井戸再生」カテゴリーアーカイブ

井戸の再生(10)井桁作製

前回、土間コンを復旧しました。

井戸にはコンクリート製の蓋があるのですが、結構な重量があります。
しかし、あまり状態の良くない井筒に負担がかかるのではないかと思い、使っていません。

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井筒に負担をかけないように軽い竹蓋(和風の庭園で見かけるもの)を作りたいと思います。

井筒が円形なのに対して、通常みかける竹蓋は四角形です。
円形の竹蓋もアリかもしれませんが、使い勝手が良くないように感じます。
そこで、円形の井筒と四角形の竹蓋の間に木製の井桁を挟もうと思います。

まずは井桁を作製します。
材料は廃材の角材(1.8寸角)を再利用します。
相欠きやホゾ組みで継ぐのですが、ホゾ組みとなると簡単なものでも図面なしでは全く自信がありません・・・
前もって簡単な図面を作り寸法を出します。

井戸蓋

角材が余るため、真ん中に桟を1本入れて転落防止用としています。

丸ノコとノミを使って相欠きを加工します。

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真ん中の桟は、胴付きホゾで継ぎます。
加工が面倒です・・・

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継手が加工できたので組み上げます。
これは楽しい作業です!

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組み上がった井桁を一旦、井筒にのせてみます。

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わざわざ設計図を作っただけはあり、大きさもあっています。

井桁の上におく竹蓋は開閉ができるようにしますが、井桁が動くようでは困ります。
井桁の裏側に角材を取り付け、井筒の内面で固定するようにします。

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写真の赤丸が井筒の内面になります。
角材を取り付けるビスは、錆びないようにステンレス製のものを使っています。

井桁の設置場所は屋外で、しかも井戸上です。
塗装しておいたほうがよいのですが、あいにく塗料を切らしています・・・
塗装はひとまずおいて、次に竹蓋の作製にかかりたいと思います。

<続きます>

井戸の再生(9)土間コン復旧

前回、ポンプを無事運転させることができました。

その後、不具合なく良い感じで動いています。
配管からの漏水もないようです。

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ただ、自信のなかった、バルブの雄ネジ(R)と塩ビ管ソケットの雌ネジ(Rp)と接合部を触ると、結露しているかのように少しの濡れがあります。
酷くなるようなら、やり直しです・・・
埋設部ではないので比較的容易とは言え、酷くならないことを祈るばかりです。

埋設部分での漏水はありませんでしたので、ハツった土間コンの復旧です。
その前に・・・

コンクリートは、打設するのは楽しい作業です(あくまで小規模の場合ですが)。
一方で解体するのは大変な作業で、そのうえ処分に困るコンクリート殻が大量に発生します。
土間コンを復旧する前に将来のことを少し考えます。

井戸水は、いまのところ質・量ともに良好です。
将来的には宅内給水にも使うことを視野に入れたいと思います。

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ちょうど今回配管した井戸水の給水管を直交する形で、上水道の給水管が通っています。
ここで切り替えれば、宅内で井戸水が使えることになります。
(井戸水の給水管と上水道の給水管を接続することはしません。これは「厳禁」です。)

ただ、全て井戸水というのは不安ですので、別系統で上水道を宅内に引き込むことになります。
その場合、今回土間コンを復旧するところに再度配管することになります。
そこで、その部分だけは解体しやすいように薄い(15mm程度)モルタル敷にとどめることにし、その分を砂利でかさ上げします。

では、コンクリートの打設です。
土間コンをハツったときに発生したコンクリート殻を砂利の代わりに使います。

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コンクリートを打設します。
(モルタル敷にとどめるところは除いています。)

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モルタルを全面に打設します。

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井戸の井筒(陶製)はコンクリートで包まれていますが、一部がむき出しになっています。
コンクリート作業のついでに、この部分も直します。

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型枠を組んでコンクリートを流し込めば良いのですが、上部が張り出しているため流し込めません。
面倒ですがモルタルを塗り重ねることにします。
横着して、無謀にも今回5cm(下のレンガが隠れるぐらい)を目標に塗り付けます。
(普通は1.5cm程度かと思います・・・)

なんとか塗りつけできました。

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上部の張り出しまでは、さらに5cm程度塗り重ねしなければなりません。
次のモルタルの付きがよくなるように櫛目を入れておきます。

シートで養生して本日の作業終了。

<続きます>