カテゴリー別アーカイブ: 古民家再生

井戸の再生(1)計画

里山や古民家の再生に関するブログを始めることにしました。

三年前に父が亡くなり、実家の土地や建物を相続しました。
先祖代々の土地と建物で、田舎の広大な敷地と老朽化が進む古民家。
手をつければキリがなく、アレやコレやバタバタして三年が過ぎたような感じです。

里山や古民家の再生はまだまだ途中です。
しかし昨年、建築士さんと大工さんに主屋の古民家を改修していただき、気分的にずいぶんと楽になりました。
前々からやろうと思っていたブログを始めたいと思います。
里山や古民家の再生の過程を最初から順を追って書いていくとよいのですが、思い出しながら書くのは大変・・・
それらは追い追い書くとして、まずは現在やっていることを書きたいと思います。

今は井戸の再生(再活用)を行っています。

IMG_3703

井戸2

再生(再活用)する井戸は、掘井戸で深さ3.9m、水深は1.6mです。
水の状態は上から覗き込む限りでは良いようです。
現在は屋外に位置しますが、15年ほど前にリフォームするまでは下屋内にありました。
昔は炊事や洗濯、風呂などに使うメインの井戸だったのでしょう。
親戚の方から聞いた話では、この井戸のなかには魚が住んでいて、井戸の神様として大切にされていたそうです。
このような井戸も昭和30年代に水道が供用されて以降は使われることがなくなりました。

この井戸を再活用するため、電動ポンプを設置し、外流しで井戸水を使えるようにしたいと思います。
周囲には既存の埋設管がいくつかあるので、簡単な図面を書いて検討します。
(自分用に作ったもので、かなり分かりにくいです。)

井戸1

○ポンプは隣接する倉庫のなかに設置することにします。
○井戸からポンプまでの横引き区間の配管は通路を横断するため、邪魔にならないように地中に埋設します。
○雨水排水桝があるところに外流し(給水栓)を設け、ポンプから外流しまで埋設配管します。

こうすると井戸の周囲にポンプや配管がみえることなくスッキリします。
問題は井戸の側面をうまく抜いて配管ができるどうか・・・
とりあえずは現地に配管位置の芯出しを行います。

IMG_3626

○右側が井戸。
○左側がポンプを設置する倉庫。
○向こう側にある排水桝に、外流し(給水栓)を設けます。

<続きます>

井戸の再生(2)土間コン切断

前回、現地に配管位置の芯出しを行いました。

配管する区間のほとんどは土間コンが施されているため、コンクリートをハツらなければなりません。
ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを取り付けて、掘削ラインでコンクリートを切断します。

IMG_3660

切断が終われば、次はコンクリートのハツリ。
広くないし土間コンの厚みも薄いだろうと、ツルハシを使って人力で叩き割っていくことにします。
倉庫で長年眠っていたツルハシの出番です。

IMG_3749

ツルハシには祖父の名前が刻まれています。
一緒に写っている唐鍬には高祖父(曽祖父の一代前)の名前が刻まれています。
曽祖父は亡くなって既に100年以上が経っていますので、この唐鍬も100年以上の骨董ものです。
「昔の鍛冶屋さん手作りのものは良いな」と感傷にひたりつつ、いざハツリ開始。

ところが、まったく歯が立たず・・・
カッターを入れたところの写真に少しハツリかけた部分が写っていますが、余りにのハツれなさに中止。
これだけ硬いと鉄筋が入っているな・・・
「あとで壊すことを考えれば、むやみやたらに頑丈にすれば良いというものじゃない!」と文句のひとつも言いたくなります。

ツルハシでの作業はあきらめ、電動ハンマーをレンタルするために近所のホームセンターへ。
電動ハンマーのレンタルはあったものの、1日1,700円と若干高め。
さらにレンタルするには会員証が必要で、その作成にひと月かかるとのこと。
それならヤフオクで中古品を買おうと考え、この日の作業は早くも終了・・・

<続きます>

井戸の再生(3)ハツリと掘削

前回、ツルハシでのハツリを断念しました。

その後ヤフオクで電動ハンマーを購入しました。
マキタのHM0810という機種です。
相当使い込まれているものを約5,000円でゲット。
一泊二日のレンタル2回分でモトがとれる値段です。
でも、ヤフオクはまさに玉石混交で5,000円が水の泡と消えることも覚悟です。

