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庭の整備(36)敷石は続く?

前回、播き芝を行いました。
これで最初に計画していた敷石の再生と芝庭の拡張ができたことになります。
今後1、2年は除草等の管理を行いながらターフが形成されるのを気長に待つことにします。

ところで、坪庭のサザンカですが、上写真のとおり新芽が伸びてボウボウになっています。

新芽も固まったようですので、剪定することにします。

3年前から刈り込んで玉散らしになるようにしており、それぞれの玉の形ができつつあります(昔、この形状で仕立ててあったのか?)。

坪庭の外周は石で組まれているのですが、現在は様々な植物で隠れています。
芝生のターフが形成されれば、それらを少し整理し、海原(芝生)に島(坪庭)が浮かんでいるようにすると良いかもしれません(敷石は桟橋)。

敷石(石畳)は今回、玄関前から排水路までを再生させましたが、排水路以降も続いています。
どこまで敷石が続いているのか確認するため、昔の写真を探してみると・・・

この写真は亡き父が撮影したもので、おそらく昭和40年前後のものだと思います。
不鮮明でわかりづらいですが、敷石らしきものは見当たりません。

ちなみに同じアングルで現在、撮影したものが下写真です。

昔の写真から敷石はそれほど長くは続いていないことが分かったものの、一体どこまであるのか?
考えられるのは下図で朱色点線で示すとおり井戸まで続いているのではないかと言うことです。

敷石は主屋へのアプローチ用だと思っていましたが、元々は井戸へのアクセス用だったのかもしれません。

そう言えば、主屋への進入路(下図で緑色線)の地番には枝番が付されています。

つまり、明治初期(登記制度化以前)にはこの進入路は存在しておらず、その後に分筆して設けられたと考えられます。
そして、この進入路が存在しなかったと言うことは、その当時は別ルート(上図で水色線)で出入りしていたことになります。
これなら、敷石が井戸までしか続いていなくても説明がつきます。

どうでも良いことなのですが、我が家は祖父が早くに亡くなったことから、昔のことが余り伝わっていないこともあり、こうした痕跡から色々とわかってくると面白いものです。

昔は井戸までの敷石で用が足りたわけですが、現在は主屋へのアプローチになっているため、将来計画として下図のとおり延伸すると良いかもしれません。

井戸も使えるようにする予定ですので、途中から井戸へ分岐させています。

そして、マツ(門冠りなるように現在、仕立て中)を木戸の代わりにし、ここまで敷石を延伸させるとキリが良さそうです。

木戸から内側には自動車は進入しませんので、ここも除草軽減のため芝庭(播き芝)を拡張してと。
計画だけはどんどん先に進みますが、実行はいつなることやら・・・。

<続きます>

庭の整備(35)播き芝(まき芝)

芝庭を拡張するため、下写真で「A」の範囲(隣接箇所から芝が侵出)については目土入れ、「B」の範囲については播き芝の手法で行うことにしました。

そして、前回、下写真で敷石の左側(西側)について、表面の砂利を取り除いたうえ山砂を客土・敷き均すところまでできました。

これで播き芝ができる状態になりましたので、ホームセンターで芝(姫高麗芝)を1束(1m2分、9枚)購入。

余程売れないのか、かなり前に仕入れたものと見え、緑色の状態は端部のみです・・・。
とは言え、枯死した不良品と言うわけではなく、休眠状態に入っているだけです。
一雨当てれば復活してくれるはずです。

播き芝は、匍匐茎(ランナー)をバラバラにほぐし、それを播くのが本来のやり方だと思いますが、実際にやってみると上手くほぐせません。
そこで、剪定鋏で細かく切って小片を作り、それを植えることにします。

10cm間隔程度で植え、山砂と密着させるため足で踏みつけます。

さらに全体に目土(山砂)を被せ、板状のもので叩いて密着させます。

ここでたっぷり水遣りしなければなりませんが、うまい具合に雨が降ってきました。
作業は雨のため終了。

翌週末、敷石を挟んで反対側(東側)を行うことにし、西側と同様、まずは表面の砂利を取り除きます。

山砂を客土し、敷き均します。

敷石の高さに合わせて敷き均すことで、下写真で手前側(排水路側)に若干の勾配をつけています。

芝の小片を植えます。

目土を被せて完了。

山砂はサラサラの状態で、野良猫の格好の糞場になってしますので、ある程度落ち着くまでの間、ネットを被せておきます。

一昨年は張り芝を行ったのに対し、今回は播き芝(一部、目土入れ)の手法を採りました。
これにより既存の砂利をほとんど撤去する必要がなく、相当の省力が図れたのに加え、山砂や芝の購入費用も安価に済みました。
それぞれの費用を比較すると下表のとおりです。

1m2当たりで比べると10倍の単価差があります(今回は客土が少量で済み、軽トラで直接取りに行けたことなどの要因もあります)。
これほど省力・安価にできるのであれば、一昨年も播き芝でやれば良かったと思いますが、良いことばかりではないはずで、今後、除草で10倍苦労することになるのでしょうね(^^;

<続きます>