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庭の整備(67)タマリュウとヒメツルソバ

今夏に設置予定の第3号薪棚について、梅雨の間に材料の加工ができました(ブログ記事は遡って書いています)。

梅雨明けとともに棟上げする予定ですが、今年は長雨で一向に梅雨明けしてくれません。
週末の天気予報も土日ともに雨マーク。
しかし、実際にはずっと雨が降っているわけではなく、雨が止んでいる時間もあります。
こうした雨の合間や雨前に行うのが良いことと言えば、植物の植え付けです。
植え付け後の水やりも不要ですし、活着率も上がります。

植物の植え付けと言えば、今年6月にタマリュウ(2年前にポット苗を植え付け)を株分けして下写真の通路沿いに植え付けました。

このとき株分けした20株程度を植え付けましたが、もとは1株半です。
それがまだ10株以上残っていますので、株分けして150箇所以上に植え付けられることになります。
一気に150株を植え付けるのは大変ですし、分けて作業できるので雨の合間に少しずつ植え付けていくことにします。

しかし、150株以上ものタマリュウをどこに植えるのか。
植え付け間隔を20cmとしても30m(=150×0.2)以上!
その場所として考えているのが下写真の槙垣の下です。

アプローチ沿い(上写真で水色線)の一部は既にシバザクラを植栽してあります。
公道沿いも植栽する考えですが、東及び北に面するため日向を好むシバザクラは厳しいように感じ、日陰にも強いタマリュウを植栽しようと思うのです。
実際、槙垣の下にリュウノヒゲ(タマリュウの原種)が生えているのを見かけますので、タマリュウにとっても適地のことでしょう。

シバザクラやタマリュウを植栽するのは除草の負担軽減のためで、現状は下写真のとおり雑草で覆われています(これでも定期的に草取りをしています)。

実は今年6月に槙垣を剪定する際、植栽の作業をしやすいように垣根の裾を45°で内側に刈り込んでおきました(こうすると角度の変化点でエッジが生じて槙垣の印象が少し変わりました)。

上写真の箇所から植え付けていくことにし、タマリュウ1株を掘り上げて株分けします。

20株以上に株分けできました。

これらを20cm間隔で植え付けていきます(2列)。

笹も生えていますので、植え付けの際に掘ったところだけでも笹の根を除去するようにしています。
笹や雑草は厄介ですが、土の流出を防いでいてくれています。
見た目が悪いと言って笹や雑草を除去するだけでは土が流出してしまいますので、笹や雑草に代わってタマリュウを植栽するわけです。

第1弾として、下写真で朱色線の区間に植え付け完了(手前側は笹が密集しているため、今回はペンディング)。

上写真で奥側の槙垣開口部は敷地側に芝を張っているためタマリュウは植栽しません。
開口部を飛ばし、さらに植え付けていきます(下写真は後日、晴天時に撮影したものです)。

垣根の下で姿勢を屈めなければならないため大変なのですが、1回当たり20〜40株、延長にして5m程度のためそれほど負担にはなりません。

今シーズンはここまでできれば十分と思っていたのですが、梅雨の長雨によりどんどん進んでいくことに(薪棚のほうはストップしていますが)。

そして槙垣沿いはほぼ完了し、残る公道沿いは下写真の区間のみに。

ここは土留め(コンクリート製柵板)があるのですが、側溝との間にわずかなスペースがあり、そこに雑草が生えてきます。
なかなかここまで草取りする余裕がないのですが、隣家にとってはアプローチの道沿いになりますので、少しでも見た目が良くなるようにタマリュウを植栽することにします(土留めの上はシバザクラを植栽しています)。

長い梅雨のため、期せず公道沿いのほぼ全てにタマリュウを植栽することができました。
今回、植え付けたタマリュウの数は200株近くになると思います。
株の間が埋まるまでには2年程度かかり、それまでは除草する必要があります。
しかし、タマリュウが生えている分、雑草の勢いが落ちますし、何より闇雲に除草するのに比べてモチベーションが上がります。