いざ!ハツリ始めます。

IMG_3661

あまりの爆音にビックリ!
イヤープロテクターの付いたヘルメット(チェーンソー用)を被ります。
それでもハツリは進み、要領をつかむと少しクセになりそうな作業です。
鉄筋が入っていたのは最初だけでしたが、鉄筋がないところでもツルハシではとても歯が立ちそうにありません。
コンクリートは便利で施工性も良いので好きですが、こうした作業を行うと「多用厳禁!」と痛感します。

井戸の近くは、井筒まで破壊しないように慎重にハツっていきます。

IMG_3665

無事ハツリ完了。
鉄筋はディスクグラインダーの刃を切断砥石に交換して切断します。

IMG_3666

続いて地面を掘ります。
今は使われていない排水管が出てきました。

IMG_3668

昭和30、40年代の頃のものと思いますが、昔は丁字管が無かったのでしょうか?
切り込みを入れた本管に立上り管を被せ、周りをコンクリートで抱かせてあります。
塩ビ管がペラペラなのは経年変化で薄くなったのかもしれませんね(笑)

埋設管の深さが約30センチになるように掘ります。

IMG_3670

問題の井戸側面の貫通部分に取り掛かります。

IMG_3671

井筒の下に基礎石があります。
その下は粘土で固められていて、井戸内へ土が崩れないようにしてあるみたいです。
この粘土部分に横穴をあけるように掘って無事井戸内に貫通させることができました。

<続きます>

井戸の再生(4)配管

前回、土間コンクリートをハツって、土を掘りました。

ようやく配管です。
配管には塩ビ管VPの口径φ20mmを使うことにしました。
上水道の宅内配管は口径φ13mmが多いですが、井戸の場合は圧力損失を小さくするため、より大きい口径を使うようです。

配管は水の流れに従い上流から下流に向かって行うことにします。
まずは井戸側面の貫通部です。

IMG_3677

倉庫への引き込み部分は、基礎コンクリートの下を通します。

IMG_3676

水平器で勾配を確認し(特に井戸からポンプまでの吸い込み側は逆勾配にならないように)、全体を配管します。

IMG_3675

本来は配管が完了した時点でポンプを試運転し漏水がないことを確認するそうです。
しかし、ポンプ自体まだ手に入れていません・・・
この状態で雨が降ると、井戸側面の貫通部への影響が心配です。
ということで、漏水の確認を行わないままに埋め戻します。
(塩ビ管の配管はほんの少しだけ経験済みなので大丈夫でしょう!?)

井戸側面の貫通部分は粘土を使ってしっかり充填しておきます。

IMG_3679

この粘土は昨年の主屋の工事で発生した壁土です。
百年以上前のものでも、このように再利用できるのは自然由来のものだからでしょう。

給水栓付近などを残して埋め戻し完了。

IMG_3681

倉庫内は立ち上げのところまで配管しました。

IMG_3680

手前側が吸い込み側。
奥側が吐出側になります。
あるメーカーのポンプの仕様をもとに管の位置や高さを設定していますが、ポンプの選定はこれからです・・・

<続きます>

井戸の再生(5)立水栓作製

前回までで埋設部分の配管が完了しました。

肝心のポンプはまだ手に入れていません。
いくつかのメーカーのHPを見てはいるのですが、種類が多く一体どれが良いのやら???
とりあえずポンプは後回しにし、外流しのほうを先に整備することにします。

まずは立水栓ですが、立水栓の高さは?

○流し台は他のところで使われているもの(高さ80cm)を流用する予定。
○蛇口は、流し台から20cmぐらい上にくるようにすればよいのかな。
○地面へ30cm程度埋めてやれば安定するでしょう。

ということで、立水栓の高さは、80+20+30=130cmとなります。

近所のホームセンターで市販のものを探すと、高さの大きいもので120cm(少し低い)。
安物(三千円程度)は合成樹脂製ですが、いつか周りをモルタルやレンガで化粧すれば良いか。
でも、モルタルやレンガで化粧するのなら安物と言えども勿体ないような・・・
ということで、立水栓も自作することにします。

廃材の塩ビ管(VPφ65)を柱として、そのなかに給水管(VPφ20)を配管します。

IMG_3686

将来的に、柱(塩ビ管)の周りをモルタルやレンガで化粧することを考慮し、蛇口を取り付ける位置を柱の外面から5cm離しました。

IMG_3685

自作ですので、給水管の入口と出口の方向も自在です。

柱(VPφ65)の上部にVUφ65のキャップを被せて完成です。

IMG_3687

VPにVU?
種類が異なりますが、どちらも外径が同じなのでこうしたことができるのですね。
このように外径基準になっているのは、円筒形の型枠に内側から材料を吹き付けて製造しているからなのだと思います。
吹き付ける材料の量を変えるだけで、肉厚の異なるVPとVUが作れることになります(全て想像です!)。

