月別アーカイブ: 2018年7月

果樹園の再生(20)モモの収穫とウメの採種<バラ科>

今年の4月初旬、モモの木(2年前の冬に植え付け)は下写真のとおり満開になっていました。

その後、結実(下写真は5月中旬撮影)。

木はまだ小さいにも関わらず、たくさんの実をつけていました。

摘果などの管理は一切行わずに放置したところ、自然による摘果が行われ、残ったものが大きく成長するとともに熟してきました。

昨年に収穫したものと比べると、木が大きくなった分、果実も大きなものができています。

少し早いかもしれませんが、待ちきれず収穫することにします。
1本の木から下写真の量を収穫。

冷蔵庫で冷やして食べみると、まさに桃と言う感じで美味しかったです(^^)
自然農に倣って無肥料・無農薬・無除草・無剪定としていますが、自家用にする分には十二分のレベルです。
モモは土地に合っているのかもしれませんので、木を増やして鳥などの動物にも果実を残してあげられるぐらいにしたいものです。

ところで、モモはバラ科(モモ属)の落葉樹です。
同じバラ科のウメ(サクラ属)も今年は生り年だったようでたくさん収穫できました(梅ジュースに使用)。
たくさん収穫できたこともあり、2本ある木のうちの1本については収穫せずに小動物の餌用に残してあげました(実際には手が回らなかっただけですが・・・)。
このため、熟したものが地面にたくさん落ちてきています。

モモもウメも同じバラ科の樹木ですので、このウメの種を実生させればモモの台木にすることができるかもしれません。
そこで、熟したものを拾ってきて採種することにします。

果肉を取り除いたうえ乾燥・保管し、来春に播種することにします。

ところで今年4月に採種・播種したユズ(ミカンの台木用)がひと月ぐらい前に発芽し大きくなってきています。

これならウメの種も今から播いても大丈夫かもしれません。
そこで、一部の種を育苗ポットに播いておきます。

収穫までの道のりは長そうですが、慌てず気長にいくことにします。

<続きます>

自然農:トマトとホオズキ<ナス科>

先日のブログ記事で、数年前に種芋を植え付けたジャガイモ(ナス科)が繁茂し出したことから、畑の状態がナス科に適したものに移行しつつあるのではないかと考えていることを書きました。

ナス科の野菜はもちろんジャガイモだけではなく、夏野菜のナスやピーマン、トマトもナス科です。
これらの苗も畑に植えてあり、やはりナス科だけあって生育が良好です。
下写真はミニトマトですが、既にブッシュ化して結実し始めている状況です。

上写真のミニトマトは苗を立てて移植したものですが、実は昨秋、野草化することを期待して熟した果実を畝に投げ捨てておきました。
それらが6月中旬になって発芽してきました。

ミニトマトを含めて夏野菜の苗は5月連休頃には大きく成長したものが市販されているため、それが普通のことだと思ってしまいますが、自然状態においてはそれより2ヶ月近く遅く生育するようです。

下写真は自生のミニトマトと地這いキュウリです。
キュウリ(自生)もまだ小さい状態です。

収穫時期は遅くなるものの、ミニトマトも野草化できることになります。

ミニトマトは自生するぐらいですので、脇芽を挿して増やすことも容易なはずです。
空いている育苗ポットに挿して増やしてみることにします。

さらにナス科の植物は野菜だけではありません。
意外に感じますが、観賞用のホオズキもナス科です。
ホオズキはお盆の時期に仏壇やお墓に供えるのに重宝します。
このため畑で栽培してはどうかと考え(自家消費用)、昨年に自生していたものを取っておきました。

袋部分(萼)は枯れて網状になっており、その中に赤い果実が残っています。

その果実から採種します。

種を見ると、まさしくナス科です。

採種した種を育苗ポットに播きます(実際には4月上旬:夏野菜の播種と同時期に実施)。

その後、発芽して6月下旬には下写真の状態にまで成長。

まだ小さいですが、育苗ポットのサイズも小さいため畑に移植することにします。

剪定屑のマルチによりどこに植え付けたのかわからない状態になっていますが、ナス科なので元気に成長してくれることでしょう。
ホオズキは多年草で、今回植え付けた苗が開花するのはひと冬を越して来年の夏になります。