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木箱の作製(1)竹製ラベル

我が町(自治会)では2年ほど前から秋に文化祭が開催されるようになりました。
文化祭と言っても高齢者のカラオケ大会のようなものだろうと思っていたのですが、組長(地区の自治会役員)の方によると町民による各種展示も行なっているとのこと。
そして、今年はその展示への出品が少ないそうで、何か出品してくれないかと頼まれました。
自筆の絵画や書でも出品できれば良いのですが、生憎の悪筆です・・・。
何か町内の方が興味をもって見てもらえるものがないかと考えて思い付いたのが、昔、町内で拾った古代の土器片です。

当地はかなり古い時代に人が住み着き、耕作を行なっていたようです。
その証拠にもなりますが、平成の初め、町内で圃場整備事業(耕地整理)が行われた際、地中に埋まっていた土器片が掘り返されて至るところに散乱しているのを目にしました。
ちょうどその時、大学で古代史の授業を受けていたため、目ぼしいものを拾って先生に見てもらいました。
その先生は県内の古代遺跡に関して権威のような方で、すぐさま土器の名称と時代を教えていただきました。

<土師器 高坏脚部 / 古墳時代前期>

<須恵器 坏蓋 / 古墳時代後期>

<矢尻(土器ではありません)>

こうした土器片はそれほど珍しいものではないですが、当時(古墳時代)、わが町はこれらの土器の一大生産地(古窯跡)であったことから、ほぼ間違いなく我が町で生産されたものになります。
町内の方に郷土の歴史の一端に触れてもらうのも悪くないだろうと、これらの土器片を文化祭に出品しようと思ったわけです。

土器片を出品・展示する際には、その名称や時代を示したラベルを一緒に並べたいところです。
ラベル、そして文字入れと言えば、先に過去帳を作製する際に購入したレーザー彫刻機です。

レーザー彫刻機はレーザー光線を照射して文字等を彫刻するもので、木材のほかに竹や皮、プラスチック等にも彫ることができます。
過去帳のときは木材に彫刻しましたが、今回は竹に彫刻してみることにします。
竹は以前エアコンの室外機カバーを作った際に使った割り竹が余っていますので、それを使います。

割り竹に彫刻。

竹にも良い具合に彫刻できました。
プラスチック製のラベルだと使い終わったらゴミになってしまいますが、これなら畑にでも置いておけばいずれ土に還ります。

土器片は長年、適当な菓子箱にぞんざいに放り込んであったのですが、この機会にちゃんとした箱に入れて保管するようにしたいと思います。
保管用の箱と言えば、昔の陶磁器は下写真のような木箱に収納されています。

これを真似して土器片の保管箱を作ってみることにします。
古い木箱を確認すると3分(9mm)程度の厚さの薄板を組んで作られています。

薄板と言えば、今年、祖父の古いタンス(下写真)を解体したのですが、そのうち使えそうな薄板を取っておいてあります。

このタンスも再生して使うようにしたいとも思ったのですが、虫喰いが酷く漆塗りも剥げていることから解体することにしました。

解体してほとんどは薪にしたのですが、抽斗に使われている薄板(下写真)は虫喰いもなく綺麗だったので残しておいたのです。

これらの板の厚さはバラツキがあり、平均7mm程度です。
自動カンナにかけて板厚を揃えるとすると5mm程度になります。
できれば9mm程度欲しいのですが、小さい箱で重量物を入れるわけでもないので大丈夫でしょう。

板厚(5mm)と、土器辺の大きさをもとに箱のサイズを下図のとおり決めました。

部材は側板4枚、底板1枚、蓋1枚の計6枚。
これらを単純に組むだけですが、昔のものを参考にして一方の側面に木口が現れないようにしています。

仏壇仕舞い(3)過去帳の表紙を作製

前回、位牌のデータを印刷して蛇腹式に綴じるところまでできました。

これに表紙をつけて本体を保護することにします。
市販の過去帳の表紙がどうなっているか確認すると高級感があるものの、いかにも抹香の臭いが漂ってきそうな感じです!?

今回これと同じサイズで作っているため、これから表紙だけを切り取って流用することもできます。
しかし、ここまできたら表紙も自作するしましょう。

表紙に使う材料は加工のしやすさや耐久性から木材が良さそうです。
何か良い木材はないかと考えて思い浮かんだのが、以前伐採した庭木(チャボヒバ)です。
既にこれを使って表札傘掛け(の土台)を作りましたが、まだ残っているのです。

表札
傘掛けの土台(ウェイト)部分

下写真は傘掛けを作ったときに撮影した断面ですが、庭木で苛めてあるため年輪が詰まっています。

これなら緻密な木目の板材が取れそうです。

早速、バンドソーを使って挽きます。

今回は表紙用に薄板が2枚必要になります。
できるだけ芯材(赤身)部分になるように中央付近から約12mm厚で2枚取りました。

これを自動カンナにかけて9mm厚の薄板に仕上げます。

板厚が薄いため反りを心配しましたが大丈夫でした。

続いて、所定の寸法で長方形に切ったうえ面取りを行います。
トリマーを使って面取りとともに飾り加工も施します。

サンドペーパーで磨いて仕上げます。

節が入ってしまったものの、木目の緻密さが年月を感じさせ、過去帳の表紙として良い感じになりました。

再び市販の過去帳を確認すると表紙にはタイトルを書けるようになっています。

おそらく、ここには「○○家過去帳」と書くのでしょう。
今回の表紙にも文字入れすることにしますが、やはり木材には彫刻したいところです。
しかし、表札の場合と違って文字のサイズが小さくなるため彫刻するのはかなり難しそう・・・。
「電熱ペン」(1万円程度。ウッドバーニング)を買って文字を焼き付けるしかないかとネットで調べていると、最近は同じ位の金額で「レーザー彫刻機」(DIY用)を購入できるようになっているとの情報を入手!
レーザー彫刻機はレーザー光線を照射して彫刻するもので、木材のほかにも竹や皮、プラスティック等にも彫刻が可能です。
今回の文字入れだけでなく、いろいろと活用できそうなので、AliExpressで下写真のものを購入(1万円弱)。

おもちゃレベルのもので期待はしていなかったのですが、試しに彫刻してみると全然綺麗に彫刻できるではありませんか(ただし、耐久性は??)。

表紙の板にも彫刻。

これで表紙自体は完成です(塗装は行いません)。
次に、これを先に作製した過去帳本体に取り付けます。
本体の前後には空白のページをそれぞれ1ページ設けてありますので、そのページに糊付けして表紙を接着。

紙と板との接着はデンプン糊を使うと綺麗に仕上がるのですが、今回は強度を優先して木工ボンドを使用しました。

さらに、この上に「きき紙」を貼って仕上げます。
きき紙には下写真の図柄入りの和紙を使うことにします。

今度はデンプン糊を使って貼ります(前もって霧吹きで水分を含ませておくと貼り付けたときにシワになりません)。

そして、過去帳の完成です!

これで過去帳は完成しましたが、位牌から過去帳に移行するには菩提寺のご住職に次の法要をお願いする必要があります。

  1. 位牌からのお性根抜き
  2. 過去帳へのお性根入り

たまたま現在、菩提寺の役員を務めていることもあってご住職にお願いしやすいのですが、これらの法要は仏壇仕舞い(仏間への棚(机)の設置)にあわせてお願いしようと思っています。
と言うことで、棚(机)の設置についても早い時期に行うようにしたいと思っています。