月別アーカイブ: 2018年3月

耕作放棄地の再生(20)雑木の伐採と薪割り

2年前から管理するようになった耕作放棄地ですが、今シーズンも作業を開始し、前回、隣地に向けて倒壊している竹などを片付けました。

今回は、上写真で朱色矢印で示すエノキやイヌビワなどの雑木を伐採することにします。
エノキもイヌビワも大きく隣地(写真向かって左側)に向かって曲がっていますが、これは以前竹が密集していて、その勢いに押されていたためです。

これらの木とは別にもう1本、大きなエノキ(下写真で朱色矢印)があったのですが、この木については昨シーズンに竹を整理するのに支障になったため既に伐採済です。

今回伐採するのは太いものでも直径20cmないため、一度に伐倒します(エノキ1本、イヌビワ1本、シロダモ1本)。

伐倒完了。

昨シーズンに伐採したエノキの切り株からは新たに萌芽していますし、イヌビワやシロダモもヒコバエを残しています。
今度は曲がらずに真っ直ぐに大きくなってほしいものです。

昨年伐採したエノキの新芽を芽かき(数本を残す)しようかとも思いましたが、下手に触って樹勢を殺いでもいけませんので、そのままにしておきます。

伐採したことで隣地側にせり出していた竹や木が無くなってヤレヤレです。

伐採した樹木の幹部分は、薪ストーブの燃料にするため玉切りします。

枝葉は焚付けや畑のマルチにするためバラします。

常緑樹のシロダモの葉っぱは良いマルチ材になりそうです。

葉っぱはガーデンバッグ(1m3程度)に収集。

軽トラに積んで持ち帰ります(写真は一部)。

持ち帰った葉っぱは早速、畑の畝上に被せてマルチとします。

玉切りしたものも、グズグズしていると固くなって割るのに苦労しますので(特に広葉樹。昨シーズンの反省・・・)、伐採毎に割ってしまいます(下写真で右上のもの)。

ちなみに上写真で左下に写っているものは里山から拾ってきた枯れ木を割ったものです。
枯れ木は乾燥しているため軽くて運搬が楽なうえ、すぐに薪ストーブで使えて案外良いものです。

<続きます>

自然農:灰の散布と大豆の箕選

薪ストーブの燃料として、松を中心とした古材を焚いていたときはほとんど灰が溜まらなかったのですが、雑木(広葉樹)を焚くようになってたくさん発生するようになりました。

灰が少ないのは高温燃料を謳うモキ製作所のストーブ(MD80Ⅱ)のためかと思っていたのですが、灰の発生量の多少は樹種によるところのほうが大きいようです。

灰は畑の肥料としますので、たくさん発生するほうが有り難いです。
回収した灰は火災予防のため1週間以上の時間を置いてから畑に散布します(もちろん野菜には直接掛からないようにします)。

畑の畝上は葉っぱのマルチに草木灰と、樹木が肥料分を補ってくれています。

そんな畑では野草化したダイコンがたくさん生えています。

マメ科のソラマメはこれから大きく成長していくことでしょう。

マメ科と言えば、昨冬に収穫して軒下で乾燥させてあったダイズを遅ればせながら箕選することにします。
まずはブルーシート上で軽く足で踏んで爆ぜさせ、大きな柄を取り除きます(下写真で左がbefore、右がafter)。

次に唐箕を使って風選。

軽く水洗い、乾燥させて完了です。

昨夏の天候不順の影響なのか、実入りが良くなくて収穫量は例年の半分程度です。

しかも、特に白いほうは大きさが小さく、形も歪なものが多くてイマイチの結果となりました。

収穫したダイズはお味噌の仕込みに使うことにします。

里山再生:スギの伐採とハスクのソーチェーン

今冬も自宅に隣接する里山整備として、樹木や竹の間伐、そして投棄ゴミの回収を行っています。
ゴミが投棄されているのは下図で左下の谷部分になりますが、ここの斜面は雨樋の故障や昭和30年代に起きた竹の一斉枯死を引き金として崩壊したことがあります(そして、谷を埋めようと瓦礫などを棄てたことをきっかけにゴミがゴミを呼ぶ事態へと進展)。

このため私の祖母は、斜面崩壊の進行を食い止めるとともに地盤を強固にすべく、斜面の肩部分に杉の苗木を植えたと聞いています。(上図で緑色丸印)。
その後大きく成長し、そのお陰もあって再び斜面が崩れるようなことは起きていません。

しかし、これらの杉も里山の荒廃に伴い竹の勢いに押されつつありました。


<整備前の写真>

下写真の中央付近には倒壊した杉(倒壊していたものを里山整備で切ったため切り株のみが残置)が写っています。
山側からは竹の勢いに押され、自宅敷地側からは剪定屑などが大量に投棄され、いよいよ耐えられなくなったようです。


