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古民家の自然換気(53)換気排熱ファン設置①

今年も酷暑の夏を迎えました。
既にエアコンがフル稼働するようになっていますが、できるだけエアコン(電気)に頼らなくても済むよう周囲の自然環境(里山等)や古民家の特徴を活かした工夫をいろいろと行っています。

上写真の竹天井やシーリングファンはそのひとつで、室内の熱気を天井裏(→屋外)に排出するとともに、冷たい外気を取り込もうとするものです(自然換気)。
さすがに酷暑ともなるとエアコンに頼らざるをえないものの、さらに自然換気の効果を高める方法がないものかと思っています。
そのヒントを探してネットを閲覧していると、三菱電機から「換気排熱ファン」(下写真)なるものが市販されていることを知りました。

三菱電機 V-20MEX2

三菱電機HPの製品情報を読むと、この換気排熱ファンを天井に取り付けることで、下図のとおり室内や屋根裏の熱気を屋外に排出するとともに、冷たい外気を取り入れるとあります。

三菱電機 HPより

つまり、古民家で行っている自然換気を、換気扇を使って強制的に行おうとするものです。
エアコンの大手メーカーでもある三菱電機は「家は高機密・高断熱、そしてエアコン設置」を推進しているものとばかり思っていましたので、こんなユニークな製品を出していると知って驚きました。

そんな三菱電機に敬意を表し、試しに1台購入してみました(V-20MEX3)。

天井に取り付ける一般的なパイプファンに似た外観ですが、内部はシロッコファンではなくプロペラファンになっています。

風量は300m3/h(静圧0Pa)で、同程度の能力のパイプファンに比べて価格は少し高めの約13,000円(ネットでの実売価格)です。

これを主屋(古民家)に取り付けようかとも考えたのですが、下図(再掲)に二階建ての絵が使われているのを見て、主屋ではなく離れ(二階建て)に設置してはどうかと思うようになりました。

三菱電機 HPより

と言うのは、主屋(古民家)は屋根裏が広いため、さほど熱気は酷くない一方、離れの二階が灼熱地獄状態になるためです。
離れでは母が寝起きしていますが、屋根裏に溜まった熱が夜に輻射熱として伝わってきて寝苦しい夜になってしまうわけです。
下図(三菱電機HP)を見ると、エアコンの効きも良くなり、寝苦しい夜が解消されるとあります。

三菱電機 HPより

離れの屋根裏に設置することにし、現状を確認するため屋根裏に上がります(押し入れ内の天井点検口から進入)。

写真には写っていませんが、棟の両端に換気口があります。
また、換気排熱ファンは50m2に1台以上設置するのが望ましいとあるのに対し、屋根裏の広さは約50m2(15坪)のため屋根裏の中央付近(上写真で朱色丸印)に設置することにします。

居室側から見ると下写真で朱色矢印のところに換気口(換気排熱ファンのグリル)ができることになります。

それでは作業に着手します。
まずは天井に開口(□260mm)を設けます。
天井材は石膏ボードで、開口の四隅をドリルで穿孔。

何しろ石膏ボードは粉塵が凄まじく、切断時の粉塵が室内に飛散しないように先ほどの穴を目印にしてビニール袋を取り付けます。

天井裏からボード用鋸で切断。

無事切断できたため開口の3辺に野縁を追加して換気扇本体をビス留めできるようにします(石膏ボードにも直接取り付けられますが、念のため強度が得られる方法にしました)。

本体を取り付け(居室側からビス留め)。

とりあえず本体(下写真で朱色矢印)を取り付けるところまでできました。

<続きます>

自然農:サツマイモとジャガイモ

前回、農具掛けの設置など鉄骨倉庫内に農作業用の一角を整備しました。

こうした整備関係のブログ記事をアップしているものの、肝心の農作業については近頃ブログ記事にしていなかったように思います。
実際には農作業(自然農)に力を入れているですが、基本的には同じことの繰り返しで、特段新たにブログ記事にするようなことがないのです・・・。
そうしたなか、昨冬このブログを通じて知り合った方から、さつま芋(自然農で栽培したもの!)をわけていただきました。
ほとんどは薪ストーブで焼いて美味しくいただいたのですが、2個だけは種芋にしようと残しておきました。
サツマイモは、そのままでは冬越ししないこともあって(秋に必ず収穫しなければならない)、ここ5年以上栽培していませんでしたが、焼き芋が美味しかったため久しぶりに栽培することにしたのです。

3月下旬に種芋を植え付け。
6月下旬になって蔓が旺盛に伸び出し、苗を採れるようになりました。

苗を採っても直ぐに伸びてきますので、梅雨の間に3回にわけて植え付けました。

ホームセンターなどでは随分早い時期に苗が販売されるため、こんな遅くても大丈夫かと焦ってしまいますが、自然のサイクルではこれで良いのでしょう。

ところで、上写真(再掲)でサツマイモの近くにジャガイモ(朱色矢印)が写っていますが、当然、サツマイモ(種芋)を植え付けたときには、ここにジャガイモが植っているとは知りませんでした。
ジャガイモはサツマイモと違って、そのままでも冬越しするため(収穫しなくても良い)、どんどん増えていき(小さくて数が多い)、畑を掘ればジャガイモが出てくる状態になっているのです・・・(ニンニクも同様の状況)。
そこで、昨秋からジャガイモとニンニクを駆除!?しているのですが、駆除したものの一部を昨秋に植え替えておいたため、それを先日掘ってみたところ出るわ出るわ!

やはり植え替えると芋が大きくなります。

芽欠き等の管理を一切行っていないため大きさにバラツキがありますが、総じて大きく、こんなデカイものまで!

自然農で基本的に無肥料のため(薪ストーブの灰や剪定屑等は投入しています)、これまでナスなど多肥を要するものはできなかったのですが、昨年からナスもなんとかできるようになってきました。
ジャガイモもナスと同じナス科の植物ですが、ナスができるぐらい土地が肥えるとジャガイモだとこれぐらい大きく育つようです。

ちなみに、現在の畑の様子は下写真のとおりです。

ゴーヤやキュウリがジャングル状態。

今年はいつものミニトマト(自生)に加え、中玉トマトを育ててみましたが、今のところは青枯れすることもなく良い感じです。

ほかにも夏野菜はひととおり作ってあり、全体的に調子が良い状況です。