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神棚の移設(2)

前回、神棚を設けることになる柱の欠損部に埋め木を施しました。

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神棚(社、当地では「オスヤ」と呼びます。)は既存のものを使いますが、神棚を置く棚板を設ける必要があります。

以前は棚板を上から吊っていましたが、今度は柱に設けますので下から支えるほうが良さそうです。
柱(4寸5分=135mm)や神棚の大きさを考慮して、棚板の大きさを検討します。

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絵を描いても、適当な大きさなのか見当がつきません・・・

ところで、棚板には何の木を使えば良いのでしょうか?
伊勢神宮をはじめ神社は檜の白木というイメージがありますので、やはり檜でしょうか。

檜の板材をホームセンターに買いにいくと、工作用に加工されたものが売っていましたが意外と高価です。
それ以前に板厚が小さいもの(9mm程度)しかありません。
そこで、檜の間柱(105×30×3,000)を買うことにしました。
支え部分に使うだけでかなり余りますが、また何かに使えるでしょう。

台部分に使えそうな幅広のものは売っていませんでしたので、これまでのもの(下写真で手前側のもの)にカンナを掛けて再利用することにします。

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木取りします。

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台と支えはビスで打ち付けますが、ひと手間かけて台のほうに溝を切って追入れ接ぎとします。

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下から見えるところで下手をすると隙間ができてみっともないですので、トリマーを使いました。

支え部分を柱にビス留めしますので、ビス頭が隠れるように下穴をあけておきます。

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柱に取り付けます。

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これなら重いものを載せても大丈夫そうです(^_^)
とは言え、ここに置く神棚は小さくて軽いものですが・・・

<続きます>

神棚の移設(1)

薪ストーブを使うようになり、屋内に祀ってある荒神様(火の神様)を毎日、拝むようになりました。

また、井戸を再生(再利用)させてからは、毎朝、仏壇にお水をお供えするようになっています。
水道水やガスだけを使っていたときは、そのような気持ちになることは一度もありませんでした。
身近にある水や木(火)を使うことで、自然とそうした気持ちが生じてくるのかもしれません。

このように書くと、さも神仏を大切にしているようですが、実は、荒神様の神棚を仮置きしている有り様なのです。

と言うのは・・・

昨年の主屋の改修工事において、それまでは別室になっていた台所と居間の床高さを同じにしていただき、ひと部屋として使えるようになりました。
台所と居間との仕切りになっていた垂れ壁の背面側(台所側)に神棚が設けてありました。

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ひと部屋になった現在では、この垂れ壁は不要であり、また玄関の格子戸(上写真で奥側)を分断しておりスッキリしませんでした。

そこで、改修工事後にDIYで垂れ壁などを撤去しました(下写真)。

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ちなみに、台所側は十数年前のリフォームで洋風?になっているため、ひと部屋のなかに和風と洋風が混在する状態になっています。
もともとは同じ形式(天井は「大和天井」)であったため、今後、元に戻す方向で和風に統一したいと考えています。

脱線しましたが、この垂れ壁の撤去により神棚の設置場所がなくなったわけです。

現在、大変失礼ながら脚立のうえに仮置きしてあるような状態です・・・

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神棚をどこに設置(移設)すればよいか?

十数年前、まだカマドが残っていたときはカマドやガスコンロの近くの柱に荒神様が祀られていました。
現在、火を扱うのはガスコンロと薪ストーブですので、その中間ぐらいに神棚を設けると良さそうです。

良いところに、南に向かって神棚を設置できそうな柱があります(下写真)。

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柱には、以前は垂れ壁がついていたため欠き込みがあります。
この欠損箇所は、ちょうど神棚を設けると隠れて見えなくなりそうですが、神様に失礼があるといけませんので埋めておくことにします。

柱は桧ですので、埋め木も桧を使ったほうが良さそうです。
ちょうど薪ストーブの炉壁(見切り材)に使った桧の端材がありますので、それを使うことにします。

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欠損部に埋め木を施します。

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埋め木をした周囲は先に書いたとおり垂れ壁がありました。
そのため、柱や桁はその部分だけ煤けることなく表面が中途半端に汚れた状態になっていました。
そこで、古色塗り(柿渋に弁柄や黒顔料を配合)して周辺とあわせています。
濃い色ですので、適当な配合でも色を合わせやすいです。

肝心の埋め木は遠目で見るとそれなりですが、近づいてみるとボロがでますね・・・

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昨年の主屋の改修工事で大工さんはいとも簡単かつ綺麗に埋め木をされてみえましたが、実際にやってみるとそうは綺麗にできません。

埋め木にも古色塗りします。

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<続きます>