<整備途中の写真>

4年前に里山整備を始めた際には、最も谷側の杉が特に竹に埋もれて元気がなさそうな状態でしたので、竹を間伐することで光や風が当たるようにしました。

竹の勢いに押されていたため、山側には枝がほとんど無い状態です。

その後、元気になってくれることを期待していたのですが、昨春には葉が緑色になることはなく、ついに枯れてしまいました。

枯れても今すぐに倒壊することはないと思いますが、風下側には離れが建っているため、そのまま放っておけば屋根(瓦葺き)を破損しかねません。
また、倒壊時には根株が斜面を削ってしまうかもしれませんので、早めに伐採することにします(実際には昨年10月に実施)。

離れが隣接するためロープで誘引して伐倒するつもりが、他の木が邪魔をして梯子を掛けられずに断念。
伐倒方向を受け口だけでコントールして伐倒。

なんとか伐倒できましたが、実は追い口を入れるときにチェーンソー(ガイドバー)が挟まれてしまいました・・・。
山側(伐倒方向の反対側)は竹が迫っているため、伐倒方向に木の重心があるものと思い込んでしまったのですが、実際には山側に重心があったのです。

そんなことで楔を打ち込みましたが、そのときに楔がソーチェーンに接触。
ソーチェーンを破断してしまいました・・・。

2年以上使ったものとは言え、まだ使える状態でしたのでショック(T_T)

伐倒した杉は昭和30年半ばに植樹として樹齢50年強。
根元で直径25cm弱です。

伐倒時の失敗はソーチェーンの破損だけではなく、後日わかったのですが離れ2階の雨戸(戸袋のカバー部分)を凹ませてしまっていました・・・。
下から見上げた以上に大きく枝が張っていて、倒れる際に雨戸をかすめていったのです。
凹みを直すため、二連梯子を掛けて一旦取り外し撤去。

凹んだ部分を裏側からゴムハンマーで叩いて戻します。

直したものを元どおりに取り付け。

横着したり、早く終わらせようと急いで作業とすると道具を破損したり、余分なことまでしなければならなくなると言う悪い見本です・・・。

ところで破損したソーチェーンですが、破断箇所を見るとドライブリンクを繋ぐ「タイストラップ」と呼ばれるものが欠落していることがわかります。

このタイストラップとリベットがあれば直せるのだろうか?と思い、ネットで調べてみたところ、専用の道具が必要になるものの可能なようです(もちろん私のような素人が行うのは危険)。

そして、どうやらソーチェーンはロール(長さ100ft.など)でも入手できるらしく、ソーチェーンを大量に使う本職の中にはロールで購入してタイストラップやリベットで繋いで使う方もみえるそうです。

ロールで購入すれば単価が安くなるわけで、ロールのものを加工して販売されている店舗もネットで見つかりました(Yahoo!の店舗)。
その店舗では私が使っているソーチェーン(オレゴン25AP76)と同等のものが、送料・税込で2,000円と安価でしたので購入してみました(オレゴンのものは2,500円程度)。

ソーチェーン自体はハスクバーナのブラインドです。
ソーチェーンは日本ではオレゴン社独占のような状況ですが、世界的にみればハスクバーナが占める割合のほうが大きいようです(ネット情報)。
で、このハスクバーナのものを現在使っているのですが、今のところ全く問題なく満足しています(あくまでも素人の感想)。

果樹園の再生(17)剪定屑の片付けとナシの植え付け

昨年、木質資源を燃料にできるボイラー(ATOウッドボイラー)を導入し、年明けからほぼ毎日のように使っています(導入に関するブログ記事のほうは更新が大幅に遅れています。時間の経過とともに書くのが億劫になりつつあり・・・)。

ウッドボイラーの燃料室は広いため、木質資源であれば種類を選ばないので大変重宝しています。
例えば、下写真は昨年伐採した樹木の枝(1年間雨晒し)で、薪としては細いですが、焚付けとしては太すぎるため薪ストーブでは使いづらく感じています。

しかも、長さが1m弱あるため、薪ストーブで使うには短く玉切りする必要があります。
それがウッドボイラーなら、そのまま投入できるため手間がかかりません。

こうしてボイラーの炉内で燃えている様子を眺めていると、重荷だった里山が、恵みの山へと180度転換したかのように感じます。

里山だけでなく、田舎の広大な自宅敷地も少し管理すれば大量の木質資源(剪定屑など)が発生します。
それらを野焼きするにしても、荒れた里山への延焼やダイオキシン問題などから安易にできる状況ではありません。
軽トラで自治体の処分場に持ち込むにしてもキリがありませんし、何より馬鹿馬鹿しいです。
そんなわけで処分に困ったものは敷地内に山積みしてあったのですが、それらも薪ストーブに加えボイラーの稼動で急速に片付きつつあります。

