここでたっぷり水遣りしなければなりませんが、うまい具合に雨が降ってきました。
作業は雨のため終了。

翌週末、敷石を挟んで反対側(東側)を行うことにし、西側と同様、まずは表面の砂利を取り除きます。

山砂を客土し、敷き均します。

敷石の高さに合わせて敷き均すことで、下写真で手前側(排水路側)に若干の勾配をつけています。

芝の小片を植えます。

目土を被せて完了。

山砂はサラサラの状態で、野良猫の格好の糞場になってしますので、ある程度落ち着くまでの間、ネットを被せておきます。

一昨年は張り芝を行ったのに対し、今回は播き芝(一部、目土入れ)の手法を採りました。
これにより既存の砂利をほとんど撤去する必要がなく、相当の省力が図れたのに加え、山砂や芝の購入費用も安価に済みました。
それぞれの費用を比較すると下表のとおりです。

1m2当たりで比べると10倍の単価差があります(今回は客土が少量で済み、軽トラで直接取りに行けたことなどの要因もあります)。
これほど省力・安価にできるのであれば、一昨年も播き芝でやれば良かったと思いますが、良いことばかりではないはずで、今後、除草で10倍苦労することになるのでしょうね(^^;

<続きます>

庭の整備(34)芝庭の拡張方法

前回、地中に埋もれていた敷石(石畳)を掘り起こし、当初とは少し線形を変えて再設しました。

ところで先日、祖母の法要をつとめるに際し、祖母の写真を見ていたところ、元々の敷石が写っているものがありました。


(左が祖母)

祖母の年恰好から昭和30年代に撮影したものだと思いますが、敷石の一部が沈んでいる様子が見て取れます。
祖父が早くに亡くなったことから、とても敷石の補修などやっていられる状況ではなかったのでしょう。
とは言え、敷石の手前側は綺麗好きの祖母だけあって草一本生えていません。
それが今や一面の芝で、祖母が見たら気絶するかもしれませんね(^^;

さて、敷石が設置できたことから、この敷石の高さを基準にし、下図の朱色線で囲む箇所について芝庭を拡張することにします(敷石の高さに合わせることで、雨水は下図で水色矢印のとおり排水されることになります)。

当該箇所は砂利が敷かれていますが、先般のブログ記事に書いたとおり全面的に砂利を撤去して客土するようなことはしません。
それではどうするかと言えば、既に芝が侵出してきているところ(下写真で「A」の範囲)については、目土入れのようにして山砂を入れます。
これにより既存の芝生の面と高さを合わせるほか、芝の生育が促されることを期待しています。

一方、上写真で「B」の範囲については、表面の砂利を取り除いたうえ、客土(山砂)して高さを合わせます。
砂利は表面しか撤去しないこともあり、客土の厚さはせいぜい30mm程度です。
このようなところに市販されている芝(張り芝用)を張るのは無理がありそうですし、かと言って芝が侵出してくるのを待ってもいられません。
野芝であれば播種することもできそうですが、今回は(姫)高麗芝のため、その手は使えません。

芝は、笹やドクダミなどと同様に匍匐茎(ランナー)を伸ばして増えますので、匍匐茎の一部を切って植えれば良いのではないかと思って調べてみると、実際に可能で、こうした方法を「播き芝(植え芝)」と呼ぶそうです。
もちろんターフが形成されるまでには時間を要し、それまでの間の雑草対策等に手間を要することになりますが、費用も安価に抑えられそうですので、「B」の範囲については播き芝で施工することにします。

早速施工していくことにしますが、まずは敷石の左側(西側)を対象にします。

砂利敷きの表面部分で、かつ土が混ざっていないところを平スコップですくい取ります。

「A」の範囲(芝が侵出しているところ)では、匍匐茎が砂利を抱き込んでいますので、そうした砂利を可能な限り取り除きます。

「B」の範囲は、表面に現れている砂利(土混じり)をフルイ(粗目)を使って取り除きます。

手間は掛かりますが、こうすれば砂利だけを回収できるため再利用しやすくなります(砂利敷きの駐車場に補足するのに利用)。

下写真で敷石の左側(西側)について、砂利(表面部分)の撤去ができました。

軽トラに乗って地元の建材屋さんへ行き、客土用の山砂を1車分購入。

敷石の高さに合わせて山砂を敷き均します。

これで播き芝を行う準備が整いました(「A」の範囲については目土入れとなり、これで完了)。

<続きます>