井戸再生」カテゴリーアーカイブ

井戸の再生(8)ポンプ運転

前回、ポンプを設置しました。

あと、井戸内の吸込管を設置すればポンプを運転させることができます。

井戸内の吸込管(塩ビ管φ20)は約3mです。
先端にストレーナ(ポンプ付属品)を取り付け、元側に吊りバンドを取り付けます。

IMG_3729

この吸込管は、以前配管した井戸側面の貫通部に接続します。

井戸

接続箇所は、井筒の天端から約70cm下です。
井戸の上から覗き込んで作業するのは危険ですので、井戸内にハシゴを掛けることにします。

ハシゴを掛けると井筒に力がかかります。
しかし、井筒(厳密には陶製の井筒を覆っているコンクリート)の一部に亀裂が生じていて危ない状態です。

IMG_3703

事前にコンクリート用接着剤を使って手当てしました。
コンクリート用接着剤のなかでも衝撃に強いタイプ(セメダイン車止め用)です。
接着剤硬化後に力を入れてみましたがビクともしません。
これで安心して作業できます。

IMG_3704

井戸内に入る前に、ハシゴを綺麗にし、盛り塩にてお清めをします。

IMG_3730

井戸内に入り水面をみると、濁りはなく、グリーンっぽい色をしています。
井戸の内壁は、礫混じり土で堅固にみえます。

IMG_3732

吸込管の繋ぎ込み完了です。

IMG_3734

井戸の上に渡してある塩ビ管は、吸込管を吊るためのもの(仮)です。
吸込管(塩ビ管φ20)自体は軽いですが、充水するとそれなりの重さになるため上部から吊るようにしています。

これでポンプを運転させることができます。
いざポンプのスイッチ・オン!

IMG_3735

しばらくすると、蛇口から勢いよく井戸水が出てきました!
感動!!
無色透明で、冷たくて気持ち良いです。
「井戸水は、水道水に比べ夏は冷たく冬は暖かい」と言いますが、これほど冷たいとは思いませんでした。

しかも、ポンプ(倉庫内に設置)の動作音は静かで、倉庫内にいてもほとんど気になりません。
倉庫の外では耳を澄まさないと聞えません。

しばらく使いながら漏水などの不具合がないか様子をみることにします。

<続きます>

井戸の再生(7)ポンプ設置

前回、古い流し台を再生しました。

一方の配管の続きですが、ようやくポンプを入手しました。
荏原製作所の20HPE0.15Sという機種です。
インバータポンプで、静かで電気使用量も少ないそうです。

HPE

同じメーカーの砂取器(井戸とポンプとの間に設置)も購入しました。
井戸の状態によっては必要ないかもしれませんが、長年使用していない井戸でもあるため、念のため取り付けます

同様に必ずしも必要ではありませんが、管理のためにポンプ吐出側にバルブ(ボール弁)を設置します。
近所のホームセンターで最も安価(1,000円程度)なボール弁(黄銅製、テーパ雄ネジ×テーパ雌ネジ)を入手しました。
これをポンプの相フランジ(テーパ雌ネジ)に直接取り付けるつもりでした。
しかし、ポンプの取説に「ポンプの相フランジはステンレス製のため、黄銅などの異種金属製のものを接続してはいけない」とあります。
電気作用で腐食するそうです・・・

そこでポンプとバルブとの間に塩ビ管を挟むことにします。
部品が足りているか並べて確認します。

IMG_3726

○左が井戸側、右がポンプ側
○上が吸い込み側(井戸からポンプ)、下が吐出側(ポンプから給水栓)
○写真真ん中の大きな部品が砂取器

赤文字はネジの種類です。
給水管のネジにはいくつかの種類があって、素人には頭が痛いです・・・
R(テーパ雄ネジ)とRc(テーパ雌ネジ)の接続は特に問題なく施工できそうです。
問題は、バルブの雄ネジ(R)に接続する塩ビ管のソケット(いわゆる給水栓ソケット)がRp(テーパ雄ネジ規格の平行雌ネジ)であることです。
塩ビ管メーカーのカタログをみると、締め付けトルクとか、いろいろ難しいことが書かれています。
埋設部分ではないので、施工が悪く漏水すればやり直せばよいか・・・。

ポンプの設置台を作ります。

IMG_3727

コンクリートブロックの上にゴムシート(軽トラ荷台用シートのお古を流用)を重ねました。

RとRpのネジ接続に自信がありませんが、とりあえず配管完了。

IMG_3728

電源コードを接続し、カーバーを被せて完成!
試運転といきたいところですが、まだ井戸内部の配管が終わっていません・・・

IMG_3738

<続きます>