冬季に作業を行っている自宅裏の里山整備ですが、竹の間伐については今シーズン分を終えました。
樹木については特段支障になっているものはない一方、薪ストーブ用の薪(再来年に使う分)がほしいため伐採することにします。
既に目星を付けているものがあり、それは下写真で朱色矢印で示すムクノキです。
樹高20mを超える大木ですが、てっぺんのほうで幹が「く」の字に曲がっています。
以前は竹が生えていたので、その勢いに押されたようです。
根本から見上げても途中から複雑な方向に曲がりくねっていますが、全体的には重心は果樹園側にあるように感じます。
重心の方向や、掛かり木になる可能性、伐採後の材の運搬を考慮して果樹園側に伐倒することにします。
ただ、伐倒方向には数年前に植えた果樹があり、ムクノキの樹高から下敷きになる可能性があります。
そのときはそのときですが、一応、ロープで牽引して伐倒方向をコントロールできるか試してみることに。
スローラインを何度かトライして、なんとか下写真で朱色矢印で示すところにロープを掛けられました。
高いところに掛けるほどテコの原理により大きな力が作用して有利になるのですが・・・。
アンカーにする木にロープを引いてみると、なんと先にロープを掛けた箇所は樹高の1/5程度の高さしかありません!(下写真で朱色矢印が今回伐倒するムクノキ)。
これでは木を引き起こすような力は掛けられないでしょう。
ロープは伐倒方向の目印ぐらいにしか使えそうにありません。
それでは、ロープの方向を目印にして正確に受け口を作ったうえ追い口を切ります。
そして、伐倒。
無事伐倒できたものの、追い口が上写真で手前に向かって低くなっています。
追い口側(上写真で左側)にカシの木が隣接しており、それを切らないように気を取られてチェンソーの保持がいい加減になってしまいました。
今回は狙った方向に倒れたものの、これだとコントロールを失う可能性があり、これは大反省点です。
チェンソーワークは大失敗でしたが、ムクノキ自体はうまい具合に果樹と果樹の間を抜けて倒れてくれました。
先端の枝がスギの木に掛かる程度で、ほぼ無傷で済みました。
てっぺんのほうで「く」の字に曲がっていたところは下写真のようになっていました。
ムクノキは巨木にもなる木で、大きく枝を広げるようなイメージがありますが、このムクノキは、この「く」の字になっているところより下に枝は全くありません。
竹の勢いに押され、竹の高さを超えるところでしか枝を広げられなかったわけです。
伐倒したムクノキはいつものとおり玉切り&薪割りしてストーブ用の薪にします(下写真で木肌に少し赤みのあるのがムクノキ。黄色いのはアカメガシワ)。
ムクノキはエノキと同じ科(アサ科)の樹木で、エノキ同様に密度が高いため火持ちの良い薪になります。
ただ、重量があるので運搬が大変なのと、若干繊維が素直でなくて割りにくいです(太いところは楔で2分割しておかないと斧だけでは太刀打ちできない感じ)。
ところで、上写真で奥に写っているのが昨夏に設置した第3号薪棚です。
左の第2号薪棚と合わせてL字形で囲われた、このスペースを今シーズンから薪割り&薪の仮置き場として使っています。
薪はしばらくこの状態で雨ざらしにしたうえ(雨ざらしにする理由はアクや油分を落とすため)、梅雨明け頃に薪棚に収納するつもりです。
歳取るばかりで掃除も大変です。
庭のイブキとマキを伐採しました。
少し前には、搗き臼と挽き臼を置くためにウバメ樫も切りました。
これね、常緑樹?なんで、季節を問わずチョロチョロと葉っぱを落とすから難儀なんです。
工場もさることながら、庭も終活?です、トホホ。
おはようございます!
庭は落ち葉のことを考えてマキやイブキなどの常緑樹が植えられているのでしょうが、それでも落ち葉掃除は欠かせませんからね。
我が家も随分と庭木を伐採し、以前の半分以下の本数になっています。
庭木を減らす一方、山に木を植えるようにします。
山なら剪定も落ち葉掃除も不要ですからね(^_^)