上写真の山は3、4年前に積んでいたもので、地面に接したところは腐りつつありますが、ほとんどはそのままの状態です。
一方、この山を覆う蔓草が年々太りつつあり、そのうち手がつけられなくなるのではないかと心配していたのですが、ボイラーの燃料として使うことで無事一掃することができました。

この剪定屑の山があったのは下図に朱色矢印で示す場所(42番)になります。

この周辺は果樹園にすべく一昨年から苗木を植えているエリアですが、この場所は剪定屑の山があったため植えることができずにいました。
この山がようやく片付いたことから、果樹(ナシ:豊水)の苗木を植え付けることにします。

一昨年から果樹を植えてきましたが、このエリアについてはこれで完了です(カキ4本、ナシ4本、クリ2本、イチジク1本)。

樹下はクローバー(カリフォルニアラジノ)で被覆すべく昨秋に播種しています(今のところ変化はありません)。

<続きます>

春先の草取り(スズメノカタビラ&カモジグサ)

下写真は現在の畑の様子です。

分かり辛いですが、朱色丸印のところで黄色い菜の花(カラシナ?)が咲き始めています。

春の気配を感じているのは冬野菜だけではありません。
冬草のスズメノカタビラも開花して種をつけ始めています。

スズメノカタビラは踏みつけに強いようで、砂利敷で自動車のタイヤに踏みつけられるようなところにも生えてきます。

スズメノカタビラの独擅場と言った感じで、放っておくと種をこぼして群落を作ります。
この砂利道は我が家(玄関)へのアプローチで、砂利の間に雑草が点在していると荒れた感じがしますので、種をこぼす前に草取りすることにします。

草取りは気乗りしない作業ですが、春めいた日にもくもくと草取りするのはそれはそれで良いものです。

そうは言っても草取りは最小限にしたく、昨秋、このアプローチの擁壁沿いにタマリュウを植栽しましたが、冬の寒さを無事に乗り越えて順調に成長している様子です。

やはり「草は草でもって制する」のが良いようで、タマリュウの近辺には草が生えていません。

抜いたスズメノカタビラは無駄にせず畑のマルチ材とします。

根付くものもあるでしょうが、畑(自然農)ならスズメノカタビラも大歓迎です。

このように畑は基本的に無除草なのですが、下写真のようにイネ科の多年草が蔓延ると、その勢いに押されて野菜が生えにくくなってしまいます(写真左側のタケノコ白菜のように強いものもあります)。

種をつける前に刈り取っているため、草の名前ははっきりしないのですが、おそらくカモジグサだと思います。

根を張り踏み付けにも強いため、最初は畝間(通路部)に点在していたものが瞬く間にこの草一色になりました(種を落とさなくても株で増えていきます)。

畝にまで進出する勢いですので、今のうちに取り除いておくことにします。

取り除いたものは根を上(直接、地面に接しないよう)にして畝のマルチとします。

今年もまた草取り&草刈りの季節がやってきますが、雑草ともうまく付き合っていけるようにしたいものです。

竹ボイラーの導入(29)自作パネルヒーター②ガルバニック腐食

前回、パネルヒーターの構造について検討し、下図のとおりとすることにしました。

熱交換器となる銅管を組み、それをアルミ製アングルで支える構造としています。

ところで、こうした構造にすると銅(銅管)とアルミ(アングル)の異種金属が接触するため、異種金属接触腐食(ガルバニック腐食、電食のひとつ)が生じる恐れがあります。
市販のパネルヒーターなどを見ると、銅管にアルミ製のフィン(fin:ヒレ状のもの→伝熱面積UP)が取り付けられているため、銅とアルミとの組み合わせは特に問題ないのだろうと深く考えていませんでした。
しかし、中学生のときに習った金属のイオン化傾向「貸そうかな、ま(Al:アルミ)当てにするな、ひ(Cu:銅)すぎる借金」を思い出すと、アルミと銅との電位差は大きいです(アルミが銅に対して卑→腐食が進む)。

<金属のイオン化傾向>

ガルバニック腐食と言えば、鉄とスレンレス(合金で銅と同程度の電位)との間で生じることが良く知られていますが、イオン化傾向だけを見ると、アルミと銅との組み合わせのほうがヤバイいことになります。
ただ、腐食のしやすさは単純に電位差だけで決まるものではなく、例えばアルミとスレンレスの間では比較的生じにくいようです。

また、ガルバニック腐食は異種金属の間に水が介在することで発生します。
このため、今回作成するパネルヒーターを暖房用途(温水を通水)にしか使わないのであれば(市販のパネルヒーターと同じ)、銅管表面が結露することはなく、腐食は生じにくいことになります。
しかし、将来的には冷水を通して井戸水クーラーにも使いたいと考えており、その場合には結露します。

