投稿者「里山古民家」のアーカイブ

サイクロン集塵機の自作(16)改良は続く

先般、自作サイクロン集塵機を改良しました。

集塵の能力を含めて思った以上のものになったように感じています。
ただ、その分、さらに改良したいと言う欲がでてきました・・・。
そのひとつがダストボックス(上写真で円筒形の容器)です。
このダストボックスは溶接材の梱包容器を再利用したもので、溶接材のメーカー名などが表示されているだけでなく、経年で全体的に薄汚れた感じがします。
表面の紙を新しく貼り直そうかとも思ったのですが、作業のしやすさから合成樹脂塗料(色:アイボリー)で塗装することにします。
紙のうえに塗料を塗ることになるため、2度塗りとし、1度目はサッと薄く塗るだけにします。

そして、2度目を塗って完成です。

塗料は百均のものですが、綺麗に仕上ります。
サイクロン集塵機の性能には関係ありませんが、やはり綺麗になると気持ち良いものです。

あと、キャスターを大きいものに交換したいと思っています。
と言うのは、今回の改良において送風機として木工用集塵機を用いましたが、その重量があるため従来使っていたキャスター(φ25mm、耐荷重8kgf×4個)では動きが悪いのです。

ちょうど、車輪径φ40mmの自在キャスター(下写真で黒色の車輪)が手元にあるため、それと交換することにします。

従来、キャスターは上写真のとおり柱の底(木口)に取り付けていたのですが、キャスターを大きくすると、この方法は厳しいです。
そこで、取り付け箇所を広くすべく、三角形に切った合板を四隅に張り付け。

合板にキャスターをビス留めして取り付け、キャスターの交換完了です。

あと、改良したいと思っているのが送風機(木工用集塵機)の電源スイッチです。
送風機は最下段に設置してあるため、スイッチを操作するたびにしゃがむ必要があるのです(下写真は塗装やキャスター交換前のもの)。

しゃがまなくても済むよう、送風機本体のスイッチとは別に操作しやすい高さにスイッチを設けることにします(送風機本体のスイッチは常時ON)。
スイッチを設けるには配線が必要になるため、ついでにコンセントも設けて電動工具の電源もとれるようにしたいと思います。

ところで、今年7月、鉄骨倉庫内を整備した際、電動工具用にスイッチ&コンセントを設けました(屋内配線の一部)。
このスイッチ&コンセントはスイッチONで集塵機を動作させるとともに電動工具(卓上丸ノコ)に給電するようにしてありますが、なかなか使い勝手が良いです。

そこで、サイクロン集塵機も同様に使えるように下図(手書きのままで見にくくてスミマセン)のとおり配線することにします。

<続きます>

一輪挿しを作製(破竹の開花)

昨年の今頃、古材を再利用して木箱を作りました。

この木箱を作ったのは、昔、田圃で拾った土器(須恵器)を地域の文化祭に出品するためです。
地域の文化祭は数年前から開催されているのですが、私は昨年初めて出品しました(地区の担当者に依頼されて出品)。
文化祭への出品は昨年だけのつもりでいたのですが、今夏、文化祭の主催者である自治会長や副会長と3人で支障木を伐採し、その木を薪ストーブ用の薪にさせていただいたこともあって、今年も出品することに。
ただ、問題は何を出品するかです。
昨年と同じと言うわけにもいかず、かと言っても絵や書などの高尚な趣味もなし・・・。
地域に関係するもので何か良いものはないかと考えて思いついたのが、今年2月に町内で見つけた竹の花です。

今年2月、近所の方とミカン(八朔)を収穫しに山に行ったとき、隣接する竹藪(下写真)の様子がいつもと違うこと気づきました。

上写真のとおり竹が茶色くなって枯れているのです。
竹藪は以前から荒れており、枯れた竹も多かったものの、それとは違って薮全体の竹が枯れています。
倒れている竹があったため、その枝先を見ると花が咲いた跡を見つけました。

私自身、竹の花を見るのは生まれて初めてですが、竹はイネ科の植物で、花も稲のそれと似ていて直ぐに花だとわかりました。

竹の花は60年あるいは120年に一度しか咲かず、開花すると、その後、薮全体の竹が枯れると聞きますが、まさにこの薮の竹も開花して枯れたのです。
この竹の種類はハチク(破竹)で、ネットで調べると、ハチクは広域にわたって一斉に開花する性質があり、近年、全国でハチクの開花が確認されているようです。
ハチクの開花は120年周期とのことで、我が町の竹も120年ぶりに開花したのでしょう。

120年ぶりの開花で珍しく、枝の1本を持ち帰って保管してありますので、それを地域の文化祭に出品すればと考えたわけです。
この竹の枝を出品・展示する際には一輪挿しのような花器に生けると良さそうです。
そこで、竹を使って一輪挿しを作ることにしますが、展示台のうえに一輪挿しが自立するよう土台が必要になります。
土台として、ある程度重さのある板材を探したところ、以前、庭木(チャボヒバ)を自家製材したものがちょうど良さげです。

上写真で中央の一番厚いものを使うことにします。

板の長さから一輪挿しを2個作ることにし、スライド丸ノコでカット。

竹も直径2cm程度のものを準備しました。

土台にする板材について、トリマーを使って面取り。

この土台に竹を固定できるよう、座ぐり錐(竹の直径に設定)を使って穿孔。

この穴に竹を差し込んで、一輪挿しの完成です!

一輪挿しが2個できたため、1個には竹の花を生け、もう1個にはテングス病にかかった竹(下写真)の枝先を生けることにします。

テングス病は枝先が鳥の巣(天狗巣:テングス)状に異常繁殖する病気で、放置竹林でよく見かけます。

これを見て「竹の花が咲いた」と勘違いすることが多いため、竹の花(下写真で左側)と並べて展示することで比較してもらおうと思います。

ついでに、それぞれのラベルには「A」「B」としか示さず、クイズ形式でどちらが竹の花か当ててもらうことにしましょう(^_^)