グランドカバープランツ関係で、写真は以前にも紹介した排水路のヒメツルソバ(ミゾソバの仲間)です。

ヒメツルソバのグランドカバーによりほとんど雑草が生えてきません。

しかし、その上流部はヒメツルソバがほとんど生えておらず、ドクダミ等の雑草が蔓延っています。

ここもヒメツルソバでグランドカバーできないものかと思い、ヒメツルソバを株分けして植え付けみることに。

梅雨の間(7月上旬)に植え付けたのですが、その直後の写真は撮っていませんでした。
下写真は現在の様子ですが、ヒメツルソバが旺盛に成長してドクダミ等の雑草を抑えつつあります。

これからの季節、ドクダミの勢いは落ちますので、秋にはヒメツルソバの花で一面覆われそうです(^_^)

薪棚設置(11)屋根は杉皮葺き?

前回、仕口を刻みました。

梅雨明けとともに棟上げする予定ですが(ブログは遡って書いています)、棟上げ時には屋根も張りたいと考えています。
屋根は下図(側面図)のとおり片流れ(2寸勾配)にしています。

屋根の葺き材についてはポリカーボネート製の波板が安価で、施工も容易です。
しかし、ポリカは塩ビに比べて耐久性があると言っても屋根に使用する場合10年もてば良いほうかと思います。
そして、張り替えの度にゴミが発生することになります。
今回は薪棚で採光の必要がないため、耐久性やリサイクルのことを考えるとガルバ鋼板製にするのが良さそうです。
費用については、そもそも屋根の面積が小さい(1坪半)ためガルバにしても大して変わらないすが、であれば一般的な建築物のように下地(垂木+野地板)を作ったらどうか?
(垂木は廃材を再利用するとし、野地板の購入費として3,000円程度のUP)
下地があれば、屋根葺き材は波板に限定されず選択肢が広がります。
ちょうど今秋に杉を伐採する予定のため、その杉皮を葺き材として使えば面白そうです!

そこで、屋根の下地を作ることにし、その準備を行います。
垂木は廃材の野縁材(38mm角)を再利用することにします。

これを設計寸法より少し長めに切りますが、そのとき棟側がガレージ(鉄骨造)につくように傾き(2寸勾配:tan-110/2=78°)をつけておきます。

垂木を載せることになる母屋には垂木掘りを施しておきます。

屋根の勾配が2寸のため、端が7.5mm(=75/2×2/10)の深さになるように掘れば良いことになります。

垂木のピッチは1尺6寸(@484mm)にしています。

屋根に関して事前に準備しておくのはこれぐらいでしょうか。

ところで、薪を載せることになる桁について、中央の2本(下図で朱色)は75mmの母屋材を半分に挽いたもの(75×35mm)を用いることにしています。

平面図(当初)

しかし、十分な強度があるかどうか疑問に感じ、実はまだ半分に挽いていないのです。
まともに構造計算すればoutでしょうし、実物を見ても厳しい感じがします。
そこで、母屋材をそのまま使うことにし、下図のとおり変更することにします。

平面図(変更後)

75mm角の母屋材を1本追加購入し、加工。

これらの桁や土台は地面に近いところに位置するため、防腐塗料(クレオトップ)を塗布しておきます。

クレオトップ(瀝青系。クレオソートのような刺激臭なし)には色付き(ブラウン)のものがあったため、それを購入しました。
上写真のとおりオイルステインのように意外と良い感じに仕上がります。
オイルステインのようにと書きましたが、瀝青系のオイルに顔料を配合してあるわけで、これもオイルステインに違いありませんね。

こうした塗装は上棟後に行っても良いのですが、今年は梅雨がなかなか明けず、手待ちになっているため先に塗装を行いました。
あと、薪棚の側面に設置するストッパー(下図で朱色)も上棟後に適当に設置するつもりだったのですが、これも手待ちの間に準備しておくことにします。

相欠きで梁や土台に取り付けられるように加工します。

こうした加工も上棟後にできるものの、やはり事前に行う方が容易で正確に加工できます。
私はせっかちな性格なこともあって、ろくに準備しないまま先走ってしまいがちなのですが、今回は長雨のおかげで珍しく準備万端で上棟に臨めそうです。