井戸再生」カテゴリーアーカイブ

井戸の再生(4)配管

前回、土間コンクリートをハツって、土を掘りました。

ようやく配管です。
配管には塩ビ管VPの口径φ20mmを使うことにしました。
上水道の宅内配管は口径φ13mmが多いですが、井戸の場合は圧力損失を小さくするため、より大きい口径を使うようです。

配管は水の流れに従い上流から下流に向かって行うことにします。
まずは井戸側面の貫通部です。

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倉庫への引き込み部分は、基礎コンクリートの下を通します。

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水平器で勾配を確認し(特に井戸からポンプまでの吸い込み側は逆勾配にならないように)、全体を配管します。

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本来は配管が完了した時点でポンプを試運転し漏水がないことを確認するそうです。
しかし、ポンプ自体まだ手に入れていません・・・
この状態で雨が降ると、井戸側面の貫通部への影響が心配です。
ということで、漏水の確認を行わないままに埋め戻します。
(塩ビ管の配管はほんの少しだけ経験済みなので大丈夫でしょう!?)

井戸側面の貫通部分は粘土を使ってしっかり充填しておきます。

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この粘土は昨年の主屋の工事で発生した壁土です。
百年以上前のものでも、このように再利用できるのは自然由来のものだからでしょう。

給水栓付近などを残して埋め戻し完了。

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倉庫内は立ち上げのところまで配管しました。

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手前側が吸い込み側。
奥側が吐出側になります。
あるメーカーのポンプの仕様をもとに管の位置や高さを設定していますが、ポンプの選定はこれからです・・・

<続きます>

井戸の再生(3)ハツリと掘削

前回、ツルハシでのハツリを断念しました。

その後ヤフオクで電動ハンマーを購入しました。
相当使い込まれているものを約5,000円でゲット。
一泊二日のレンタル2回分でモトがとれる値段です。
でも、ヤフオクはまさに玉石混交で5,000円が水の泡と消えることも覚悟です。

いざ!ハツリ始めます。

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あまりの爆音にビックリ!
イヤープロテクターの付いたヘルメット(チェンソー用)を被ります。
それでもハツリは進み、要領をつかむと少しクセになりそうな作業です。
鉄筋が入っていたのは最初だけでしたが、鉄筋がないところでもツルハシではとても歯が立ちそうにありません。
コンクリートは便利で施工性も良いので好きですが、こうした作業を行うと「多用厳禁!」と痛感します。

井戸の近くは、井筒まで破壊しないように慎重にハツっていきます。

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無事ハツリ完了。
鉄筋はディスクグラインダーの刃を切断砥石に交換して切断します。

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続いて地面を掘ります。
今は使われていない排水管が出てきました。

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昭和30、40年代の頃のものと思いますが、昔は丁字管が無かったのでしょうか?
切り込みを入れた本管に立上り管を被せ、周りをコンクリートで抱かせてあります。
塩ビ管がペラペラなのは経年変化で薄くなったのかもしれませんね(笑)

埋設管の深さが約30センチになるように掘ります。

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問題の井戸側面の貫通部分に取り掛かります。

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井筒の下に基礎石があります。
その下は粘土で固められていて、井戸内へ土が崩れないようにしてあるみたいです。
この粘土部分に横穴をあけるように掘って無事井戸内に貫通させることができました。

<続きます>