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井戸の再生(20)当面の対応策

自宅敷地内の井戸の一つについて、井筒がぐらつき、いつ落下してもおかしくない状態になってきていることから、何らかの対策を講じることにしました。

この井戸については、埋め戻すことを含めて今後どうするのか、以前、検討しました。
我が家には他に井戸があるため、将来的にもこの井戸を使う予定はありませんが、水脈を維持するためにも可能であれば井戸を再生させたいと思い、下図に示す案を考えました。

具体的には、新たな側(がわ)として塩ビ管を設置したうえで、その外側を埋め戻します。
そして、側(鞘管)の中に吸込管を敷設し、手押しポンプ等で地下水を汲み上げられるようにする案です。
(井戸を廃止し埋め戻す際には息抜き用のパイプを入れることが多いということを聞き、それなら一回り大きいパイプを入れて井戸を使えるようにしたらどうだろうかと考えたわけです。)

ただ、こうして再生するには、事前に井戸内に堆積しているであろう土砂を除去し、現在濁った状態の井戸水を回復させるなど、時間をかけて行う必要があるように思います。
このため、当面する問題(次項)を優先して対策を講じることにします。

  • 落下しそうになっている井筒の撤去
  • 井戸水を濁らせている原因と考えられる土砂の流入防止

土砂の流入防止については、上図のとおり簡易な土堤を築くとともに屋根(ブルーシート)をかけます。
井戸再生の際には新たな側(がわ)として塩ビ管を設置することになりますが、これを先行して設置すれば屋根の柱として利用できそうです。

そこで、まずは材料の塩ビ管を準備します。
塩ビ管は当初、VPφ75(内径約75mm)を購入するつもりでしたが、敷地内で長年雨ざらしになっていたVUφ150(内径約150mm)がありますので、これを使うことにします。
なぜVUφ150があるのか不明ですが、おそらく15年程前に合併浄化槽を導入した際の残材だと思います。

4mの塩ビ管が必要になるため、残材を継いで4m(=1.45+1.45+1.1)にすることにし、継ぎ手ソケット(DV継手、下写真で右上)を入手しました。

塩ビ管の施工要領に従って端部をヤスリで面取りし、規定長さに接着剤を塗布し接続します(圧力管として使うわけではないので適当で良いのでしょうが念のため)。
また、底部には集水用(補助)としてφ10mmの孔を30mmピッチであけています。

完成。

<続きます>

井戸の再生(19)井戸と湧水

我が家の敷地内に井戸が3井あるのですが、そのうちの1井については状態(構造面等)が悪くなっていることから、半年程前、現状を確認するとともに再生案を検討しました。

そのときは冬で寒かったこともあり、水が恋しくなる夏までは一旦保留(^^;)ということにしていました。
そして半年が経過し夏になりましたが、実は対応せざるを得ない状況にもなりつつあり・・・。
と言うのは、1枚目写真のとおり井筒の外側に穴があいているのですが、その穴が徐々に広がっている模様で、井筒がぐらつき、いつ井戸内に落ちてもおかしくない状態なのです。
井筒が落下すれば回収するのは困難でしょうし、井筒が落下した状態では井戸を埋めるにしろ再生するにしろネックになるに違いありません。
そこで、とりあえずは井筒を撤去するとともに、降雨時に土砂が井戸内に流れ込まないような措置を講じることにします。

ところで、自宅の裏山(里山)に大量のゴミが投棄されているところがあるのですが、そのうち地下水が湧出しているところについては今春にゴミを撤去・処分したところです。

<ビフォー>

<アフター>

この湧水(自由地下水)は砂礫層と粘土層との境から染み出ており、その高さを地表面から測ると3〜3.5mです。

このとき、近くの井戸(自由地下水)の水位を測ると地表面-3.1mになっています(下図で「2017.3.18」)。

従って、この湧水と井戸の水脈は同一のものであると推測できるかと思います。

さらに湧水の位置と方向を図示すると下図(湧水は左下)のとおりです。

以前、地下水は上図のとおり南から北に向かって流れていると想定しましたが、湧水はこれを裏付けるもののように思います。

<続きます>