月別アーカイブ: 2018年3月

雨水対策(12)リュウノヒゲの植栽

前回、シュロの伐採木を使って土留めを設置しました。

これで、とりあえずは土の流出を防ぐことができそうです。
ただ、この土留めはあくまでも一時的なもので、現状で土が剥き出しになっているところに雑草が生え、根を張ることで恒久的な地固めとなります。
雑草対策には苦労していますが、このような斜面に接すると雑草の有り難さをしみじみと感じるものです。

雑草はこのまま放っておいても生えてくるのでしょうが、これから植物が旺盛に成長する時期ですので何か根を張るような草を植えておければ早期に草で覆われるようになるかもしれません。
根を張る草と言えば芝、その芝のなかでも山野に自生する野芝であれば剛健で土留めや法面保護に最適です。
芝の生育には水はけと日当たりが求められますが、水はけについては斜面の肩であることから問題ありません。
問題は日当たりです。

この場所の横断面は下図(上写真と左右が逆)のとおりで、里山の反対側(東側)に離れ(二階建て)が建っているため日照時間が限られるのです。

里山の竹を間伐したため、以前に比べて明るくなっているものの、野芝が生えている水田の法面のようにはいきません。

そこで、日陰に強いものとして思い浮かぶのが、昨秋に玄関アプローチに植栽したタマリュウです。

擁壁の南側に位置することから、日陰でよく生育するタマリュウを選びました。
このタマリュウはキジカクシ科ジャノヒゲ属の多年草で、これまた山野に自生するリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の矮性種(草丈が短い)です。

このところ週末に耕作放棄地で作業することが多いのですが、ここにリュウノヒゲが一面生い茂っているところがあります。

上写真で緑色で着色したところになりますが、南側の法面で、なるほど日陰に強いリュウノヒゲが繁茂するのも頷けます。

法面一面に密生しています。

小規模に点在するリュウノヒゲはよく見かけますが、これほど広がっているのは珍しいような感じがします。
日陰、水はけ、適度な湿気、等々、余程環境が良いのでしょうね。
ちなみに上写真に写っているゴミは作業の最中に出てきたものを一箇所に集めたものです。

これだけ密生していれば、一部を土留め設置箇所に移植できそうです。
分散して採集し、育苗ポット12個分を持ち帰ります。

採集してきたものを適当に株分けして植え付けます。

法面のところも土が剥き出しになっていますので、ここにはクローバーの種(昨秋播種したものの余り)をばら撒いておきます。

里山に日差しが入り、ここから山の中の様子を眺められるようになって気持ち良いものです。

ちなみに上写真で朱色矢印で示す箇所にはシイタケのホダ木が積んであるのですが、春になって一気に上がってきました。

収穫しても一雨あれば元の勢いです。

冬の間も数は少ないもののコンスタントに上がってきていましたので、竹林内でのシイタケ栽培は案外良いのかもしれません。

自然農:ジャガイモと夏野菜の種播き

今年も雑草に追われる季節が近づきつつあります。
もちろん雑草だけではなく、作物も育つわけで、ジャガイモや夏野菜の種を播くことにします。

まずはジャガイモから。
ジャガイモは既に畑で野草化しているのですが、ナス科の雑草や作物の生育が良くなってきたことから、ジャガイモを少し増やすことにします。

ホームセンターで種芋(メークイン)を1kg(300円弱)購入。

これを畑の異なる場所に埋めておきます。

当地では、ジャガイモはそのままでも冬越ししますので、収穫しなければ野草化して増えていくことになります。
このため必ずしも収穫する必要はなく(気が向けば収穫する)、こうやって植えておいても負担にならないのです(雑草対策で負担減。サトイモも同様)。
その点、同じイモ類でもサツマイモはそのままでは冬越しさせられないため、秋に収穫しなければなりません。
たかがサツマイモ掘りなのですが、このような忙しい世の中では負担にもなりかねないため、今は栽培しなくなりました。

次に夏野菜の種播きです。
苗を仕立てて移植するものを準備します。
時期的に少し早いような感じがしますが、雨模様の休日(3/21)となって外での作業ができないため、倉庫内で種播きすることにします。

倉庫内に亡き父が買った培養土がありますので、それを使うことにします。

育苗ポットで36個もあれば十分でしょう。

培養土が乾いているため、一旦、外に出して雨に当てたうえで種播き。

播いたものは、カボチャ、キュウリ(地這い)、オクラ、ミニトマト、シシトウ、スイカです。
ミニトマト(F1種)以外は自家採種したものです。
ミニトマトも昨秋、実ったものを畑の至るところに置いておきましたので、地生えしてくれることを期待しています。