既に配管済みのところに接続します。

IMG_3689

埋め戻して立水栓設置完了です。
(肝心の蛇口がついていませんが・・・)

IMG_3700

<続きます>

井戸の再生(6)流し台再生

前回、立水栓を設置しました。

流し台は、他のところで使われているものを流用します。
こちらがその流し台です。

IMG_3706

ずいぶん老朽・劣化しています・・・
祖母が購入したものです。
祖母が亡くなってから30年が経ちますので、少なくとも30年以上の骨董ものです。

特に脚が酷く、自立しません(写真ではかろうじて立っていますが)。
でも脚さえ直すことができれば、まだ使えそうな気もします。
ということで、流し台も再生することにします。

まずは、サビの酷いシンク(トタン製)。

IMG_3710

ディスクグラインダーに取り付けたワイヤーブラシでサビを落としました。
続いてシルバーの油性塗料で塗装します。

IMG_3711

光の反射具合のためか、写真で見ると新品同様です!

脚の鉄パイプはさすがにサビ落としだけでは無理です。
脚の下部を切り取り、新しいものを継ぎ足そうと思います。
鉄パイプの直径は9mm。
ちょうどストックしてあるビニールハウスのパイプ(廃材)と同径なので、それが使えそうです。

問題は鉄パイプをどのように継ぎ足すか???
以前ビニールハウスを解体するときに、鉄パイプのなかに径の小さいパイプを入れて継いであることを思い出しました。
農業資材店で探したところ同じものが見つかりました。(下写真で中央の金具です。)

IMG_3712

このように継ぎ足すことができます。

IMG_3713

全ネジ棒(M6)で4本の脚を連結して組み立てます。

IMG_3714

脚を塗装し、排水ホースも交換し完成!

IMG_3719

蛇口と流し台の高さ関係も良い感じです。

シルバーの塗料や全ネジ棒などの購入に要した費用は約1,500円です。
安く済みましたが、手間はかかりますね。

<続きます>

井戸の再生(7)ポンプ設置

前回、古い流し台を再生しました。

一方の配管の続きですが、ようやくポンプを入手しました。
荏原製作所の20HPE0.15Sという機種です。
インバータポンプで、静かで電気使用量も少ないそうです。

HPE

同じメーカーの砂取器(井戸とポンプとの間に設置)も購入しました。
井戸の状態によっては必要ないかもしれませんが、長年使用していない井戸でもあるため、念のため取り付けます

同様に必ずしも必要ではありませんが、管理のためにポンプ吐出側にバルブ(ボール弁)を設置します。
近所のホームセンターで最も安価(1,000円程度)なボール弁(黄銅製、テーパ雄ネジ×テーパ雌ネジ)を入手しました。
これをポンプの相フランジ(テーパ雌ネジ)に直接取り付けるつもりでした。
しかし、ポンプの取説に「ポンプの相フランジはステンレス製のため、黄銅などの異種金属製のものを接続してはいけない」とあります。
電気作用で腐食するそうです・・・

そこでポンプとバルブとの間に塩ビ管を挟むことにします。
部品が足りているか並べて確認します。

IMG_3726

○左が井戸側、右がポンプ側
○上が吸い込み側(井戸からポンプ)、下が吐出側(ポンプから給水栓)
○写真真ん中の大きな部品が砂取器

赤文字はネジの種類です。
給水管のネジにはいくつかの種類があって、素人には頭が痛いです・・・
R(テーパ雄ネジ)とRc(テーパ雌ネジ)の接続は特に問題なく施工できそうです。
問題は、バルブの雄ネジ(R)に接続する塩ビ管のソケット(いわゆる給水栓ソケット)がRp(テーパ雄ネジ規格の平行雌ネジ)であることです。
塩ビ管メーカーのカタログをみると、締め付けトルクとか、いろいろ難しいことが書かれています。
埋設部分ではないので、施工が悪く漏水すればやり直せばよいか・・・。

ポンプの設置台を作ります。

IMG_3727

コンクリートブロックの上にゴムシート(軽トラ荷台用シートのお古を流用)を重ねました。

RとRpのネジ接続に自信がありませんが、とりあえず配管完了。

IMG_3728

電源コードを接続し、カーバーを被せて完成!
試運転といきたいところですが、まだ井戸内部の配管が終わっていません・・・

IMG_3738

<続きます>