アルミと銅との組み合わせで、しかも結露する条件下でガルバニック腐食が生じるのか?
実験して確かめる手もありますが、長期的なことを考えると対策しておくほうが良さそうです。
ガルバニック腐食対策は、その発生条件から次の方法を思いつきます。

  1. 電位差が小さくなる金属を用いる。
  2. 金属間に水を介在させない。
  3. 金属間を絶縁させる。

1.について、アングルの材質を銅やスレンレス(銅と同程度の電位)に代えれば良いですが、一般には入手しづらく、入手できたとしてもコストや加工面で難があります。
2.については、先に記述したとおり暖房用のみに限定しなければなりません。
と言うことで、3.の絶縁となります。

銅管とアルミ製アングルを絶縁するには、アルミが接する箇所の銅管表面に防食テーブでも巻いておけば十分ではないかと思います(素人考え)。
ただ、銅管の支持具合と見た目が今ひとつで、何か良いものはないかと探したのがグロメット(本来の用途は電気ケーブルの保護)です。


<Wikipedia「グロメット」より>

これを銅管とアルミ製アングルとの間にはめ込むようにすれば、絶縁を図ったうえ、銅管を保護しながらも確実に支持できるのではないかと考えました。
なお、グロメットは銅管(100℃近くまで上がる可能性あり)に取り付けるため100℃の耐熱性があるものを使用します。

ガルバニック腐食への対策方法が決まったため作製に入ります。
まずは、銅管の支柱部分をアルミ製アングルを使って作ります。

アングルはL-30mm×30mm×t2mmのものを使います。
これに銅管(φ15.88mm)を通す穴をあけますが、これで銅管の位置が決まりますので正確にポンチします。

穴は金属用ホールソーを使ってあけますが、念のためドリルで誘導穴をあけておきます。

グロメットは銅管(φ15.88mm)に合うものをMonotaRoで探したところ、φ15mm(内径)×φ19mm(外径)のものが見つかりました(20個で約300円)。
このグロメットの外径(φ19mm)から、アングルにはφ20mm(≒φ19mm+0.88mm)の穴をあけます。

問題なく全ての穴があきましたので、不要部分を切り落とします(丸ノコにアルミも切断できる鋸刃「オールマイティ」を装着)。

バリを落とし、支柱部分の作製はとりあえずここまでとします(次に銅管を組んでいきます)。

<続きます>

薪ストーブの導入(57)薪のアクと油分

先週(3/1)に爆弾低気圧(当地ではこれが春一番に)が襲来しましたが、その西風で主屋前(芝生)は落ち葉だらけになってしまいました。

我が家は里山に隣接していることから、このように落ち葉が吹き飛ばされてくることが多くあります(落ち葉掃きの容易にするためにも一昨年、砂利敷きだったところを芝生に変えました)。
そんなことで、風が吹く度に辟易しながら落ち葉掃きをしていたのです。
随分と昔のことになりますが、綺麗好きだった祖母は掃き終わらないうちに落ち葉が舞い降りてくるのに、山に向かって怒っていたと聞いたことがあります。
亡き父は庭用の電動ブロワーを購入し、高頻度で落ち葉掃きをしていたことを覚えています。

そんな長年の負担になっていた落ち葉掃きから、ついに解放されるときがやってきました!
もちろん落ち葉(杉葉)は集めるのですが、ゴミではなく燃料(焚付け)としてになりますので、同じ作業でももはや嫌な掃除ではないのです(採集?収穫?)。
そして現金なもので、使えるとなれば朝も早くから起きて落ち葉(杉葉)拾いができてしまうものです。
と言うことで、米袋に4袋分の杉葉が集まりました。

この状態で1週間程度、日光にに当ててから倉庫で保管するつもりです。
薪ストーブやボイラーの焚付けとして、ひと月に1〜2袋(朝・晩2回着火)を使いますので、落ち葉掃きさえしていれば年間必要量が手に入る感じです。

また、先週の嵐では軒先に積んである薪が雨に濡れてしまいました。

当面使う分を樹種ごとに山にしてあったのですが、上写真のとおり栗のところだけ犬走り(土間コン)が黒く汚れてしまっています。

雨水がかかったことで木のアクが溶出したのです。

栗の実(渋皮)をアク抜きすると言うのは聞いたことがありますが、木自体からもこんなにもアクが出るとは正直想定外!です。

更によく見ると油分も含まれていることが分かります。

薪ストーブを導入する際に読んだ書籍に「薪は割って直ぐに棚に収納するのではなく、一定期間雨曝しにした後、収納するのが良い」と言うようなことが書かれていたことを覚えています。
これを読んで雨曝しは単に乾燥を進めるためだけのものと思っていましたが、樹種によってはこのようにアクや油分を多く含むものがあるため、それを除去するためにも雨曝しが有効と言うことなのかもしれませんね。

<続きます>